歯ぎしり食いしばりが矯正治療で改善された症例をご紹介
慢性的な歯ぎしり食いしばりに悩まれている方は少なくありません。そのような方の中には、歯ぎしり食いしばりから派生する肩こりや首筋の痛み、頭痛、顎関節の痛みに悩まれている方も多いでしょう。毎日起こるその症状は人に話しても理解を得られにくく、一人で悩み苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。それがストレスとなり悪化の一途を辿るケースもあるかと思います。
歯ぎしり食いしばりについては、残念ながら現在のところ根本的な治療法というのは確立されていません。様々な原因が考えられるため、残念ながら矯正治療をすれば治るとも限りません。ただ、歯並びが悪く、噛み合わせに違和感が生じている自覚があり、歯並びに起因する可能性の高い歯ぎしり食いしばりの症状の方は、矯正治療により改善するケースがあります。
渋谷東京矯正歯科でマウスピース矯正後、食いしばりが減り、頭痛や肩こりまで楽になり、よく眠れるようになったという感想を頂戴した方の症例をご紹介します。こちらの患者さまは食いしばりの原因が歯並びおよび嚙み合わせによるものであった可能性が高く、矯正後に改善が見られ、それから派生していた諸症状も改善しました。
歯ぎしり食いしばりの原因は一つだけではなく、複数絡み合っているケースもありますが、思い当たる考えられる原因を一つずつ解消していくことが改善の一歩に繋がる可能性があります。当院で矯正によって改善されたケースをご参照いただき、たとえ完治までいかずとも、痛みが少しでも軽くなってほしいという思いでご紹介いたします。
Before


After


口ゴボ / 過蓋咬合 / ガタつき / 食いしばり
- 20代女性
- 主訴:前歯が出ていて口が閉じづらい、上の前歯が下の前歯にかぶさる、食いしばりがひどい。
- 矯正方法:マウスピースの非抜歯矯正
- 治療期間:1年
- 治療費:825,000円
- その他ご要望:前歯が出ていて口が閉じづらいため口呼吸になってしまうのを改善したいとのご希望。食いしばりが酷く、肩こりや頭痛にも悩まされている。
| ご相談内容 | 前歯が出ているのと噛み合わせが気になる、過去に顎関節の痛みもあり、現在は食いしばりが酷く、肩こりや頭痛も酷いと20代女性からのご相談 |
| 現状と治療方針 | 下の前歯が見えていないほどの深い噛み合わせとガタつき、前歯の突出感が見られます。歯ぎしり食いしばりが起こりやすい歯並びである「過蓋咬合」と「叢生」の歯並びです。歯を抜かずに口元を下げる治療計画を作成しました。 |
| 治療結果 | 前歯が下がり、噛み合わせが改善しました。 |
| 振り返り | 今回の患者様は出っ歯のせいで口が閉じづらく、口呼吸に悩んでおられました。矯正後、口呼吸が改善され、食いしばりも減り、頭痛や肩こりまで楽になったと喜んでいただけました。 |
| リスク・副作用 | マウスピースの装着時間を守っていただけないと矯正治療に時間がかかり、場合によっては治療がうまく進まない可能性があります。 |
※こちらの患者さまは当院でマウスピース矯正治療をしたことで、食いしばりやそれに伴う諸症状が改善されましたが、
歯ぎしり食いしばりの原因には様々あり、治療法も確立されていないことから、矯正治療で改善をお約束できるものではありません。
- もともと顎関節に痛みの既往歴あり
- 上の前歯が出てるので、口が閉じづらく口呼吸になる
- 前歯の噛み合わせに違和感(上が出ていて下が下がっている)
- 食いしばりが酷く、肩こりや頭痛も酷い
- 最近特に口が閉じれなくなって矯正を検討。見た目の改善よりも機能面の改善を必要に迫られて治療を決断。
上の前歯が出ていたため、奥歯から歯を後ろに下げていく遠心移動(※1)と
歯と歯の間にわずかなスペースを作る治療IPR(※2)により、歯を抜かずに上の歯全体を後ろに下げ、前歯を下げていきます。
その過程で、頭痛と肩こりが強くなり、「咬筋」の痛みと「側頭筋」の痛み(※3)を確認。
歯ぎしり食いしばりが酷く、頭痛もあるため、ボトックス注射(※4)を行うことに。
頭痛がなくなり、引き続き矯正を継続。
頭痛もなく、よく眠れるようになった。
噛み合わせの微調整を行い、矯正終了。歯ぎしり食いしばりも減り、頭痛、肩こりも解消。
歯ぎしりや食いしばりに対するボトックス注射の持続期間は、一般的に約3〜6ヶ月です。注射後2〜3日ほどで効き始め、1週間から1か月程度でしっかりとした効果を実感できます。つまり、3〜6ヶ月かけて効果は徐々に薄れていき、やがて消失するのが通常です。
この患者さまは矯正中の10月にボトックス治療を受け、それ以降ボトックス治療は受けていません。にも関わらず、矯正終了時の6月時点で歯ぎしり食いしばりも減り、頭痛、肩こりも解消しています。つまり、ボトックス治療から約9ヶ月経過した時点でも症状は再発することなく解消を維持できていたことになります。これは、矯正治療により噛み合わせが改善されたことで歯ぎしり食いしばりが改善されたことを示す症例となります。
前述の通り、歯ぎしり食いしばりは根本的な治療法というのは確立されていません。様々な原因が考えられるため、残念ながら矯正治療をすれば治るとも限りません。ではなぜこの患者さまは矯正治療で歯ぎしり食いしばりが改善されたのでしょうか?
それは歯ぎしり食いしばりの原因が歯並び・噛み合わせにあった可能性が高かったためです。この方の歯並びの症状は過蓋咬合(ディープバイト)と呼ばれ、歯ぎしり食いしばりが起こりやすいとされる歯並びの代表例でした。
噛み合わせが不安定で特定の歯に強い負担がかかる歯並びは、無意識にバランスを取ろうとするため歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。過蓋咬合の人は、前歯が噛み合っていないため、前歯での咀嚼に問題が生じたり、下顎の動きに制限が出てしまい奥歯や顎に負担がかかりやすくなります。結果的にこの点をマウスピース矯正で解消できたため、歯ぎしり食いしばりが改善されたと考えられます。
噛み合わせが不安定で特定の歯に強い負担がかかる歯並びは、無意識にバランスを取ろうとするため歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。特に、一部の歯だけが強く当たる状態や、顎の筋肉が緊張しやすい不正咬合(過蓋咬合や開咬など)が主な原因となります。




