渋谷 矯正 治療を早く終わらせる方法
渋谷 矯正⑳ 治療を早く終わらせる方法
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のよくあるご質問
矯正治療を早く終わらせるために
インビザラインの歯列矯正を早く終わらせるためには
・定期的に検診にいく
矯正治療中に、虫歯ができてしまったり、歯周病になってしまうと矯正治療を中断して虫歯・歯周病の治療が必要です。虫歯・歯周病による矯正治療の遅れをとらないために、定期的に検診を受けましょう。
・新陳代謝を上げる
矯正治療中は、食生活の見直し、睡眠時間の確保、過度な喫煙を控えるなどの新陳代謝を高める生活を心掛けましょう。
・舌癖や口周りの悪い癖を改善する
必要に応じて癖を治すトレーニングを受けることもありますが、”頬杖をつく”
”唇を噛む”など意識してやめられるものは日常生活で気をつけましょう。
・しっかりと使用方法・使用時間を守る
基本は、装置の使用方法・時間・通院が要となります。深刻な用事・事情がない限り、
しっかりと医師の指示に従い、治療がスムーズに進むように心掛けましょう。
歯列矯正を早く終わらせる外的処置
PBMヒーリング(加速装置)は、近赤外線のエネルギーを照射することで骨再生を促し、歯周組織の回復を早め、治療期間を短くする効果があります。
<メリット>
・治療を早く進められること
<デメリット>
・治療中にズレが生じてしまっている時にも早いスピードで動いてしまう
・ズレが生じることで軌道修正が必要となり、予定より治療期間がかかる可能性がある
・PBMヒーリング自体が故障することがある(使用できない期間が出てしまう)
PBMヒーリングの使用によってトラブルが起き、治療のコントロールが難しくなってしまう可能性も考えられます。
歯肉退縮・ブラックトライアングルなどの最終的な仕上がりはPBMヒーリング使用による差は無いに等しいです。
PBMヒーリングで治療期間を短くするより、ズレ・軌道修正を防止し、治療計画を工夫し治療期間を短くすることが重要と言えるでしょう。治療が短く、修正が必要なければ、ダメージも最小限で済みます。これこそが1番の近道ではないかと考えています。
当院では最短でできる治療計画を提案
治療期間を最短にするため、1人1人の症状や要望を加味しながら最善の治療計画を提案させていただきます。
患者様ご自身では、地道ではありますが、医師の指示をしっかり守り、治療期間が短く済むように心掛けましょう。
そして、矯正治療終了後でも、移動した歯を定着させるために保定装置(リテーナー)をつける必要がありますので、せっかく綺麗になった口元を後戻りさせないために、保定装置の使用方法・使用時間を守りましょう。
当院では随時、カウンセリング・ご相談を受け付けております。お気軽に足を運んでいただき、まずはカウンセリングでご希望をお聞かせ下さい。
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マウスピース型矯正装置(インビザライン)専門クリニック
渋谷 矯正㉑ ガミースマイル
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のよくあるご質問
矯正でガミースマイルを改善
インビザラインとインプラント矯正でガミースマイルを改善
ガミースマイルの治療には、その原因によって、ボトックス治療のようなすぐにできる対処療法から、上顎や歯並びを矯正する本格的なものまであります。対処療法は短時間で施術でき値段もリーズナブルですが、効果が続かない、または後戻りするなど根本的に解決しない可能性もあります。
一方、歯列矯正は治療期間が長く、値段も対処療法に比べて高額になりますが、歯並びから治療するため口元が一番キレイになり、効果も持続します。根本的な改善を考えるなら、やはり歯列矯正がおすすめです。
歯列矯正にはインプラント矯正やインビザライン矯正などがあります。それぞれの矯正治療の例と治療方法を見てみましょう。
インプラント矯正
歯を失ったときに埋め込む人工歯とは違い、治療する間だけ歯茎に「アンカースクリュー」と呼ばれる矯正用インプラントを設置する方法です。上顎に歯科用チタン製のネジを埋め込んで支点を作り、前歯だけを効果的に上下に移動させて矯正します。以前は外科手術でないと治らないとされていたものですが、この方法により矯正で治療できるようになりました。ただし、必要に応じて抜歯することがある点や、骨の成長が止まる16歳以上でないと治療できない点など、注意点もあります。
