歯茎が腫れてぶよぶよする原因と対処法|矯正中に起こりやすい炎症と予防のポイント
歯茎が「腫れてぶよぶよする」と感じたとき、それは歯肉炎や歯周炎といった炎症のサインかもしれません。
特に矯正治療中は、装置の影響で歯の周囲に汚れが溜まりやすく、炎症を起こしやすい状態になります。放置してしまうと、歯茎の腫れが悪化し、歯が揺れたり、膿が出たりすることもあります。
本記事では、歯茎が腫れてぶよぶよする主な原因から、矯正中に起こりやすいトラブル、放置によるリスク、そして適切な対処法までを専門的に解説します。
渋谷東京矯正歯科では、インビザライン(マウスピース矯正)を中心に、歯茎への負担を抑えながら美しいお口元を目指す矯正治療を行っています。3DスキャナーやCTによる精密診断をもとに、炎症リスクを最小限に抑えた治療設計を徹底しています。矯正を検討している方、または治療中に歯茎の違和感を感じている方は、ぜひお気軽に無料カウンセリングにお越しください。
歯茎が腫れてぶよぶよする主な原因

歯茎が「腫れてぶよぶよする」と感じるとき、その多くは細菌の感染や炎症によるものです。歯と歯茎の境目には歯垢(プラーク)が溜まりやすく、放置すると歯肉炎を起こします。初期の段階では軽い腫れや出血が見られますが、症状を繰り返すと歯を支える骨にまで炎症が広がり、歯周炎へと進行することがあります。
また、体調やホルモンバランスの変化によっても歯茎の免疫が低下し、炎症が起こりやすくなります。特に女性では月経周期や妊娠などのタイミングで腫れを感じやすいことがあります。さらに、ストレスや睡眠不足といった生活習慣の乱れも歯茎の健康に影響します。
矯正治療中の場合、ワイヤーや装置の周囲に歯垢が残りやすく、清掃が難しくなることが炎症の一因になります。炎症を防ぐためには、適切なブラッシングと定期的なクリーニングが欠かせません。
ここでは、歯茎の腫れの原因についてそれぞれより詳しく解説します。
歯肉炎・歯周炎による炎症
歯茎の腫れやぶよぶよとした感触の多くは、「歯肉炎や歯周炎による炎症反応」が原因です。歯と歯茎の境目には「歯周ポケット」と呼ばれるすき間があり、そこに歯垢(プラーク)が溜まると細菌が繁殖します。これにより、歯茎の血流が悪くなり、赤く腫れて柔らかくなるのが歯肉炎の初期症状です。
歯肉炎は比較的軽度の段階で、適切なブラッシングや歯科でのクリーニングによって改善が見込めます。しかし、放置してしまうと炎症が深部に進み、歯を支える骨や歯根膜まで影響を及ぼす「歯周炎」へと進行します。歯周炎では歯茎のぶよぶよ感が強くなり、出血や口臭、歯の動揺を伴うこともあります。
矯正治療中は装置の影響で歯垢が残りやすく、こうした炎症が起こりやすい傾向があります。次は矯正装置の影響についてお話しします。
矯正装置による清掃不良
ワイヤー矯正などの固定式装置を装着していると、歯と装置の間に食べカスや歯垢(プラーク)が溜まりやすくなります。特にブラケットやワイヤーの周辺は、歯ブラシの毛先が届きにくく、清掃が不十分になりやすい部位です。その結果、細菌が繁殖し、歯茎が炎症を起こして腫れたり、触るとぶよぶよとした柔らかさを感じることがあります。
このような清掃不良は、矯正治療を継続するうえで大きな問題となります。炎症が慢性化すると、歯茎が下がったり、歯の動きに影響が出たりすることもあり、治療計画の見直しが必要になる場合もあります。矯正中は、通常の歯磨きに加えて、歯間ブラシやタフトブラシなどを使い、装置の周囲を丁寧にケアすることが大切です。
一方で、マウスピース矯正(インビザライン)は装置を取り外して歯を磨けるため、清掃性に優れ、歯茎の腫れを予防しやすい構造です。渋谷東京矯正歯科では、清掃性の観点も含めてマウスピース矯正を採用しており、歯茎の健康と美しい歯並びの両立を目指しています。
ホルモンバランス・ストレスなどの全身要因
歯茎の腫れやぶよぶよとした感触は、口内だけでなく全身の状態とも深く関係しています。
特に女性はホルモンの変化によって歯茎が敏感になりやすく、月経周期や妊娠、更年期などのタイミングで炎症を起こしやすくなる傾向があります。女性ホルモンのエストロゲンが増加すると歯肉の血管が拡張し、わずかな刺激でも腫れや出血が起こることがあります。