上記でご紹介した症例の患者さまは「過蓋咬合」と「叢生」の症状を持つ歯並びでした。
過蓋咬合(ディープバイト)
奥歯でかんだ時、上の前歯によって下の歯が4分の1くらい隠れるのが正常な状態です。しかし、かみ合わせが深すぎて、下の歯がほとんど見えない歯並びのことを過蓋咬合(かがいこうごう)と言います。
奥歯で強く噛みしめやすくなるため、歯ぎしり食いしばりが起こりやすい歯並びです。


奥歯がひどい虫歯になった
奥歯がひどい虫歯になって高さを失った、もしくは抜歯になってそのままの状態が続くと、かみ合わせが深くなることがあります。

上下のあごの骨の発達の
アンバランス
上下のあごの発育バランスが悪くても起こることがあります。

顎関節の異常
顎関節の状態に異常があると、上下の位置関係に影響し、かみ合わせが深くなることがあります。

歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりで奥歯が擦れ、高さが低くなることが原因になる場合もあります。
過蓋咬合を放置するデメリット
奥歯がすり減りやすい
出っ歯になっていくことがある
上の前歯にダメージを与えやすい
顎関節症を起こしやすい
詰め物や被せ物が外れやすい
開咬(オープンバイト)
開咬(かいこう)とは、奥歯がかんだ時に前歯が合わさらず、隙間が空いている歯並びのことです。歯の間からよく舌がのぞくのが特徴的です。
すべての負荷が奥歯に集中しやすくなるため、歯ぎしり食いしばりが起こりやすい歯並びです。