【こんな方におすすめ】
・ボトックス注入のような一時的な治療はしたくない
・大学病院歯科で外科手術まではしたくない
・身体に負担がかかる上顎の骨切り手術はしたくない
【施術方法】
1.局所麻酔を行います。
2.上顎の骨にアンカースクリューを設置します。時間は1本につき10~20分程度。
3.アンカースクリューを利用して前歯の矯正装置を上に引っ張り上げます。
4.月1回程度通院して矯正装置の調整をします。
5.歯茎が目立たなくなったら、アンカースクリューを除去します。
インビザライン矯正
無色透明なマウスピース型の矯正装置をかぶせて歯並びを矯正する方法です。凸凹した歯並びや前歯が出ていることが原因であれば、インビザライン矯正で目立たなくなる場合があります。ワイヤーで固定しないため矯正力は弱いのですが、矯正装置は目立たないというメリットがあります。ほかにも、自分で取り外しができるので食事や歯磨きのときにもストレスが少ないことや、定期的に交換するので衛生的なこともメリットといえるでしょう。インプラント矯正に比べて通院回数も少ないので、忙しい方におすすめです。
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渋谷 矯正㉒ インプラント矯正
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のよくあるご質問
インプラント矯正のアンカースクリューとは?
アンカスクリュー矯正治療とは?
矯正用アンカースクリューとは、直径1~2mm、長さ6~10mm程度の金属製の小さなネジです。
アンカースクリュー矯正治療とは、この小さなスクリュー(ネジ)を歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用いる方法です。
スクリュー(ネジ)は人体との親和性が高い「チタン」を使用しているので、身体に埋め込んでもアレルギー等を発症するリスクが極めて低くなっています。
施術の内容ですが、通常のワイヤー矯正では奥歯を支点として前歯などを移動させます。しかし奥歯はあくまで「固定源」となっているのですが、前歯に引っ張られることで少なからず奥歯までも移動を起こしてしまいます。
一方、歯列外の骨に直接埋め込んだアンカースクリューは、スクリュー(ネジ)が盤石な固定源となることから、奥歯の移動なく歯を移動させることができます。
また、アンカースクリューを利用することで、臼歯の後方への移動や圧下など、今までのワイヤー矯正では難しいとされていた歯の移動も可能になりました。
アンカースクリューのメリット
メリット①前歯の移動量を増やすことができる
口ゴボを治すために前歯を後方に下げたいとき、通常は奥歯で前歯を引っ張るのですが、その場合は少なからず奥歯も前方に移動してしまい、全体的な後方への移動量は少なくなってしまいます。
しかし、奥歯付近のスクリューから前歯を引っ張ることができると奥歯は移動しないため、前歯の後方への移動量を大幅に増やすことができ、口ゴボの改善につながります。
メリット②通常のワイヤー矯正だけでは難しい方向への移動ができる
上の歯を歯茎方向に引き上げる「圧下」という動かし方でガミースマイルを治していくことも可能です。圧下させることは以前の矯正技術では難しいとされていました。しかし、アンカースクリューを用いれば、そのような歯の難しい移動も行うことができます。
つまり、ネジを埋め込む位置により歯に対して上下左右とさまざま方向から力をかけることが可能になり、さまざまな方向に歯を移動させることができるようになりました。
メリット③治療期間の短縮
アンカースクリューを用いることで、通常のワイヤー矯正よりも治療期間を短縮させることができます。
奥歯を固定源とするのとは違い、移動することがない盤石な固定源を活用することで、強い移動力を発揮できます。
アンカースクリューのデメリット
デメリット①アンカースクリューが動揺したり脱落することがある
歯根インプラントとは異なり、いずれは除去しなければいけないために骨との結合はしません。そのため稀に脱落してしまうことがあります。その際は場所を少しずらしてアンカースクリューを再埋入させていただきます。
デメリット②炎症に伴う腫れや痛み
