上の歯が下の歯にかぶさる歯並び
上の歯が下の歯にかぶさる歯並びの症状を過蓋咬合(ディープバイト)と言います。通常、奥歯を噛み合わせた場合、正面から見ると、上の前歯が下の前歯に2~3ミリほど被さった状態でいます。しかし、下の前歯が上の前歯に覆いかぶされた状態である場合があり、この状態を「過蓋咬合(かがいこうごう)」と言います。
この過蓋咬合は、噛み合わせが悪いことを意味する不正咬合の1つとして数えられますが、患者様によっては気にしない方も多く、積極的には治療されていないのが現状です。
その背景には過蓋咬合であったとしても、これといって支障をきたさないことが理由としてあげられます。ただし噛み合わせが悪いまま放置すると、顎関節症の原因にもなるため、注意が必要です。
過蓋咬合の場合、歯と歯の接触が多いことで顎の関節が動かしづらくなり、口が開きにくくなるといったケースも珍しくありません。
そもそも過蓋咬合になる原因は、骨格的な問題と、後天的に顎の成長に問題がある場合があります。
骨格的な問題は遺伝などがあげれられます。両親のどちらかが過蓋咬合の場合は、その子供にも遺伝します。ただし、両親のどちらかが「過蓋咬合」であると判断するのは素人目では難しいことでもあります。また、両親が矯正で過蓋咬合を治療した可能性もあるかもしれません。調べるにはイーッとしてもらって、下顎の前歯がどの程度出ているかを見るか、顎関節症の症状の有無などを聞きましょう。
後天的な場合は、下顎が上顎に比べて正しく成長しなかったことが原因です。これには、食物の偏り(柔らかいものばかり食べていた)や、咬唇癖(唇を咬む癖)・吸唇癖(唇を吸う癖)という口腔悪習癖が原因となることがあります。また、何らかの原因で前歯が高くなったり奥歯が短くなるなど、歯の形や大きさによっても過蓋咬合になることがあります。これらは、乳歯の生え変わりの失敗・乳歯の虫歯・食いしばり等によって起こることがあります。早い時期に乳歯を失くした、虫歯で奥歯を失ったままにしている、あるいは顔の骨格の不調和なども考えられます。
上の歯が下の歯にかぶさっていると、上顎の歯ぐきが笑ったときに見えたり、上顎の内側の歯肉を下の前歯で傷つけて炎症を起こすことがあります。前歯が深く噛み合っているために下顎の動きが自由にならずに顎関節症を引き起こしたりします。また下の前歯が上の前歯に強く当たって前歯が悪くなったり、治してもまた治した歯が壊れたりします。
遺伝については、もともと歯や骨が大きかったり成長過程で偏りができてしまったりということが考えられます。その場合、予防はほとんど無理といっていいでしょう。
習慣による場合は、舌癖(ぜつへき)や口呼吸といった普段の癖が原因として考えられます。遺伝とは違い、癖を直すための方法がありますので、トレーニングをすることで過蓋咬合の症状が改善できる可能性があります。
過蓋咬合を治療せずに放置していた場合、以下のリスクがあります。
①歯が摩耗する
下の歯列が上の歯列によってすり減らされ、歯を菌から守っているエナメル質が摩耗。結果的に歯周病や虫歯のリスクを倍増させ、歯の欠損にもつながる可能性も考えられます。
➁かみ合わせが悪化
前述の通り、歯が摩耗することによって、余計歯並びが悪くなる場合も考えられます。また過蓋咬合を放置することで、下の前歯が上の前歯を外へと押し出し、出っ歯になる可能性もあります。
③顎関節症になるリスクがある
過蓋咬合を放置していると、歯を噛んだときの圧力が分散されずに、顎に負担がかかり、最悪の場合、顎関節症にかかる場合もあります。顎関節症になると、大きく口を開けなかったり、咀嚼や発音に障害が出てきます。
④さまざまな二次障がいをもたらす
過蓋咬合によって歯が摩耗し、歯並びが悪化することで、咀嚼がうまくできず、胃腸に負担がかかったり、頭痛や肩こり等の二次障がいが起こることも考えられます。
過蓋咬合治療では、以下の3通りの基本的な治療の考え方があります。
①歯を引き出す(挺出):
沈んだ奥歯を上に引っ張り、高さを調整します。顎間ゴム等を奥歯に引っ掛ける方法が一般的です。
➁歯を押し込む(圧下):
歯を歯茎より下に押し込む方法。一般的にアンカースクリュー等を使い、時間をかけて歯を沈めていきます。
③前歯を傾かせる(傾斜移動):
前歯を前方に傾かせて、歯列弓を広げ、上下の歯の噛み合わせを調整します。下の前歯が内側に傾いている過蓋咬合に有効な方法で、マウスピース矯正が得意とする治療法です。
通常の過蓋咬合の治療では、これら3通りを単体だけで行うのは少なく、組み合わせて行う場合がほとんどです。
上の歯が下の歯にかぶさっている歯並び(過蓋咬合)は歯列矯正で改善させることが可能です。過蓋咬合の矯正治療による歯の動かし方は、歯を斜めに傾ける「傾斜移動」・歯を寝の方に沈める前歯の「圧下」・歯を根の方から引き出す「挺出」のいずれかもしくは組み合わせで、奥歯と前歯を正常な位置で噛み合うように治療します。
例えば、上顎前歯を圧下し、下顎前歯を唇側(前)に傾斜移動することで前歯の接触位置が変わり、下顎臼歯を挺出しながら頬側(外側)に傾斜させることで下顎が広がります。こうすることで、被蓋が小さくなり、歯の接触位置が変わり、過蓋咬合が改善されます。
①歯を引き出す(挺出):
沈んだ奥歯を上に引っ張り、高さを調整します。顎間ゴム等を奥歯に引っ掛ける方法が一般的です。
➁歯を押し込む(圧下):
歯を歯茎より下に押し込む方法。一般的にアンカースクリュー等を使い、時間をかけて歯を沈めていきます。
③前歯を傾かせる(傾斜移動):
前歯を前方に傾かせて、歯列弓を広げ、上下の歯の噛み合わせを調整します。下の前歯が内側に傾いている過蓋咬合に有効な方法で、マウスピース矯正が得意とする治療法です。
通常の過蓋咬合の治療では、これら3通りを単体だけで行うのは少なく、組み合わせて行う場合がほとんどです。
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片山 将 / Sho Katayama
インビザライン社では年に1度、インビザライン矯正をおこなう歯科医の実績を評価し、一定の基準を満たす歯科医を症例数に応じたインビザラインプロバイダーに認定しています。当院長はインビザライン社認定プラチナエリート・プロバイダー。認定医であり専門医であるからこその豊富な実績があります。