また、ストレスや睡眠不足、栄養の偏りも免疫機能を低下させ、歯茎の防御力を弱める要因です。免疫が下がると細菌への抵抗力が落ち、通常であれば問題のない汚れでも炎症を起こしやすくなります。さらに、食いしばりや歯ぎしりなどのストレス反応がある場合、歯茎への負担が増して腫れが悪化することもあります。
このように、歯茎の腫れは「口の中の問題」だけではなく、「体調のサイン」として現れることもあります。日常的にストレスケアや睡眠の質を整えることも、健康な歯茎を維持するうえで欠かせない要素です。
矯正中に歯茎が腫れてぶよぶよする理由

矯正中に歯茎が腫れてぶよぶよとする場合、その多くは装置による清掃性の低下が原因です。ワイヤー矯正ではブラケットやワイヤーが複雑に配置され、歯ブラシが届きにくいため、歯垢(プラーク)が残りやすくなります。これが長期間続くと、歯茎が炎症を起こし、腫れや出血、柔らかい感触を伴うことがあります。
また、炎症がある状態では歯の動きが鈍くなり、矯正治療そのものの進行にも影響を与えます。歯茎が健康でなければ、歯を理想的な位置に動かすための骨の代謝もスムーズに働かないためです。したがって、治療を円滑に進めるためには、歯茎の健康管理が不可欠といえます。
一方で、マウスピース矯正(インビザライン)は取り外しが可能なため、清掃性に優れ、歯茎の腫れを抑えながら治療を進められます。次では、矯正中に歯茎が腫れやすくなる具体的な要因について詳しく見ていきましょう。
ワイヤー矯正における清掃の難しさ
ワイヤー矯正では、歯の表面に装着するブラケットやワイヤーの構造上、どうしても汚れが溜まりやすくなります。特に、歯と装置のすき間やワイヤーの下部には歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢(プラーク)が残りやすいのが特徴です。こうした汚れが蓄積すると、歯茎が炎症を起こして赤く腫れたり、触るとぶよぶよと柔らかく感じることがあります。
さらに、ワイヤー矯正では装置の周囲に食べカスが残りやすく、時間の経過とともに細菌が増殖し、口臭や出血の原因にもなります。炎症が慢性化すると、矯正の進行にも影響を及ぼすことがあるため、日々の清掃を丁寧に行うことが欠かせません。
矯正中の清掃には、通常の歯ブラシに加えて、歯間ブラシやタフトブラシなどの補助器具を併用することが効果的です。渋谷東京矯正歯科では、患者様一人ひとりの装置構造や歯並びに合わせたブラッシング方法の指導を通じて、治療中の歯茎トラブルを未然に防ぐサポートを行っています。
炎症を放置すると矯正計画にも悪影響
矯正中に歯茎の腫れや出血を感じても、「そのうち治まるだろう」と放置してしまう方は少なくありません。しかし、炎症を放置すると、矯正治療そのものの進行に悪影響を及ぼす可能性があります。歯の動きは、歯を支える骨(歯槽骨)の代謝によって起こりますが、歯茎に炎症があるとその代謝バランスが乱れ、歯が計画通りに動かなくなることがあります。
さらに、炎症によって歯茎や歯槽骨が下がると、歯を支える力が弱まり、治療の途中で歯が不安定になることもあります。歯の動きが鈍くなるだけでなく、痛みや違和感が強く出やすくなるため、結果的に治療期間が延びてしまうケースも少なくありません。
渋谷東京矯正歯科では、治療経過中に歯茎の炎症が確認された場合、CTスキャンを用いて歯周状態を精密に確認し、必要に応じて一時的に治療計画を調整します。歯並びの改善だけでなく、歯茎や骨の健康を維持することが、美しく安定した結果へとつながります。
マウスピース矯正なら清掃性が高く炎症を防げる
マウスピース矯正(インビザライン)は、装置を自由に取り外して歯を磨ける構造のため、ワイヤー矯正に比べて清掃性に優れています。毎食後にマウスピースを外して歯磨きやフロスを使用できるため、歯垢(プラーク)が溜まりにくく、歯茎の腫れやぶよぶよとした炎症を予防しやすいのが大きな利点です。また、装置が滑らかな透明素材でできているため、金属が歯茎を刺激することもなく、口内を清潔に保ちやすい点も特徴です。