遺伝的な原因
数少ないケースでは、骨格が遺伝して起こる場合もあります。

おしゃぶり・指しゃぶり
おしゃぶり、指しゃぶりをいつまでたっても続けていると、その形に沿ってあごの骨自体が変形していきます。

舌の癖のもの
舌を突き出す癖があると、歯が内側から押し出され、開咬になってしまうことがあります。

口呼吸・鼻づまり
鼻づまりなどで常に口が開いていると舌の位置が下がり、正しい顎の発育が妨げられることがあります。これにより前歯がうまく閉じない状態になります。
開咬を放置するデメリット
物が噛みにくい
発音障害
虫歯や歯周病にかかりやすい
奥歯に過度のダメージがかかりやすい
顎関節症を起こしやすい
咬交叉咬合(クロスバイト)
上の歯が下の歯に被さるのが一般的に言われる正常な歯並びですが、歯並びの途中で交叉してしまっている状態を交叉咬合といいます。一般的には、上の奥歯が下の奥歯の内側に入ってしまっている状態を呼びます。
顎の筋肉に偏った負担がかかるため、歯ぎしり食いしばりが起こりやすい歯並びです。


歯の生える位置がずれてしまった場合
永久歯が生える際に、もともと生える位置が悪くて交叉してしまう場合があります。

癖が原因のもの
いつも同じ側に頬杖をつく、いつも同じ側を下にして寝る、などの外力によって起こる場合があります。また、おしゃぶりの長期使用、指しゃぶり、口呼吸が原因で起こることもあります。

口呼吸
アデノイド肥大や上顎の成長不足、鼻炎などで鼻呼吸がしづらく口呼吸になってしまうと、上顎前突になってしまうことがあります。

遺伝的な原因
遺伝的な原因で、あごの成長がアンバランスに起こることで生じる場合もあります。
交叉咬合を放置するデメリット
あごの成長に影響が出る・顔が歪む
顎関節症を起こしやすい
見た目にコンプレックスを抱えやすい
食べにくさ・発音への影響
叢生(ガタつき)
叢生(そうせい)とは、歯が重なったりねじれて生えていたりしていて、歯並びがデコボコ・ガタガタになっている歯並びのことです。日本人に最も多いと言われている不正咬合で、「乱ぐい歯」とも呼ばれています。八重歯も叢生の一種です。
接触するポイントが不安定になり、不自然な噛みしめを誘発するため、歯ぎしり食いしばりが起こしやすい歯並びです。


歯が生えるスペース不足
顎の骨がなんらかの原因で十分に発達しないと、永久歯が十分に生えるスペースがなくなり、ガタガタに重なった歯並びになってしまいます。

乳歯を早く失った場合
乳歯を虫歯などで早期に失うと、その空いたスペースに後ろの歯が寄ってきてしまい、永久歯が本来生えるべき位置を失って、外れた位置から出てくるということが起こります。
交叉咬合を放置するデメリット
歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病にかかりやすい
歯ブラシが当たりにくい部分に着色しやすい
口臭を起こしやすい
歯が当たって口内炎ができやすい


上記の症例の患者さまは、矯正治療が4ヶ月ほど経過した時点でボトックス治療も並行して行いました。もともと過蓋咬合で一部の歯に負担がかかるため歯ぎしり食いしばりが起こりやすい歯並びであったこと、また、それに伴って顎関節の痛みや肩こり、頭痛もあったため、ボトックス治療を希望されました。
結果、上記でご紹介の通り、数日後から症状が和らぎ、1ヶ月後には解消され、矯正治療も無理なく継続することができました。噛みしめが強い方は歯が動きにくくなる傾向にあるため、矯正治療の経過にも悪影響を及ぼします。この患者さまはボトックス治療により、歯ぎしり食いしばりが改善され痛みから解放されたことに加え、噛みしめの力が弱まり、歯の移動もスムーズになるという副次的な効果もあったため、ボトックス治療と併用したことで矯正治療にも良い影響をもたらすことができた症例となります。
また、矯正は噛む力が強い方ほど、歯の動きが思わしくないことがあります。ボトックスにより噛む力を弱めてあげることで、歯がスムーズに動きやすくなるケースがあります。また、人によっては矯正装置を異物と捉え、矯正前より歯ぎしり食いしばりが強くなるケースがあります。そのような方にもボトックス治療は有効です。

ボトックスとはボツリヌス菌によって産出されるA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬剤です。毒素と聞くと不安になる方もおられますが、薬剤として使用するためにボツリヌス菌を精製して毒性を制御して使用しますのでご安心ください。また、ボツリヌス菌を注射するわけではないため、ボツリヌス菌に感染するといった危険性もありません。
咬筋ボツリヌス治療は、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質であるボトックスを、緊張した筋肉に打つことで緊張した筋肉を和らげる効果が期待でき、歯科治療では食いしばりや歯ぎしりなどの改善目的に使用されています。

