渋谷で矯正 渋谷への通院

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渋谷と矯正

渋谷区は、もとは渋谷町・千駄ヶ谷町・代々幡町と3つの町に分かれていました。中でも渋谷町は郊外にあたり、他の町と比べても近代化が遅かった時期がありました。その後、渋谷駅の誕生を皮切りに、駅周辺の開発が進められ、現在に至ります。

■1885年
横浜港に輸出品である絹を運ぶために鉄道が必要になったことで、1885年(明治18年)に品川線の一部として渋谷駅が開業しました。渋谷町が選ばれた理由は諸説ありますが、当時の渋谷町は田園風景が広がっており、ここに鉄道を通す方が、街中に通すよりコスト面でも、時間の面でも良いと判断されて、渋谷町が選ばれたといわれています。
その後、1909年(明治42年)に路線名称制定に合わせて、山手線へ変更されました。開業当時は、一般の利用者はわずか十数名程度の駅でしたが、玉川電気鉄道、東京市電青山線などの開通にあわせて路線が延伸し、渋谷というエリアの発展の基盤が整っていきました。

■1932年
渋谷区が設置されたのは、1932年(昭和7年)のことです。当時の渋谷町・千駄ヶ谷町・代々幡町が、区の再編に伴い合併したことで誕生しました。しかし、「渋谷区」の誕生は順調ではありませんでした。千駄ヶ谷町や代々幡町が、区名を「渋谷」にすることや3町の合併に反対していたためです。当時の渋谷町はまだ発展途上のエリアで、渋谷という区名はふさわしくないと考える人が多く、反対運動まで起きたといいます。しかし、現在では渋谷区は東京でも屈指の人気エリアへと発展を遂げています。

■1954年~1967年
東京大空襲によって渋谷は大きな打撃を受けました。渋谷ハチ公像周辺は焼け野原となり、1934年に開業した東横百貨店(旧:東横店東館)も全焼し、建物がなくなった渋谷駅周辺では闇市が開かれ治安も悪化しました。そこで、再開発を進める要となったのが東急です。
1948年には、空襲で焼けてしまったハチ公像を再建し、除幕式が行われました。1950年には、東横線渋谷駅を改修、1954年からは、東急会館、東急文化会館、渋谷東急ビル、東急百貨店本店が次々と建設されました。1957年には、渋谷地下街(しぶちか)も開業しました。
東急は、1951年に日本で初めての名店街となる「東横のれん街」をオープン。東京にいながらにして、各地の名品を楽しめるスポットとして人気を博しました。東横のれん街は、2013年に渋谷マークシティの地下1階へ移設され、2020年には渋谷ヒカリエ ShinQsへと移り、今でも沢山の人を楽しませています。現在のような流行の発信地としての渋谷の原型を形作ったのが、渋谷駅周辺の開発事業といえるでしょう。

■1973年
東急の街となった渋谷ですが、現在にも続く「若者の街」としての特色が生まれたのは、1973年の渋谷PARCOの開店が大きかったといわれています。それまでも、流行の発信地としてのポジションを確立していましたが、若者に人気のアパレルブランドが揃ってオープンしたことにより、若者が渋谷に集まるようになりました。そして、その後のファッションブームを牽引するきっかけとなったのです。
1979年には、渋谷109もオープンし、ますます若者の街として成長しました。東急と西武による開発競争が活発化したことで、郊外のターミナル駅の1つであった渋谷駅やその周辺は、東京都内でも有数の繁華街として栄えていきました。

■1999年
1990年代後半は、インターネットが一般家庭にも普及し始めた時代です。そんな中、1999年に、若手IT起業家たちが、日本のインターネット産業を盛り上げようという取り組みを始めました。渋谷を拠点として企業活動を行う人が増えたことで、渋谷はシリコンバレーにならって、ビットバレーと呼ばれるようになります。