ただし、この清掃性の高さは日々のケアを怠らないことが前提です。マウスピースを装着したまま飲食をしたり、装着時間を守らず長時間外したままにすると、細菌が繁殖して炎症を引き起こすリスクが高まります。さらに、マウスピース自体の清掃が不十分だと、装置の内側に汚れが残り、歯茎の腫れや口臭の原因になることもあります。
そのため、マウスピース矯正では「外す・磨く・洗う」を徹底することが重要です。毎日の習慣を正しく行うことで、歯茎を健康に保ちながら快適に矯正を進めることができます。定期的なチェックと丁寧なホームケアの両立が、炎症のない理想的な矯正治療につながります。
歯茎の腫れを放置すると起こるリスク

歯茎の腫れやぶよぶよとした状態を「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、炎症が深部へと進行し、歯を支える骨(歯槽骨)や歯周組織が破壊される危険性があります。初期段階では軽い出血や腫れ程度であっても、気づかないうちに細菌が歯茎の内部に侵入し、歯を支える組織が少しずつ失われていくのです。
特に矯正中の場合、装置による刺激や清掃不良が重なると、炎症が急速に悪化することがあります。歯茎の炎症が続くと歯の動きが不安定になり、矯正計画そのものに影響を及ぼすこともあります。炎症によって歯茎が下がると、見た目のバランスが崩れるだけでなく、治療後の後戻りの原因にもつながります。
さらに進行した歯周炎では、歯茎のぶよぶよ感に加えて歯の揺れや膿の排出などが見られるようになります。ここまで進むと、矯正治療を一時中断せざるを得ない場合もあります。歯茎の腫れは一見軽い症状のように思えても、放置すれば歯を失う要因にもなりかねません。早期に原因を把握し、適切な治療とケアを行うことが、健康な口腔環境を守る第一歩です。
初期炎症を放置すると歯肉炎が慢性化
歯茎がぶよぶよして少し赤く腫れている状態は、歯肉炎の初期段階であることが多く、適切なブラッシングや歯科でのクリーニングによって改善が見込めます。しかし、この段階で放置してしまうと、歯茎の炎症が慢性化し、細菌が歯周ポケット(歯と歯茎のすき間)内部に侵入してしまいます。内部で細菌が増えると、歯茎の表面だけでなく、歯を支える組織にまで炎症が広がっていきます。
慢性化した歯肉炎は、見た目の腫れや赤みが落ち着いたように見えても、内側では炎症が持続しているケースが少なくありません。そのため「痛みがないから大丈夫」と思っていても、実際には歯茎が徐々に弱り、歯を支える骨にまでダメージが進行していることがあります。
特に矯正中は装置の影響で汚れが残りやすく、炎症が繰り返されるリスクが高まります。歯茎のわずかな変化も見逃さず、出血や腫れを感じたら早めに歯科医院で確認することが重要です。初期段階での対応が、将来的な歯周病の進行を防ぐ最善の手段となります。
歯が揺れる・膿が出る中期以降の危険サイン
歯茎の腫れを長期間放置すると、炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、歯が揺れたり膿が出たりする中期以降の歯周炎へと進行します。この段階では、歯茎のぶよぶよとした柔らかさに加え、歯の動揺や噛むときの違和感を感じるようになります。さらに、歯周ポケットの奥で細菌が膿をつくると、口臭の悪化や不快な味を伴うこともあります。
矯正中にこのような症状が現れると、歯の移動が難しくなり、治療を中断せざるを得ないこともあります。歯を動かすための骨が炎症によって溶けてしまうと、矯正計画を再設定する必要が生じ、治療期間が大幅に延びるケースもあります。
また、膿の排出が続く状態では、体の免疫反応が常に働き続けるため、全身への負担も無視できません。歯の揺れや膿が見られる場合には、できるだけ早く歯科医院で検査を受け、炎症を鎮める処置を行うことが大切です。矯正治療中であっても、歯茎の健康を最優先に考えることが、最終的に美しい仕上がりを得るための基本となります。
最終的に歯を失うリスク
歯茎の腫れを長期間放置し、炎症が深く進行すると、最終的には歯を支える骨が大きく溶けてしまうことがあります。これが重度の歯周炎の状態で、歯がぐらついて自立できなくなり、最終的に抜歯を余儀なくされるケースも少なくありません。歯を失うと、咬み合わせのバランスが崩れ、周囲の歯にも負担がかかるため、連鎖的にトラブルが広がる恐れもあります。
