『夏と歯』
<目次>
・熱中症と口腔内
・夏に虫歯が増える?
・PHとは
・PHの高い飲み物
さらに、知りたいこと
・適切な水分補給
<経験・専門性・権威性・信頼性>
インビザライン(マウスピース型矯正装置)矯正の専門クリニック
インビザライン 認定医
年間症例数80〜
<熱中症と口腔内>
熱中症の症状といえばめまい、頭痛、倦怠感、吐き気などが思い浮かびますが、実は口腔内にも影響が出るのをご存知ですか?

熱中症になると体温調整してくれる汗が出にくくなります。それと同時に口の中では唾液が出にくくなってしまいます。唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用、細菌の繁殖を防ぐ抗菌作用、脱灰した歯を再石灰化させるなどの働きがあります。その唾液が減少した状態が続くと虫歯や歯周病、口臭の原因になってしまいます。

脱水状態時に水だけ飲むのはあまり良くないです。脱水は体から水分と一緒に塩分も失われています。電解質(特に塩分)を適切な量含んでいる飲料でないと、脱水状態をうまく改善することができません。経口補水液やスポーツ飲料などを、喉の渇きを感じる前にこまめに飲むようにしましょう。スポーツ飲料は汗の成分に近い濃度の塩分等を含むので,発汗過多により失われた水と電解質を補充するのに適していますが、糖質の濃度が高いため,糖尿病や肥満の方の過剰摂取は注意が必要です。
また、スポーツ飲料など糖分を多く含む物を摂取した際は口腔内が酸性に傾き、虫歯になりやすくなるため、後でしっかり歯磨きをする必要があります。夏に虫歯が増えやすい原因の一つにこれがあります。これからどんどん暑くなってきますが、水分補給をこまめにすることと、虫歯にならないようにきちんと歯磨きもしてください。
<夏に虫歯が増える?>
ある行動が増えることで、夏は虫歯になりやすい季節と言われています。それは水分補給です。
みなさん水分補給をする時に何を飲みますか?

汗にはナトリウムが含まれています。大量の汗をかくと体内のナトリウムが失われていきます。水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まってしまいます。そうすると運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。そのため、塩分が含まれている水分を摂取することが大切になります。また、糖分は腸管の水分補給を促進する働きがあるため、糖分を一緒に摂取するとナトリウムが素早く吸収されます。そしてそれに伴い、水分も吸収されます。

脱水症状になりやすい季節になるので、スポーツドリンクなどを飲むことも増えると思います。しかしスポーツドリンクや炭酸飲料はお砂糖を多く含んでいるため、ダラダラ飲むことはおすすめしません。時間を決めて飲むことなどの工夫をしましょう。

<PHとは>
私たちのお口の中には、pH (酸性度) という基準があります。お口の中のpHは普段はpH7(中性)です。糖分を含むものを食べたり飲んだりすると酸性に変わりますが、唾液の働きで少し経つと元のpHに戻ります。しかし、1日に糖分を含むものをダラダラ食べたり飲んでいると酸性になっている時間が長く、虫歯になりやすくなります。
酸性が強い飲み物はエナメル質を溶かしやすいと言われています。pHは値が高くなれば中性に近づき、低くなるほど酸性に近づき、pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質が溶け始めて、これが繰り返されることによって虫歯が発生します。
<PHの高い飲み物>
pHが高い順番でいくと、、、
・水 pH7.0→・お茶 pH6.0前後→・ビール pH4.0前後→・経口補水液 pH3.9
→・スポーツドリンク pH3.5→・栄養ドリンク pH2.5
になります。
<適切な水分補給>
じゃあ水分補給は虫歯のリスクがあるけどどうすれば良いのか?
スポーツドリンクや炭酸飲料などを飲んだあと、お水やお茶を飲むことで、お口の中のpHは少し戻ります。
飲んだからと言ってすぐに虫歯になるわけではないので、気をつけられる時に気をつけましょう。
渋谷東京矯正歯科
インビザライン(マウスピース型矯正装置)矯正専門クリニック
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