ボトックス注射といえば、小顔効果やエラ張りの改善などにも用いられており、美容外科の施術をイメージされるかもしれませんが、歯医者でも治療目的で使用されています。
そもそもボトックス治療とは、ボツリヌス菌が作り出す、ボツリヌストキシンという毒素を筋肉に注射することで、緊張した筋肉を麻痺させる効果があります。
美容外科ではボトックスを注入することで、発達した咬筋を緩めることで顔を小さく見せることを目的としていますが、歯科のボトックス治療は咬筋によって生じる過度な咬合力を弱め、歯や顎を守ることを目的としています。
また、ボトックスはまぶたや顔の痙攣などの治療にも用いられており、美容でも医療でも活躍している薬剤です。

ボトックスは咬筋を緩め、歯を守る
咬筋ボトックス(ボツリヌス)治療を行うことで、緊張した咬筋を緩ませる効果が期待できます。
歯ぎしりや食いしばりは、歯へダメージを与え、歯をすり減らし、知覚過敏や破折(歯が欠けたり、折れたりすること)のリスクがあるだけでなく、顎関節症を引き起こす可能性もあります。
このように、様々なデメリットが多い食いしばりや歯ぎしりは、ストレスなどが原因で起こると言われているため、無意識にしてしまう癖であり、根本的に治すことは難しいです。
そこで、ボトックスを用いて咬筋を緩め、力が伝わりにくい状態にすることで、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを緩和させるという対処を行うというわけです。
ボトックス注入後、4日〜2週間前後で効果が見られることが多く、その後3〜4ヶ月ほど効果が持続します。

噛む力から歯を守るためのボトックス治療
当院では、歯の食いしばりや歯ぎしりによる、歯への負担を軽減するための治療として、咬筋ボトックス治療を自由診療メニューとして提供しています。
睡眠中などに、無意識下で行ってしまう歯ぎしりや食いしばりは、驚くことに500〜1,000kgほどの荷重が顎の骨にかかっていることをご存知でしょうか。
噛む力は咬筋と呼ばれる顔の筋肉によって生み出されますが、手足の筋力トレーニングと同様に、 強い食いしばりや歯ぎしりが続くことで鍛えられ、どんどん肥大化します。咬筋が肥大化するにつれて、咬合力も高まり、歯や歯茎だけでなく顎にかかる負担も大きくなります。噛む力から歯を守るために、歯科治療で、歯ぎしりや食いしばりによるダメージを軽減させることをおすすめします。
例えばマウスピースで歯を保護する方法や、歯列矯正によって歯並びを整えて、歯にかかる負荷をうまく分散させたり、ボトックス注射によって筋肉のこわばりを緩和させる方法があります。

歯ぎしり食いしばりは治らない?

歯ぎしり食いしばりについては、残念ながら現在のところ根本的な治療法というのは確立されていません。むしろ、歯ぎしり食いしばりはストレスを解消するために必要な身体の反応とも言われており、それを無理矢理やめることこそがストレスになり得る可能性すらあります。そのため、症状が出たらその症状に合わせて軽減のための対処療法を行っていくことになります。
しかし、その原因を自身で取り除く努力はできます。ストレスがたまりがちであれば運動をしたり、リラックスできるよう趣味や旅行を取り入れることで食いしばりが改善することもあります。
また、普段から奥歯でのみ食事を取っているのであれば、意識的に分散して咀嚼する練習をすることも有効です。
さらに、歯並びが悪く、噛み合わせに違和感が生じているようであれば、それも原因の一つである可能性として捉え、矯正治療で噛み合わせを改善してみることも歯ぎしり食いしばりの改善の一歩に繋がる可能性があります。
考えられる原因を取り除くことで、食いしばりから歯や顎を守ることを考えましょう。

原因不明の痛みに悩んでいませんか?
肩こり、首筋の痛み、頭痛など、原因不明の痛みに悩んでいませんか?実は、現状の歯並びとそれら全身の不調は密接に関わっているケースがあります。
- 前歯で噛めていますか?
- 奥歯で噛めていますか?
- 左右均等に噛めていますか?
- どこかを庇っていませんか?
- 自覚のない歯ぎしり食いしばりはありませんか?
- 日中噛みしめていませんか?
バランスが一つ崩れていると、それが毎日繰り返され、癖となります。歯ぎしり食いしばりも夜間は日中の何倍もの力が歯に加わり負荷がかかっています。