■2000年以降
渋谷駅周辺では、大規模な再開発がスタートし、それまで少なかったオフィスビルや複合ビルの建設が進められました。
渋谷駅と地下で直結している渋谷ヒカリエは、2009年に着工し、2012年4月に竣工した高層複合施設で、現在もランドマークとして人気です。2019年11月に東棟が開業した渋谷スクランブルスクエアは、2027年度に西棟と中央棟の開業を予定しており、渋谷に新たなランドマークが誕生します。
また、JR渋谷駅の改良工事が2015年から進められています。この改良工事は、2027年度完了予定となっており、埼京線のホームが山手線のホームとも並列化されるなど、ホームの移設やバリアフリー化、災害対策が進められ、より移動しやすく・より安全な駅となる予定です。

1885(明治18)年、日本鉄道品川線(現・JR山手線)「渋谷駅」の開業が、渋谷の発展のきっかけとなりました。開業当初は東京市外の利用者が少ない駅でしたが、明治後期になると西郊から玉川電気鉄道、市中からは東京市電青山線が開通し、渋谷の発展の基礎が整いました。一方、1901(明治34)年にビール輸送用の貨物駅として誕生した「恵比寿駅」は、1906(明治39)年に旅客駅となりました。


1885(明治18)年、最初の「渋谷駅」の誕生

1885(明治18)年、最初の「渋谷駅」の誕生

1885(明治18)年、日本鉄道品川線(現・JR山手線)の「渋谷駅」が開業した。当初の「渋谷駅」は、当初の「渋谷駅」は、現在地より南側にあり、一日の利用者は十数人と少なかった。その後、利用者も増え、1920(大正9)年、半円形の大きな窓と時計塔が特徴の二代目駅舎が誕生し、ほぼ同時に高架化の工事が行われました。画像は高架化された後の二代目駅舎で現在の「ハチ公前広場」付近。【画像は1925(大正14)年】

1885(明治18)年、最初の「渋谷駅」の誕生

若者が集まる街、渋谷の要といえるJR「渋谷駅」。西口駅前の「ハチ公前広場」の前にはスクランブル交差点があります。写真右奥にあった「東急百貨店 東横店西館」は「渋谷駅周辺開発プロジェクト」に伴い、2020(令和2)年に営業を終了。写真中央左側の高層のビルは「渋谷スクランブルスクエア 東棟」。

渋谷では、2023年から2029年の間だけで主なオフィスや商業ビルの開発は8つを数えます。2027年の完成をめざす渋谷駅周辺では、この秋、海外からの出張者の中長期滞在やスタートアップ支援を意識した、地上39階の高層ビルを中心とする複合施設、Shibuya Sakura Stage(シブヤ サクラ ステージ)が完成し、2024年夏頃までに商業施設も順次開業することが発表されたばかりです。このプロジェクトを手がける東急不動産の岡田正志社長は「駅周辺は再開発の最終ステージで、渋谷は色々な人が訪れやすい街になります」と述べています。

渋谷マークシティ開業

京王井の頭線「渋谷駅」に直結している商業施設で、イーストモールとウエストモールにわかれており、ファッションや雑貨店、レストラン、カフェなどが入っています。ショッピングスポットはそれほど多くないものの、4階のレストランフロアには行列ができる「梅丘寿司の美登利総本店 渋谷店」、3階にはスターバックスがあり、多くのお客さんで賑わいます。また5階はバスターミナルになっており、羽田空港行きのリムジンバスが発着しています。

セルリアンタワー

名称の「セルリアン」は”青空色の”という英語で「青空のように、爽やかで快い空間でありたい」「世界の人々が空を共有するように、グローバルに日本と世界を繋ぐ国際交流の拠点でありたい」という願いが込められ、「美しい生活環境を創造する」という東急グループの企業理念を反映させた

 東京急行電鉄(当時)本社跡地に2001年4月1日、オフィス、ホテルなどから成る地上41階・地下6階の超高層ビルが開業。開業時から2010年まで、米グーグルの日本法人も入居していた。5月24日には「セルリアンタワー東急ホテル」が開業。地下2階に設けた「能楽堂」も話題を集めた。