ヘッドの部分が露出しているので、設置初期の段階で腫れてしまうことがあります。しかし、時間が経てば落ち着いてくることが殆どです。
デメリット③歯根を傷付けてしまうことがある
歯根と歯根の間にスクリューを埋入するので、術者が慣れていないと歯根を傷つけてしまうことがあります。
なぜガミースマイルや口ゴボに有効なのか
以前は、ガミースマイルや口ゴボを改善するには「セットバック(上顎前方歯槽骨部骨切術)」と言われる美容外科による外科処置が必要でした。
しかし、アンカースクリューの登場によって、今まで以上に歯の移動量を増やすことができるようになり、軽度のガミースマイルや口ゴボであれば外科処置なしで主訴を改善することが可能になりました。
アンカースクリューの主な治療方法
歯列を後方に下げる
口ゴボのような口元が前に出ている状態でも、歯列を整えながらアンカースクリューを活用して歯を順次後方に下げていくことで口元の突出感も改善されていきます。
また、口元の突出感がなくなることで、口が閉じやすくなり、笑った際に唇が上方に押し上げられる量も減り、最終的にはガミースマイルも改善されていきます。
歯の位置を引き上げる(圧下)
上顎の歯の位置が低く歯茎が目立っている場合には、上の歯を歯茎方向に引き上げる「圧下」という動かし方で見た目を改善していく施術方法もあります。
「圧下」は歯の動かし方の中でも難しい部類に入ります。しかし、アンカースクリューの登場により効果的に圧下を行えるようになりました。
アンカースクリューは痛いのか?
「アンカースクリューの埋入は痛いのか?」という質問を時々受けますが、結論としては痛みを感じることは殆どありません。施術中は局所麻酔をするので、痛みはありません。
ごく稀に麻酔が切れたあとに痛みを感じる時がありますが、その際には痛み止めを処方しますのでお声掛けください。
また、アンカースクリューを外す際も局所麻酔をしますので、痛みは殆どありません。
アンカースクリューの登場によって、今までは外科処置なしでは改善が難しいと言われていたガミースマイルや口ゴボが矯正治療で改善されるようになってきました。
ただし、それでもアンカースクリュー矯正へのハードルを感じている方もいらっしゃると思います。
渋谷東京矯正歯科は、マウスピース矯正「インビザライン」による矯正治療を専門に行っております。骨格的に大きなズレがあるような場合を除きワイヤーを使用せず治療を行っております。リカバリー症例(再治療)など一部を除き、アンカースクリューを併用する症例もほとんどございません。ご自身の症状がどのような治療方法でどのような仕上がりになるか、当院ではシミュレーションを見てから検討していただけます。相談、検査費、シミュレーション作成費も無料となりますので、まずはお気軽に当院までご相談下さい。
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渋谷 矯正㉓ リテーナーについて
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のよくあるご質問
矯正のリテーナーのしくみ
インビザラインの保定装置「リテーナー」とは?
リテーナーとは、インビザライン矯正治療の仕上げに使用する装置のことで、メインの矯正治療で並んだきれいな状態を安定させる目的があります。
歯を動かした後にはかならず「後戻り」の現象がおこりますが、それによって歯並びが再び崩れるのを防ぐためにリテーナーが必要です。
装着中の痛みはない
メインのインビザライン矯正治療とは違い、歯を意図的に動かすわけではないため、装着中の痛みはありません。食事制限も基本的にはなく、楽に続けることができます。
タイプによっては取り外しが可能
リテーナーは、ほとんどのタイプで取り外し可能です。食事をして外れたり、お手入れが難しくなったりする心配がありません。
お手入れには専用の洗浄液を使用する
取り外しが可能なリテーナーの場合は、歯磨きとは別に洗浄液を使用したお手入れが必要です。洗浄液によって浸けておく時間は異なるため、事前にご確認ください。必要以上に長く浸けると金属部分が溶けたり、破損の原因となったりするため注意が必要です。
市販のものを使用する場合は、かならず説明書通りにご利用ください。
毎日使用する必要がある
メインの矯正治療のように毎日使用する必要があります。装着時間が短すぎると後戻りがおこって計画通りにすすまない可能性があるため、気をつけなくてはいけません。
どうして後戻りが起こるの?
