『口腔ケア 歯磨き粉編』
<目次>
・歯磨き粉の選び方
・歯磨剤
さらに、知りたいこと
・歯磨き粉の基本成分
・歯磨き粉の薬効成分
・歯茎が下がった方向けの歯磨き粉
<経験・専門性・権威性・信頼性>
インビザライン(マウスピース型矯正装置)矯正の専門クリニック
インビザライン 認定医
年間症例数80〜
<歯磨き粉の選び方>
皆さんはどういう目的で、歯磨き粉を選んでいますか?歯がしみるのを防ぎたい、口臭予防したい、きれいに磨きたい、ホワイトニング効果を得たい、いろいろな目的があって、たくさん種類がある中で選んだものを使用していると思います。ありすぎてよくわからない方は、なんでもいいかと選んでいると思います。基本的に、歯ブラシによって汚れがきちんと落とせているのであれば、歯磨き粉は補助用品なので、主にこれがいい!というものはないと思います。

ただ、それぞれ薬用成分的に入っていたりするものが違ったりするので、少し気にしてもいいかなと思うことをお伝えします。
<歯磨剤>
研磨剤がなるべく入っていないほうが歯には優しいです。
研磨剤の成分『無水ケイ酸、リン酸カルシウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム』
清掃剤=研磨剤になります。悪いものではないですが、プラークやステイン(着色汚れ)を落とす成分になるため、着色汚れはつきにくくなります。しかし研磨剤ですので、微量ながらに表面は少し傷ついてしまうため、長期にわたって使用するのではなく、週に2.3回だけにするなどの工夫をお勧めします。
<歯磨き粉の成分>
歯磨き粉には、基本成分と薬用成分というのがあります。まず、基本成分についてお話をしていきます。

☆基本成分
・清掃剤 (研磨剤)
歯垢(プラーク)や着色(ステイン)などの、歯の表面の汚れを落とす。
リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム・無水ケイ酸・炭酸カルシウム
・湿潤剤
歯磨き粉に適度な湿り気を与える。
グリセリン・ソルビトール
・発泡剤
口の中に歯磨き粉を拡散させて洗浄をし、汚れを除去する。
ラウリル硫酸ナトリウム
・粘結剤
粉体と液体成分を結合させ、保型性を与えたり、適度な粘性を与える。
カルボキシメチルセルロスナトリウム・アルギン酸ナトリウム・カラギーナン
・香味剤
爽快感と香りを付けて、歯磨き粉を使いやすくする。
サッカリンナトリウム・メントール・ミント類
・保存料
変質を防ぐ。
安息香酸ナトリウム
これらが、基本成分の働きと主成分になります。歯磨き粉の裏をぜひ見てみてください。
<歯磨き粉の薬効成分>
歯磨き粉に含まれる、基本成分と薬用成分の、薬用成分の方の説明をしていきます。

薬用成分は、歯磨き粉に1つか2つ含まれていることが多いです。
☆薬用成分
・虫歯予防
モノフルオロリン酸ナトリウム・フッ化ナトリウム
・歯肉炎予防
塩化セチルピリジニウム・塩化ベンザルコニウム・トリクロサン
・歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防
塩化クロルヘキシジン・トラネキサム酸・グリチルリチン酸ジカリウム・β‐グリチルリチン酸・ビタミンE・塩化ナトリウム
・プラーク(歯垢)の分解
デキストラナーゼ
・歯石沈着予防
ポリリン酸ナトリウム
・知覚過敏抑制
硝酸カリウム・乳酸アルミニウム
・たばこのヤニなどの着色汚れ除去
ポリエチレングリコール
<歯茎が下がった方向けの歯磨き粉>
歯茎が下がってしまうと、歯やその周りにもさまざまな症状が出始めてしまいます。また、見た目も悪くなってしまいます。歯茎が下がってしまった原因によって、使い分けることが大切です。
・歯周病による歯肉退縮
殺菌効果成分:イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化セチルビリジニウム(CPC)、塩酸クロルヘキシジン、酢酸dl-α-トコフェロールなど
おすすめ歯磨剤:コンクールジェルコートF、システマSP-Tジェルなど
どちらも殺菌効果や抗炎症作用が入ったもので、研磨剤が無配合でおすすめです。


・ブラッシング圧などが理由で起こった歯肉退縮など
有効成分:硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
おすすめ歯磨剤:シュミテクト、チェックアップルートケアなど
成分も含まれた上に歯の根面をコーティングししみるのを防ぐのでおすすめです。(個人差あり)


これらが絶対に良い!と言うわけではありませんが、参考になると良いです。ご自身の状態をまず知ることが大切なので、歯科医院で何を使ったらいいかを聞くのが1番です。
以上が薬用成分になります。
ぜひいろいろ見ながら、自分に合った成分が入っている歯磨き粉を選んでみてください。
渋谷東京矯正歯科
インビザライン(マウスピース型矯正装置)矯正専門クリニック
Comments are closed