外観は高層部はオフィス、ホテル基準階ともに正方形から渋谷駅に面する三角形を切り取った平面形から成り立ち、全体を単一窓のベーシックなデザインとし、駅側のファサードを横連層の窓で強調することで、渋谷駅への軸線を強調するととともに、副都心渋谷のシンボルとしてふさわしい独自性のあるデザインとした。低層部は街並みに調和し歩行者に圧迫感を与えないスケールでデザインされている

渋谷インフォスタワーと共に渋谷ビットバレー界隈の一翼とされたオフィスには、GMOインターネットグループ、マスターカードインターナショナル日本法人の本社などが入居。以前はGoogleの日本法人もオフィスを構えていたが、手狭になったため六本木ヒルズに移転した。しかし、2018年に渋谷ストリームが完成するとオフィスを移転。渋谷に戻ってきている。

東急文化会館

 映画館4館の閉館に伴い、7月1日から渋谷東映プラザ内の「渋谷エルミタージュ」が「パンテオン系」直営映画館として「代替」運営されるほかほか、近くにある「渋谷クロスタワー」内の現「クロスタワーホール」を改装し、7月中旬から常設館として「渋谷東急」が営業を再開することが決まっている。

同館は閉館後、惜しまれながらも解体作業に入り、2004年4月頃から、渋谷に乗り入れ予定の営団地下鉄13号線の工事ヤード(作業基地)に利用されることが決まっており、その後、2012年度には東急東横線との相互直通運転も予定されている。将来的には、現・東急東横線「渋谷駅」跡地と一体となった開発が見込まれ、渋谷駅東口「再浮上」の鍵を握る重要なエリアとなりそうだ。

都市再生緊急整備地域

 渋谷駅を中心に半径600~700メートルを範囲とする約139ヘクタールが2005年12月6日付けで、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定された。指定範囲は、「渋谷駅周辺ガイドプラン21」で示した区域をベースにしたもので、「先進的な生活文化等の情報発信拠点の形成」「にぎわいと回遊性のある、安全・安心で歩いて楽しい都市空間の形成」が整備目標に掲げられている。指定により、この地域が既存の都市計画の適用除外となるほか、都市計画提案から6カ月以内に都市計画決定が判断されるなどの都市計画上の特例措置や、民間事業の立ち上がりに対する金融支援や税制上の特例措置などが適用されることで、駅周辺の再開発が促進されることとなった。

東京メトロ・副都心線

 渋谷・新宿・池袋を結び、「東京最後の地下鉄」といわれた全長約20キロの新路線「東京メトロ副都心線(13号線)」が2008年6月14日、開業した。

副都心線は現在、渋谷駅で東急東横線の線路と接続して相互直通運転を行っているが、東京13号線の当初構想では東横線への乗り入れは考えられておらず、渋谷からさらに山手線内を南下して品川方面に向かう予定だった。

建築家、安藤忠雄さんがデザインを担当した新渋谷駅は、ホーム頭上からコンコースまでの駅空間を、直径約80メートルもの楕円ですっぽりと包み込む「地宙船」がテーマのユニークなデザイン。「街の顔である駅が訪れた人の心に残るように」(安藤さん)との思いから、「地中の宇宙船=地宙船」を考案、世界でもまれに見る先鋭的なデザインを採用した。

渋谷ヒカリエ

 渋谷駅東口の高層複合施設「渋谷ヒカリエ」が4月26日、開業した。渋谷特有の谷状の地形に合わせて立体的に街をつなぐ役割も有し、「アーバン・コア」と呼ばれる巨大な吹き抜けを通して縦方向の動きを確保している。渋谷という交通の結節点において公的動線の一翼を担い、人々を有機的に結び付ける役目も果たしている。東急が主体となり、都市再生緊急整備地域に指定された渋谷駅周辺地区の再編・再開発を計画する事業のトップバッターとして2009年から工事を進めてきた。地上34階・地下4階で、高さは約180メートル。地下3階部分で副都心線と直結。東急百貨店が運営する「ShinQs(シンクス)」や飲食店フロア、東急シアターオーブ、ヒカリエホールなどとオフィスから成る。高低差を解消するための縦移動動線として初の「アーバンコア」も登場した。