矯正治療中や治療後にこのような状態を招くと、せっかく整えた歯並びを維持できなくなります。さらに、歯を失った部分の骨が痩せることで、顔の輪郭や口元の印象にも変化が生じることがあります。見た目の美しさを求めて矯正を行う方にとって、これは避けたい重大なリスクといえます。
このような事態を防ぐためには、初期の腫れや出血の段階で正しいケアを行うことが何より重要です。日常的なブラッシングの徹底に加え、定期的な歯科検診で歯茎の状態を確認することが、歯を長く健康に保つための鍵となります。
矯正を始める前に知っておきたい歯茎の健康チェック

矯正治療を検討している方にとって、歯茎の健康状態を確認することは最初の大切なステップです。歯並びの改善に意識が向きがちですが、歯を支える土台である歯茎や骨が炎症を起こしていると、矯正中に腫れや痛みが悪化する恐れがあります。特に軽度の歯肉炎を放置したまま治療を始めると、装置の影響で汚れが溜まりやすくなり、炎症が進行しやすくなる傾向があります。
矯正を始める前に歯茎の状態を整えておくことで、治療中のトラブルを未然に防ぐことができます。健康な歯茎は歯の動きを安定させ、矯正の精度を高めるための重要な要素です。また、歯茎の炎症がない状態で治療を進めることで、見た目だけでなく長期的な歯の健康維持にもつながります。
矯正治療を安全に始めるためには、まず歯茎の状態を正しく知ることが欠かせません。次では、矯正前に歯茎をチェックするメリットについて詳しく解説します。
矯正前に歯茎をチェックするメリット
矯正を始める前に歯茎の状態を確認しておくことで、治療中の炎症や腫れといったトラブルを未然に防ぐことができます。歯茎や骨は、歯を支え、矯正による歯の移動を安定させるための重要な土台です。この部分に炎症や損傷があるまま治療を始めてしまうと、歯の動きが不安定になったり、痛みや出血を伴ったりするリスクが高まります。
また、矯正前に歯茎の健康を整えることで、歯の移動がスムーズになり、より精密で美しい仕上がりを実現しやすくなります。歯茎が引き締まっていると歯の形やラインが際立ち、矯正後の審美性にも良い影響を与えます。これは、見た目だけでなく、長期的に歯を守るための重要な基盤づくりでもあります。
渋谷東京矯正歯科では、治療前に歯周組織の健康状態を丁寧に確認し、必要に応じて歯科衛生士によるクリーニングや歯肉炎の改善処置を行っています。歯並びを整える前に「歯茎を整える」というステップを踏むことで、矯正治療をより安全かつ快適に進めることが可能になります。
歯茎の色・形・出血の自己チェックポイント
矯正を検討している段階で、まず自分の歯茎の状態を鏡で確認する習慣をつけておくことが大切です。健康な歯茎は淡いピンク色で引き締まり、歯としっかり密着しています。一方で、赤みが強くなっていたり、丸みを帯びてぷっくりと腫れている場合は、炎症が始まっているサインです。また、ブラッシングの際に出血が見られる場合も、歯肉炎が進行している可能性があります。
歯茎の形にも注目してみましょう。歯と歯の間の三角形の部分(歯間乳頭)が丸く膨らんでいる場合、歯垢や歯石が溜まりやすく、炎症の初期症状であることが多いです。ぶよぶよとした柔らかさを感じる場合は、炎症が内部にまで広がっていることも考えられます。
こうした変化は、自覚症状が軽くても早めの受診をおすすめします。矯正を始める前に歯茎の炎症を改善しておくことで、治療中の腫れや痛みを最小限に抑えることができます。自己判断では見落としやすい部分も多いため、歯科医院での専門的なチェックを受けることが安心です。
マウスピース矯正なら初期炎症にも対応しやすい
軽度の歯茎の腫れや炎症がある場合でも、マウスピース矯正(インビザライン)なら治療を安全に始められるケースがあります。マウスピースは取り外しが可能で、ワイヤーやブラケットのように歯茎へ物理的な刺激を与えないため、清掃性を保ちながら炎症を悪化させずに治療を進められる点が大きな特長です。