この図のように、お口周りは多くの筋肉が絡み合っており、一つバランスが崩れれば、様々な不調が生じてしまうのも想像できるのではないでしょうか。歯並びのアンバランスは、お口はもちろんのこと、顎関節、首筋、肩、頭へ悪影響を及ぼす可能性があります。原因不明の症状に悩まされている方は、一度自分の歯並び、噛み合わせを確認してみると、もしかしたらいくつかの原因がそこにあるかもしれません。
矯正治療で見た目の改善が実現されることも素晴らしいですが、見た目では見えない分、自分ではあまり自覚しにくい噛み合わせの改善ことが、悩みの解消に繋がり、人生を豊かにする可能性があります。矯正治療を検討する際は、見た目だけでなく、噛み合わせもしっかり考えた上で検討しましょう。

上下の歯は触れあっていないのが正常です
あまり意識することはありませんが、上下の歯は食事中に噛んでいるとき以外は触れ合っていないのが正常な状態です。これを安静時空隙といいます。歯ぎしりは、食事以外の上下の歯を起きているとき、または寝ているときに、無意識に上下の歯を当てたり、擦り合わせたりする状態です。
英語ではブラキシズムとよんでいます。歯ぎしりは無意識にしていることが多いので、癖と捉えられています。正常な状態である安静時空隙を損なうことから、歯ぎしりは体にとってよくない癖のひとつに数えられています。

歯ぎしりの原因

ストレス
歯ぎしりの原因は、ストレスや噛み合わせにあると考えられています。
歯ぎしりのメカニズムははっきりと解明されていませんが、ストレスが一番の原因と言われています。仕事、学校、人間関係、環境の変化などでストレスが溜まり、ストレスが強いほど歯ぎしりをする傾向にあります。
噛み合わせ
歯並びや噛み合わせの悪さ(歯の高さのバランスが合っていないなど)も歯ぎしりの原因のひとつです。
歯並びが綺麗な人でも歯ぎしりをすることもありますが、歯並びが悪い人ほど噛み合わせが悪い傾向にあります。
噛み合わせが悪いと、上下の歯が正しく接することができません。すると、上下の歯を噛み合わせるために顎の筋肉を過剰に使わざるを得ず、筋肉が緊張し、歯ぎしりが起こりやすくなります。
枕が合わない
高い枕や合わない枕を使用していると、歯ぎしりが起こりやすくなると言われています。高い枕を使うと首に角度がつき、うつむいた状態になりやすいため、奥歯をかみしめる姿勢になりやすくなります。寝るときに適切な姿勢を保てる枕を選ぶことが重要です。また、睡眠が浅いことも歯ぎしりの一因とされています。質の高い睡眠を確保することが、歯の健康を保つためにも重要です。
集中している時間が長い
何かに集中しているとき、人は無意識のうちに歯を食いしばることがあります。これは集中力を高め、力を発揮しようとするためです。運動や肉体労働の際だけでなく、その他の作業中も無意識に歯を食いしばっていることがあります。
生活習慣
歯ぎしりには、喫煙、飲酒なども関係していると言われています。

歯ぎしりの種類
ギリギリ型歯ぎしり(グラインディング)
一般的にイメージされる歯ぎしりがこのグラインディングです。上下の歯を擦り合わせる歯ぎしりです。このため、ギリギリ、もしくはキリキリといった音が鳴るのが特徴です。
上下の歯を擦り合わせているので、歯が欠けてしまうこともあります。グラインディングは、一般的に寝ている間にしていることが多いです。
食いしばり型歯ぎしり(クレンチング)
クレンチングは、上下の歯に力を入れて強く噛みしめた歯ぎしりです。グラインディングと異なり、クレンチングは上下の歯を強く噛みしめているだけで、音を出しません。
「強く噛み締めた」と書きましたが、中には下の歯で上の歯を触る程度のあまり強くない噛み締めをしている方もいらっしゃいます。クレンチングは、音が出ないので、自覚症状がないことも多く、気づかない方も珍しくありません。
カチカチ型歯ぎしり(タッピング)
タッピングは、上下の歯を当てあって、カチカチと打ち鳴らすようなタイプの歯ぎしりです。軽く触れ合わせるくらいのタッピングなら、カチカチという音が聞こえないこともあります。頻度は、グラインディング、クレンチングよりは少ないです。