東急東横線旧渋谷駅

田園都市線と並ぶ東急電鉄の基幹路線であり、東急電鉄の前身の一つである東京横浜電鉄が開業させた。通勤路線であると同時に、路線名が表すように京と浜という2つの都市を結ぶ都市間鉄道路線(インターアーバン)でもある点が特筆される。沿線には渋谷、代官山、中目黒、自由が丘、田園調布、武蔵小杉といった街を抱える。

 東急東横線渋谷駅が2013年3月16日0時51分の下り最終列車の出発をもって営業を終了した。営業最終日となった15日は、朝から現役最後の姿を記録しようと多くの人が駅に詰めかけた。下り最終列車となった元住吉行きは0時44分発を予定していたが、自由が丘駅で非常ベルが鳴らされたため、7分遅れて51分に渋谷駅を発車。鉄道ファンなどから「ありがとう」の声が上がる中、代官山方面へ姿を消した。

 東急東横線渋谷駅の営業終了を受け、3月15日最終電車後の下り回送列車通過後、渋谷駅~代官山駅間の地下切替工事が行われた。工事は15日最終列車から16日始発までの3時間半。工事区間は渋谷一号踏切から代官山駅ホームの273メートルで、協力会社を含め総勢約1200人が動員された。

東横のれん街

 渋谷マークシティ地下1階に2013年4月4日、「東横のれん街」が移転オープンした。1951(昭和26)年10月、老舗を集めた日本初の「名店街」として東急百貨店東横店・東館に開業。同館閉館に伴い、かねての場所での営業を3月31日に終了した。渋谷マークシティ地下1階に移転することで、東急東横店地下1階の「東急フードショー」と通路を挟んでつながり、コンセプトが異なる大型デパ地下空間が誕生した。

2015年3月/東急プラザ渋谷閉館

 東急プラザ渋谷が2015年3月22日、道玄坂エリア一帯の再開発に伴い閉館した。1965(昭和40)年6月13日に複合ビル「渋谷東急ビル」として開業。1973(昭和48)年に「渋谷東急プラザ」に、2012年に現在の「東急プラザ 渋谷」に、それぞれ名称を変更した。開業当時から営業する紀伊國屋書店やロシア料理店「渋谷ロゴスキー」をはじめ、生鮮食品売り場「丸鮮渋谷市場」、40代以上の女性向けのアパレルショップなど約90店が営業していた。

JR渋谷駅 改良工事始まる

 島式のホームにも慣れてきたJR渋谷駅。渋谷駅で進む改良工事の本体工事は2019年に始まった。渋谷駅周辺で進む再開発に合わせて改良を行うため、2014年4月から作業ヤードの整備など準備工事を進めてきた。工事では、現在内回り・外回りの2面に分かれている山手線のホームを改築し1面2線化。同ホームから現在約350メートル駅南側に離れている埼京線・湘南新宿ラインのホームを移設し並列化することで、乗り換えの利便性向上を図る。1階北側と中央部に自由通路も整備する予定で、駅施設は段階的に整備・共用し、全体の完成は2027年度を予定する。