特に初期の歯肉炎であれば、正しいブラッシングと歯科でのクリーニングを並行しながら、マウスピース矯正を進めることが可能です。装置を外してしっかりと歯を磨くことで、炎症の原因となる歯垢(プラーク)の蓄積を防ぎ、歯茎を健康な状態に戻しやすくなります。さらに、透明なマウスピースは滑らかな形状で、装着中の摩擦による刺激も少ないため、治療中の快適さにも優れています。
渋谷東京矯正歯科では、矯正開始前に歯茎や骨の状態をCT・3Dスキャンで精密に確認し、炎症の有無に応じて治療開始時期を慎重に判断しています。歯茎の健康を守りながら理想的な歯並びを整えることが、長期的に安定した結果につながります。
歯茎の腫れを感じたときの対処と治療法

歯茎が腫れてぶよぶよと感じるときは、炎症が進行しているサインです。まず大切なのは、自己判断で放置したり、市販の薬で一時的にごまかしたりしないことです。炎症の原因が歯垢による細菌感染なのか、矯正装置による刺激なのか、あるいは全身的な影響によるものなのかによって、必要な対応が異なるためです。
軽い腫れであっても、早期に正しいケアを行うことで悪化を防げます。自宅では、柔らかい歯ブラシを使用して歯茎を傷つけないように優しく磨き、冷たい水でのうがいなどで炎症を和らげることが有効です。ただし、これらは一時的な対処にすぎず、症状が数日続く場合や出血・膿が見られる場合には、早めに歯科医院を受診することが重要です。
矯正中の場合は、装置の清掃不良や適合状態が関係していることもあります。炎症を悪化させないためには、装置の調整と歯周ケアを並行して行うことが不可欠です。渋谷東京矯正歯科では、歯茎の腫れや出血が見られた際、まず炎症の原因を特定し、必要に応じて矯正装置の調整と歯周治療を同時に行っています。
次では、自宅でできる一時的なケアと、歯科医院での専門的な治療方法について詳しく解説します。
自宅でできる一時的なケア
歯茎が腫れてぶよぶよしているときは、まず「刺激を避けて清潔な状態を保つこと」が大切です。痛みや違和感がある場合でも、歯磨きを怠ると細菌が増殖し、炎症が悪化することがあります。柔らかい歯ブラシを使用し、腫れている部分を強くこすらないように注意しながら、歯と歯茎の境目を丁寧に磨きましょう。歯間ブラシやフロスは無理に使わず、痛みが落ち着いてから再開するのが望ましいです。
また、冷たい水や冷やしたタオルで頬の外側から軽く冷やすことで、一時的に腫れや痛みを和らげることができます。抗炎症作用のあるうがい薬を使うのも効果的ですが、濃度の高いものを長期間使用すると口内のバランスが崩れることがあるため、使い方には注意が必要です。
痛み止めの服用で一時的に楽になることもありますが、原因そのものを解消しない限り、再び腫れがぶり返すことがあります。自宅でのケアはあくまで応急処置として捉え、数日経っても症状が改善しない場合や、腫れが広がる場合は速やかに歯科医院を受診することが重要です。
歯科医院での治療と対応
歯茎の腫れやぶよぶよした感触が続く場合、歯科医院ではまず炎症の原因を正確に特定する検査を行います。歯周ポケットの深さや出血の有無を確認し、必要に応じてレントゲンやCT撮影で歯を支える骨の状態を調べます。原因が歯垢や歯石の蓄積によるものであれば、スケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根表面の洗浄)によって細菌の温床を除去し、歯茎の回復を促します。
矯正中の患者様の場合は、装置の影響による炎症がみられることも少なくありません。ワイヤーやブラケットが歯茎を刺激している場合は、その部分の調整を行い、清掃しやすい状態に整えます。マウスピース矯正(インビザライン)の場合は、一時的に装置を外して治療を行えるため、炎症部位の清掃や薬剤処置をより的確に実施することが可能です。
また、症状が強い場合には抗炎症薬や抗菌薬を併用し、腫れや痛みを抑えながら治癒を促します。炎症が落ち着いた後は再発を防ぐため、ブラッシング指導や定期的な歯周ケアを継続することが大切です。
矯正専門院で行う歯茎トラブル対策

矯正治療を安全かつ効果的に進めるためには、歯並びの改善だけでなく、歯茎や歯を支える骨の健康管理が欠かせません。歯茎に炎症がある状態では、歯の動きが不安定になり、治療結果や治療期間に影響を及ぼす可能性があります。そのため、矯正専門院では歯の動きと歯茎の状態を同時に管理し、炎症を未然に防ぐ取り組みを行っています。