歯ぎしり食いしばりによる歯や歯並びへの影響

歯の摩耗
歯ぎしりや食いしばりにより、歯のエナメル質がすり減り、歯が短くなったり形が変わったりします。
歯の破損
強い力が歯に加わることで、歯が割れたり欠けたりするリスクが高まります。特に詰め物やクラウンがある場合、その部分が損傷することがあります。
顎関節症
顎関節に過度な負荷がかかることで、顎関節症(TMD)を引き起こす可能性があります。症状としては、顎の痛みやこわばり、耳鳴り、頭痛などがあります。
歯髄炎
歯髄炎は、歯の内部にある歯髄(しずい)が炎症を起こす病気です。歯髄には神経や血管が含まれており、痛みや腫れを引き起こします。歯髄炎の主な原因は、深い虫歯や外傷、歯の割れなどです。適切な治療を行わないと、感染が広がり、歯を失う可能性もあります。食いしばりや歯ぎしりの強い力は、歯の内部にある歯髄に過度な圧力をかけ、炎症を引き起こすことがあります。これにより、歯の痛みや腫れが生じます。
歯肉の損傷
歯ぎしりや食いしばりによって、歯肉が引き締まり、歯周ポケットが深くなることで歯周病が進行することがあります。
頭痛
頭の筋肉が緊張することで、頭痛が引き起こされることがあります。特にこめかみや額の部分に痛みを感じることが多いです。
顔の筋肉痛
食いしばりによる顔の筋肉の過剰使用が、筋肉痛や疲労感を引き起こします。
耳の痛み
顎関節の問題が耳に放散し、耳の痛みや耳鳴りを引き起こすことがあります。
睡眠障害
歯ぎしりや食いしばりが原因で、良質な睡眠が妨げられ、日中の疲労感や集中力の低下を招くことがあります。
歯の感受性
歯の摩耗や破損により、冷たいものや熱いものに対して歯が敏感になり、痛みを感じやすくなります。

歯ぎしり食いしばりに関するよくあるご質問
- 舌の側面にギザギザとした歯型のようなものがついているのですが、食いしばりをしているのでしょうか?
-
食いしばりをしている場合、舌の側面に歯型のような跡がつくことがあります。また、舌がむくんでいる場合や舌が大きい方にも見られることがあります。
- ほっぺたの内側に白い線のようなものがあるのですが、これは何ですか?
-
これは「頬粘膜圧痕(頬粘膜の白線)」と呼ばれるもので、食いしばりや噛み締めによって無意識に頬の内側を噛んでしまうことで生じることがあります。原因は他にも考えられるため、歯科医師に診てもらうことをおすすめします。
- 骨がコブのように盛り上がっている部分があります。これも関係がありますか?
-
骨がコブのように盛り上がっている状態は「骨隆起(こつりゅうき)」と呼ばれ、習慣的な歯ぎしりや食いしばりによって見られることがあります。
- 歯ぎしり食いしばりは治療すれば必ず治るのでしょうか?
-
歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに行われることが多く、完全に治すことは難しいかもしれません。ただし、適切な治療と対策を講じることで症状を緩和し、健康な状態を保つことが可能です。症状と上手に付き合いながら、ストレス管理や生活習慣の見直しを行うことが大切です。


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一年間に自分または家族が10万円(総所得が200万未満の場合はその5%)以上医療費等を支払った場合は最大200万円分の税金が控除され減税または還付金が返還されます。1年間(1月1日~12月31日)の医療費が10万円を超えた金額の一部が税金軽減に。
ご自身・ご家族が1年間の医療費合計100万円を支払った場合の例
| 総所得 | 所得税率・住民税率 | 還元・減税される金額 | 実際の負担額 |
|---|---|---|---|
| 300万円の方 | 10%・10% | 18万円 | 82万円 |
| 500万円の方 | 20%・10% | 27万円 | 73万円 |
| 800万円の方 | 30%・10% | 29万7千円 | 70万3千円 |







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