渋谷キャスト

 渋谷・キャットストリート沿いに4月28日、複合施設「渋谷キャスト」が開業した。渋谷キャストの名前は「配役、役を割り当てる」を意味する英語「Cast」と、建物が接する通り「Cat Street」から名付けられた。建物は地下2階地上16階建て。商業施設や通常のオフィスとシェア型オフィス、賃貸住宅などが入る。また賃貸住宅にはサービスアパートメントも一部用意されている。2018年にはグッドデザイン賞を受賞した。事業主は渋谷宮下町リアルティ(東急電鉄・大成建設・サッポロ不動産開発・東急建設)。地下2階~地上16階建て、高さ約71メートル。クリエーター専用のシェアオフィス「co-lab」を核に、サービスアパートメント、ベイクルーズ本社が移転を控えるオフィスエリアなどで構成する。

渋谷ストリーム開業

 渋谷駅周辺の大規模再開発の目玉の一つとなる高層複合施設「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」が9月13日、開業した。2015年8月に「渋谷駅南街区プロジェクト」として再開発事業に着手。3年余りの歳月を費やし、2018年9月13日、地上35階・地下4階建てのタワーを中核とする複合施設「渋谷ストリーム」を開業した。名称は付近に渋谷川が流れていることから流れや小川を意味する「STREAM(ストリーム)」にちなんだ。地上35階・地下4階、高さ約180メートルの建物には、中層階に「エクセルホテル東急」が入るほか、上層部のオフィスにはグーグル日本法人が移転。隣接する別棟には「渋谷ストリームホール」も開設。併せて、再生された渋谷川に沿い整備された遊歩道、広場などの公共空間の供用が始まり、渋谷駅南エリアに新たな「まち」が誕生した。約600メートルにわたって整備された遊歩道の先には同日、複合施設「渋谷ブリッジ」も開業。

 東京メトロ副都心線との相互直通運転による地下化に伴い廃止された東急東横線旧高架線路跡地のうち、カーブしていた曲線部分の跡地に計画され、2018年(平成30年)9月13日から順次、オープンした。東急東横線渋谷駅~代官山駅間の線路跡地の施設「渋谷ブリッジ(SHIBUYA BRIDGE)」が9月13日、第1弾オープンする。同日には「渋谷ストリーム」も開業し、区が整備する渋谷川沿いの遊歩道を動線に渋谷-代官山エリア間の回遊性を高めることで、新たな人の流れを生み出す。相直運転に伴い使われなくなった線路の跡地を活用する形で、開発が進む同所。区道を挟む2つの敷地に2棟の建物を建設。第1弾オープンするのはB棟のホテルと、店舗・オフィスの一部。1階~7階は同施設をプロデュースする「THINK GREEN PRODUCE」が初めて手掛けるホテル「MUSTARD HOTEL」が入ったが、2023年に閉館した。

JR渋谷駅の連絡通路廃止

 JR渋谷駅の中央改札と埼京線・湘南新宿ラインのホーム(以下、埼京線ホーム)をつなぐ連絡通路が11月30日に廃止され、12月1日に新たな仮連絡通路の供用が始まった。山手線ホームとの並列化に向け、2020年春の完成をめどに移設工事が進む埼京線ホーム。ホーム階に新たに開通した仮連絡通路は、3・4番線ホームからそのまま中央改札方面に伸びるもので、電車とホームの間には柵や壁を設け、ホームと旧連絡通路の階段などの昇降設備は全て封鎖された。

「渋谷駅桜丘口」再開発

 東急不動産や地権者らが参画する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」が2019年1月、渋谷・桜丘の大規模再開発エリアの解体工事に着手した。渋谷駅南西部に広がる2.6ヘクタールの敷地で進む「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」では、A街区(地上39階・地下4階=事務所・店舗・起業支援施設・駐車場など)、B街区(地上29階・地下2階=住宅・事務所・店舗・サービスアパートメント・駐車場など)、C街区(地上4階=教会など)の3棟を建設する。

渋谷駅東口「アーバンコア」

 JR・東急・東京メトロ各線の改札口が地上3階~地下3階にあり乗り換えが大変だった渋谷駅の東口で1月20日、立体的歩行者動線「アーバンコア」の供用が始まり、縦移動の不便が大幅に解消された。開業を目指して建設工事が進められている「渋谷スクランブルスクエア東棟」の低層部と地下部分の一部を使って縦方向の動線を集約するともに、渋谷駅と渋谷ヒカリエ方面を東西に結ぶ横方向の移動を円滑にする役割を担う。