リテーナーを使用することで後戻りが防げると理解していても、どうして後戻りがおこるのかが分からないという方は少なくありません。歯が動く仕組みを把握して、より理解を深めましょう。
矯正治療後におこる後戻りは、主に以下の2つの理由でおこります。
歯根膜の戻ろうとする性質
歯とそれを支える歯槽骨の間には、歯根膜(しこんまく)とよばれる組織が存在します。矯正治療では歯と一緒に歯根膜も移動しますが、形状が変わりにくい特徴をもっているため、力がかかっていなければゴムのように元の位置に戻ろうとします。
歯根膜が動けばそれに包まれている歯も動くため、戻らないよう保定装置を使って固定する必要があるのです。
「歯根膜がなければ後戻りはおこらない」と考える方は多いと思いますが、歯根膜がなければ歯を動かすこともできません。インプラントが矯正治療で動かせないのはそれが理由です。
歯槽骨の不安定さ
歯列矯正は組織が吸収と再生を繰り返すことで歯が移動する仕組みになっており、例えば右方向へ動かしたときは右側の歯根膜が一度縮み、その周辺の歯槽骨は溶かされます(吸収)。一方で左側の歯根膜は右に歯が引っ張られることで伸び、その周辺の歯槽骨は新しく作られてほかの部位と同じ状態に変化します(再生)。
歯槽骨がしっかりと再生されるまでは歯を十分に支えることができないため、余計な刺激を与えないよう保定装置を使って固定しなくてはいけません。
リテーナーの種類
リテーナーにはいくつか種類が存在し、メリットとデメリットが異なります。生活環境や患者様の性格によっても適切なタイプが違うため、担当医とよく話し合って決めることが大切です。
ベッグタイプリテーナー
歯全体をワイヤーで囲むタイプの装置です。装着中は人目につきやすいのですが、取り外しが可能な分お手入れがしやすい特徴があります。
最近ではワイヤー部分が白や透明のタイプも製作できるため、以前よりも目立ちにくくなりました。
ホーレータイプリテーナー
全体をみるとベッグタイプリテーナーと似ていますが、こちらは前歯の範囲のみワイヤーで囲むタイプの装置です。取り外しが可能な点とワイヤー部分が白や透明のタイプも製作できる点は同じです。
マウスピースタイプリテーナー
透明なマウスピース型の装置です。ほかのタイプとは違って上下の歯が直接噛み合わないため噛み合わせの調整には不向きですが、審美性ではもっとも優れており、取り外しが可能な分、お手入れも簡単です。
睡眠時の歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、装置が破損してしまう恐れがあるため、別の方法をすすめられることがあります。
リンガルタイプリテーナー
前歯の裏側に直接接着するタイプの装置です。装置といっても細いワイヤーのような見た目で接着範囲もそこまで広くはないため、慣れるまでに時間はかかりません。
固定式で「つけ忘れ」による後戻りの心配はありませんが、装置自体が外れる可能性もゼロではないため注意が必要です。また、装置周辺には汚れがたまりやすいことから、ほかの方法にくらべると虫歯や歯周病のリスクがあります。念入りなお手入れと定期的なクリーニングできれいな状態を保つことが大切です。
リテーナーの装着期間はどれくらい?