渋谷東京矯正歯科では、治療前から治療中、そして保定期間に至るまで、歯茎や骨の状態を定期的にチェックする包括的な管理体制を整えています。CTや3Dスキャナーを用いた画像診断により、歯周組織の厚みや骨量を立体的に把握し、歯茎の状態を可視化したうえで治療計画を設計します。これにより、歯の移動量や力のかけ方を炎症リスクの少ない形で最適化できるのです。
また、治療中は歯科衛生士による定期的なクリーニングやホームケア指導を実施し、炎症の早期発見・早期対応を徹底しています。多忙な方でも安心して治療を続けられるよう、オンライン診療や遠隔モニタリングにも対応しており、歯茎の変化をリアルタイムで確認できる仕組みを導入しています。
インビザライン専門医による精密矯正治療
矯正治療中の歯茎トラブルを未然に防ぐためには、治療開始前の精密な診断が不可欠です。歯を動かす力は歯茎や骨に直接作用するため、これらの組織が健康であることが治療成功の前提となります。渋谷東京矯正歯科では、インビザライン専門医である院長がCT撮影と3Dスキャナーによるデジタル診断を行い、歯や骨、歯茎の状態を立体的に解析しています。
こうした精密診断により、歯周組織の厚みや歯根の位置、骨の吸収の有無まで把握でき、炎症リスクを考慮した安全な治療計画を立案することが可能です。例えば、歯茎が薄く下がりやすいタイプの方には、歯の移動方向や力の加え方を微調整し、歯茎への負担を軽減します。これにより、治療中の腫れや出血を最小限に抑え、健康的な口内環境を維持しながら矯正を進められます。
院長の片山は、年間100症例以上のインビザライン治療を手掛けるプラチナエリートプロバイダーであり、難症例にも対応できる経験と技術を有しています。すべての症例を院長が対応し、歯並びの美しさだけでなく、歯茎と骨の健康を両立させる治療を徹底しています。
オンライン診療による継続モニタリング
矯正治療を安心して続けるためには、定期的なモニタリングによる歯茎と口内環境のチェックが欠かせません。渋谷東京矯正歯科では、通院間隔を4ヶ月に1回程度に抑えつつ、オンライン診療システムを活用した遠隔モニタリングを導入しています。スマートフォンや専用アプリを使って撮影した歯列画像を共有することで、歯茎の色調や腫れ、装置のフィット感などをリアルタイムで確認できます。
このオンライン診療により、通院の手間を減らしながらも、炎症や腫れの初期兆候を早期に発見できる体制が整っています。軽度の炎症や清掃不良が見つかった場合は、オンラインでブラッシング指導やマウスピースの管理方法をお伝えします。
多忙な方や遠方から通院される患者様でも、安心して継続できる矯正環境を提供しています。実際に当院には東北や北陸など遠方に在住の患者様もおられますが、日々のケアとオンラインでのフォローを組み合わせることで、歯茎の健康と美しい歯列を両立できる矯正治療を実現しています。
まとめ:歯茎のぶよぶよは放置せず、清掃性の高い矯正で予防を

歯茎が腫れてぶよぶよする状態は、軽い炎症のように見えても、放置すると歯を支える骨までダメージが及ぶことがあります。特に矯正治療中は、装置によって清掃が不十分になりやすく、炎症が進行しやすい環境にあります。腫れや出血を感じた時点で早めに対応することが、歯を守り、治療を順調に進めるための第一歩です。
マウスピース矯正(インビザライン)は、装置を取り外して清掃できるため、ワイヤー矯正に比べて歯茎への負担が少なく、炎症を予防しやすい治療法です。ただし、清潔を保つためには、日々の丁寧な歯磨きと装置の衛生管理が欠かせません。清掃性の高さを活かすことが、健康な歯茎と美しい仕上がりを両立させる鍵となります。
渋谷東京矯正歯科では、3DスキャナーやCTによる精密診断を通じて、歯茎や骨の状態を正確に把握しながら、患者様一人ひとりの口腔環境に合わせた最適な矯正を提供しています。多忙な患者様や遠方にお住まいの患者様にも、オンラインでのカウンセリングと診療を通じて、矯正治療をご提供しております。矯正治療を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