渋谷駅東口歩道橋

 渋谷駅周辺の大規模再開発と並行して架け替え工事が進められてきた「渋谷駅東口歩道橋」の未開通だった一部通路が3月15日に開通し、「ロの字」形通路の全ての供用が始まった。国道246号線と明治通りが交わる交差点に架かる渋谷駅東口歩道橋。従来の対角線部分を伴った歩道橋は、幅員をこれまでの1.5倍以上に広げ新たなロの字形に。橋は渋谷ストリーム、渋谷スクランブルスクエア東棟とも直結し、これまで幹線道路で駅周辺のにぎわいから分断されてきた駅街区~駅南エリア間の主要な動線の役割も担っている。

渋谷スクランブルスクエア開業

 渋谷駅直上に開業する超高層複合施設「渋谷スクランブルスクエア」東棟が11月1日、開業する。東急、JR東日本、東京メトロが共同で開発している同施設。駅直上に3棟を建設する大規模プロジェクト「渋谷スクランブルスクエア」の第1期で、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階・地下7階の超高層ビル。14階・45階~屋上に展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」を設けるほか、17階~45階にオフィス、15階に産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」が入り、商業施設は地下2階~14階を占める。

渋谷駅東口地下広場オープン

 渋谷駅東口の地下に新たに整備される「渋谷駅東口地下広場」が11月1日、渋谷スクランブルスクエアの開業に合わせて一部供用を始め、複合カフェやパウダールーム付きの公衆トイレなどがオープンする。広場は東口バスターミナルの地下部分に位置し、広場内には東京都と渋谷区、渋谷駅前エリアマネジメントの公民連携でカフェや案内所、公衆トイレなどを開設。渋谷エリマネが事業主体となり、区が作成した都市再生整備計画による道路占用の特例を活用した。情報発信や観光案内機能を備える「UPLIGHT CAFE(アップライトカフェ)」は観光案内の場として、店内のデジタルサイネージや展示スペースで「ヒト」「モノ」「コト」にスポットを当てた情報やカルチャーを発信する。

渋谷フクラス・東急プラザ渋谷開業

 渋谷駅西口の旧「東急プラザ渋谷」跡などで再開発工事が進められている「渋谷フクラス」内に復活する新生「東急プラザ渋谷」の開業日が12月5日に決まり、テナント全69店の概要も明らかになった。1965(昭和40)年に開業した「渋谷東急ビル」を前身とする東急プラザ渋谷。東急グループなどが進める渋谷駅周辺再開発のプロジェクトの一つとして、建て替えのため2015(平成27)年3月に閉館し、跡地や隣接する街区で一体的に建設工事が進められてきた。東急プラザ渋谷は地上18階(建築基準法上は19階)・地下4階建ての施設のうち、2階~8階と最上階層の17階~18階の商業ゾーンに出店。40~60代を中心とした「都会派の成熟した大人」をターゲットに据える。

渋谷PARCO

 2016(平成30)年から建て替えのため一時閉店していた「渋谷PARCO(パルコ)」(渋谷区宇田川町)が11月22日、開業する。旧渋谷パルコ・パート1、パート3跡と周辺街区を含む再開発事業として建て替える新生「渋谷パルコ」。地下3階~地上19階で、延べ床面積は約6万4000平方メートル。商業フロアは地下1階~地上9階、10階の一部が商業空間、9階は育成施設・クリエーティブスタジオなど、10階の一部と12階~18階はオフィス空間となる。