リテーナーの装着期間は、メインのインビザライン矯正治療と同じくらいかかるとされています。それほど歯が安定するまでには時間が必要で、無理に短くしようとすると後戻りがおこる可能性があり、おすすめはできません。
固定式のリンガルタイプ以外は、患者様が意識して使用しなければ効果を得ることができないため注意が必要です。装着時間があまりに短いと、後戻りがおこって装置がはまらなくなる恐れもあります。
保定期間もメンテナンスが必要
どのタイプを選択してもトラブルが起こる可能性はゼロではないため、定期的なメンテナンスは必要です。ワイヤーの変形やマウスピースの破損、リンガルタイプであれば脱離をしていないかのチェックをおこない、普段のお手入れでは落とせない汚れをクリーニングで除去します。
リテーナーの破損は期間が延びる原因に
リテーナーが破損したり、装着時間が短いことで合わなくなったりすると、調整や再制作が必要になります。程度によっては1日で調整を終えることもありますが、再作製の場合は時間がかかります。必要な日数分、治療期間も伸びるため、忙しい方やすでに大切な予定がきまっている方は、リテーナーの扱いに十分気をつけましょう。
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マウスピース型矯正装置(インビザライン)専門クリニック
渋谷 矯正㉔ 矯正の後戻り
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のよくあるご質問
矯正の後戻りを防ぐには
後戻りとは?
インビザラインに限らず、矯正治療をするうえで後戻りについて誰もが不安を感じているはずです。そもそも「後戻り」とは、どういったことなのでしょうか。
後戻りとは、矯正治療で整えた歯並びが元の位置に戻ろうとはたらく現象を指します。
ただし、完全に元の歯並びに戻ってしまうわけではありません。人の歯は、生えてきてからずっと同じ場所にあるわけではなく、日々少しずつ位置や形状が変化しています。歯並びの悪い方だけに言えることではなく、すべての方の歯に同じことが起こっています。
歯は奥歯から前歯に向かって力が強くはたらくため、咬み合わせが変わると、それに合わせて少しずつ歯が動いて位置がずれます。むし歯や歯周病による咬み合わせの変化や毎日の食事で少しずつ歯がすり減り、上下の歯の高さが変わることによって歯の位置は変化します。歯は日常的に変化し、動いていることを考えると、矯正治療での後戻りは切っても切れない関係といえるでしょう。
矯正治療では、時間をかけて歯の本来あるべき位置へ動かして整えていきます。歯を動かすときには土台から動かしていきますが、その土台となるのが歯を支えている骨です。歯を支えている骨が溶かされて(実際には「吸収される」といいます)、歯が移動していきます。もともとあった歯の周りや移動した歯の周りには新しい骨が形成され、ゆっくりと時間をかけて固定されていきます。
ゆっくりと時間をかけて歯が移動し、骨が形成・固定されていくので、適切に治療を続けていかなければなりません。奥歯から前歯に向かう力が強い性質をもつことから、根気強く治療をしなければ、容易く戻ってしまうといえるでしょう。これが、矯正治療においての「後戻り」なのです。
後戻りしてしまう理由とは?
矯正治療で時間やお金をかけて治しても、後戻りしては元も子もありません。ここでは、後戻りが起こる原因や理由について詳しく解説していきます。
矯正治療では、一人ひとりの症例に合わせて適切な装置を用いて、歯や骨格を動かしていきます。歯に固定するワイヤーやマウスピースなどさまざまです。どの装置にも言えるのが、長い時間をかけて一定の力をかけ続け、歯を動かしていくことです。仕組みとしては、一定の力が加わると歯の周りの骨が溶けていき、その溶けた骨の隙間に新しい骨が形成される力によって歯が移動していきます。歯を動かしている間や歯並びが整った後は、しばらくの期間、歯の周りの骨が柔らかく「密になっていない」状態です。つまり、歯や骨が不安定な状態で、いつでも動きえるといえます。