東京メトロ銀座線渋谷駅新ホーム

 移設工事が進む東京メトロ銀座線渋谷駅新駅舎の供用が2020年1月3日、始まる。渋谷駅の大規模な基盤整備に合わせ、1938(昭和13)年の開業以来の大規模な改修工事を進めている。ホームは2009(平成21)年1月に着工し、現在の相対式から1面2線の島式に変更すると同時に、表参道駅方向に約130メートル移動し明治通りの上に新設。ホームの幅は約6メートルから約12メートルに拡幅。同時にトイレや、エレベーター・エスカレーターも整備し、他社線との乗り換えの利便性を向上させる。

JR渋谷駅山手線、埼京線・湘南新宿ラインのホーム並列化

駅周辺で進む再開発に合わせて、乗換の利便性向上、駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的に改良工事を進めているJR渋谷駅。工事では、現在内回り・外回りの2面に分かれている山手線のホームを改築し1面2線化(ホーム幅員最大16メートル)。ホームから現在約350メートル駅南側に離れている埼京線・湘南新宿ラインのホーム(同最大12メートル)を移設し並列化することで、乗り換えの利便性向上を図る。併せて混雑緩和、他社線との乗り換え導線の改善を図り、1階・3階で駅構内コンコースを拡充。両階と山手・埼京線各ホームを結ぶエレベーターを整備しバリアフリーを強化する。

東急百貨店営業終了

 東急百貨店が、1934(昭和9)年に開業した「東急東横店」(渋谷2)の営業を2020年3月31日で終了し、西館・南館を閉館する。2019年7月22日に発表した。東急百貨店は、渋谷駅直上に11月1日に開業する「渋谷スクランブルスクエア東棟」に計5フロアの売り場を新設することを明らかにしており、ビューティーフロアを中心に西館・南館に出店しているブランドと重複している店も多く、東横店の閉店時期は「未定」としていた。

MIYASHITA PARK

 三井不動産が事業者となり渋谷区立宮下公園の再整備が進む。明治通りに沿って南北方向に伸びる3階建ての施設の屋上部分に設ける公園と、その下に位置する商業施設・駐車場を一体的に整備し、フットサル・バスケットコート、クライミングウオール、スケート場やカフェなどを設けるほか、北側には17階建て200室程度のホテルも併設。完成は2020年3月を予定。施設構成は1階~3階=ブランド・飲食店など、地下2階~地上1階=駐車場(約360台)。公園に緑の天蓋(てんがい)を設け緑陰空間を確保するほか、バリアフリー環境も整備。施設全体を区の一時退避場所に指定し、約6000人を収容。帰宅困難者約4000人が受け入れ可能になる予定。30年間の定期借地権を設定し、事業終了後は更地返還される。

渋谷マルイ木造商業施設

<建て替え後の外観イメージ>

新たな建物の規模は地下2階~地上9階、売り場面積2800m2を予定している。

渋谷マルイは1971年の開店以来、約50年営業を続けている同社のフラッグシップ的存在。1980年代から2000年前半にかけてはトレンドファッションを提供する存在とし、近年では、アニメイベントなどのコンテンツも展開するなど変化してきた。

建て替え後は、丸井グループの考える「インパクト」の一つである「将来世代の未来を共に創る」の実現に向けた取り組みを象徴する店舗を目指す。

出店者も、サステナビリティを意識した、環境負荷軽減、社会貢献に取り組む取引先に特化し、顧客に新しい体験を提供していく。

既存の渋谷マルイは2022年8月28日に営業を終了し、建物を解体したうえで、新たな商業施設に建て替える。なお、建て替え期間中も渋谷モディは営業を継続する。

同社は、今後も、リアル店舗を「顧客とのエンゲージメントの場」として、大切にするとしている。

丸井グループは5月27日、渋谷マルイを8月28日で一時休業し、2026年開業に向け本格的な木造商業施設への建て替え工事を行うと発表した。

2020年5月 渋谷駅桜丘口地区C街区竣工
2023年11月 渋谷駅桜丘口地区A街区・B街区竣工

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2024年5月 渋谷二丁目17地区竣工

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2027年度 渋谷駅街区中央棟・西棟開業

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