歯と歯につながる繊維は変化がしにくく、以前あった歯の位置を記憶しています。それとともに、歯は奥歯から前歯に向かう力があり、いつでも治療前の歯の位置に戻ろうとする働きが強いために、後戻りが起きやすいでしょう。矯正治療が終了した後、歯や周りの組織に矯正後の歯の位置を記憶させ、歯の周りの骨をしっかりと固定するために、保定装置(リテーナー)を使用し、後戻りを防ぐ必要があります。
インビザライン矯正で保定装置をしっかり使用すれば、後戻りの心配は少ないです。
しかし、装着時間が短い場合・自己判断で中止してしまう場合・悪習慣を改善しない・ブラッシングやクリーニングを怠るなどの理由により後戻りを起こしうる可能性があります。
上記は、矯正終了後に限らず、矯正治療中にも同じことが言えます。詳しく解説していきましょう。
装着時間が短い
インビザライン矯正の最大の利点は、いつでもどこでも外すことが可能なことです。
しかし、人によっては装着時間が短くなり、計画通りに治療が進まなくなるほか、後戻りを引き起こす可能性があるでしょう。
自己判断で中止してしまう
次に、インビザライン矯正できれいに歯並びを整えられたことに満足し、保定期間中に保定装置をつけ忘れたり、自己判断で中止してしまうことがあげられます。保定期間中にしっかりと固定させなければ、容易く後戻りを引き起こす可能性があります。
悪習慣を改善しない
矯正治療を受ける方の多くは、日常で無意識に行っている「お口に関する悪習慣」が存在します。お口に関する主な悪習慣は、頬杖をつく・口呼吸・舌で前歯を押す・唇や爪を噛むなどが挙げられます。
多くの方は矯正治療中に並行して「悪習慣を直すトレーニング」で改善を目指しますが、矯正治療中に悪習慣が改善せずに、矯正終了後まで続いていると後戻りを促してしまうでしょう。
ブラッシングやクリーニングを怠る
矯正治療中はお口の中の検査やクリーニングを定期的に行い、むし歯や歯周病を予防していきます。歯科医院での定期健診に加えて、ご自身でお口の中が清潔な状態になるように毎日のブラッシングが必須です。
ブラッシングやクリーニングを怠ると、汚れがたまりやすく、歯周病になるリスクがあがります。歯周病は、進行すると歯を支えている骨を溶かす病気です。支えている骨が不安定になり、歯周病が進行すると後戻りがしやすい環境を作ってしまうのです。
後戻り予防のために心がけること
インビザライン矯正は、後戻りは比較的しにくいものの、特定の理由によっては後戻りを引き起こす可能性があると解説しました。
では、後戻りをさせないためにはどのようなことを心がければよいでしょうか。後戻り予防のために、もっとも心がけてほしいことは、保定装置の使用方法を守る・歯周病にならないようにすることが挙げられます。それぞれ、詳しく解説していきます。
保定装置の使用方法を守る
矯正治療中のマウスピース使用は、歯科医師の指導のうえ使用方法や時間をしっかり守ることが大切であることは、矯正経験者ならだれもが実感しているでしょう。きれいな歯並びをこれからも維持していくためには、同じくらい保定装置の使用が大切です。
ポイントは、歯科医師の指示を守って使用を続けることです。保定装置の使用はインビザライン矯正中と同様に「食事と歯みがき以外は装着する」のが大前提です。歯並びが安定してくれば就寝時のみ使用することもありますが、この判断は歯科医師が決めることであって、自己判断でやめたり、決められた使用時間より短くならないようにしましょう。歯科医師によって保定の期間はさまざまですが、2年ほどで終了する場合もあれば、一生涯かけて使用するように指導する歯科医師もいます。
保定装置は、後戻りをしないために重要な役割をしていることを忘れないようにしましょう。
歯周病にならないようにする
後戻りを起こす理由のひとつに、歯周病があげられます。歯周病は、インビザライン矯正に限らず、矯正治療中の方にとっては注意すべき疾病です。歯周病になると歯と歯肉の隙間から炎症を起こし、やがて骨を溶かしていき、歯が抜ける原因になります。
歯周病を予防するには、毎日の歯ブラシと定期的なクリーニングが重要です。毎日歯ブラシをしていても、落としきれない汚れはだれでもあります。落としきれない汚れは歯科医院で定期的にクリーニングをしましょう。歯周病の検査や歯のクリーニングを行うことは、後戻りはもちろんのこと、健康な歯で過ごすためにはもっとも大切なことです。最低でも半年に一度は検診に行きましょう。