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当院は東京大学医学部附属病院との医療連携医院に登録されています。マウスピース、ワイヤー問わず、他院にて矯正治療中でお困りの方、難症例などで他院にお断りされた患者様も安心して私ども専門医療チームにご相談ください。
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細かいこだわりや制約がある方も
インビザラインなら対応できます
- お仕事柄、様々な制約がある方のインビザライン
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矯正専門だから可能なサポート

追加でマウスピースを作成できる
プランの規定に則って矯正後も追加でマウスピースの作成ができるので、満足いくまで歯並びや噛み合わせを調整することができます。

リテーナーがいつでも作れる
院内で作成可能なリテーナーをいつでも即日でお受け取りいただけます。矯正後にリテーナーの作り直しができずに後戻りしてしまう心配もありません。

再矯正もできる
他院で矯正された方やリテーナーを使用できずに後戻りしてしまった場合など、短期間、低価格で再矯正することも可能です。

矯正後のサポートが保証されています
同じインビザラインでも、矯正後のサポート内容はクリニックによって大きく異なります。通院した歯科に矯正後のサポートがなくお困りの方は少なくありません。全ての患者さまに安心のサポートが完備されているのも、専門歯科の大きなメリットです。

矯正後のサポート内容は
クリニックによって異なります
多くの方にとって矯正治療は初めての経験。それ故に、矯正後のサポート内容についての十分な説明がないまま治療を進めてしまい、矯正後に対応してくれる歯科医院が見つからない、想定外の追加費用がかかったなどでお困りの方も少なくありません。専門歯科の安心のサポート内容をご確認ください。
- 気になる箇所を満足いくまで調整できる?
- 歯並びはもちろん噛み合わせまで最後まで診てくれる?
- リテーナーは付いている?
- いつでもリテーナーの再作成ができる?
- 追加費用はかかる?
シンプルな料金体系

矯正スタートまで費用¥0
カウンセリング、検査費、シミュレーション作成など、矯正を検討中における諸費用は一切かかりません。最終的に矯正をされない場合もご請求はありません。

追加料金なし
通院費、調整料など、最初にご提示する矯正プラン料金以外にかかる費用はありません。矯正後のリテーナーも無料でご用意しています。

分割払い
頭金のいらない分割払いもご利用いただけるため、最初にまとまった費用を用意しなくても矯正を始めることが可能です。
安心のトータルフィー制度
より安心してマウスピース矯正を受けていただけるよう、当院ではトータルフィー制度(総額制)を採用しています。
検査費用、調整料、保定装置代全て込の金額を最初にご提示させていただきます。ご提示後に追加で費用がかかることはございません。
全ての費用を含んだ金額をご提示

検査費用

調整料

保定装置代
すべて込みで
275,000円(税込)
715,000円(税込)
分割払いにも対応しています
月々 3,000円~
※ 治療費275,000円のマウスピース矯正を100回の分割払いでお支払いいただく場合の例となります。
渋谷なら通える

渋谷駅3分

夜19:30まで

土曜も診療

オンラインも対応






- 渋谷 矯正 上の歯が下の歯にかぶさる歯並び
-
<フロスの目的>
デンタルフロスはどんなものかご存知でしょうか?毎日歯を磨いているけど虫歯や歯周病、口臭が気になると思います。歯ブラシだけでは表面の汚れは落とせても、歯と歯の間の汚れは落とせません。そのため歯と歯の間が虫歯になってしまったり、歯周病になりやすくなります。ですのでフロスが必要になります。
<フロスのタイミング>
フロスをするタイミングは、できれば毎食後がおすすめです。しかしできない方が多いと思うので、少なくても毎日夜1回はしましょう。
<フロスの種類>
では、次にどんなフロスを使えばいいのかというお話をしていきます。フロスには3種類あります。
・ホルダータイプ(F字型)
使われている方が多い、糸ようじがこの形のものになります。安くて大容量のイメージですが、これは前歯は使いやすいですが、奥歯に入れようとしたときに持つ部分が邪魔となり使いずらいのではないかと思います。
・ホルダータイプ(Y字型)
こちらは奥歯に入れやすく、フロスを使用したことない初心者の方でも使いやすいのではないかと思います。
・ロールタイプ
ホルダータイプとは違って、自分の指に巻き付けて使うものです。これは使うことに慣れるとコスパもいいため、おすすめです。ワックスタイプとアンワックスタイプがあり、歯と歯の間にスッと出し入れしやすく使いやすいのがワックスタイプになります。アンワックスタイプは、ワックス加工がされていないため汚れを絡め取りやすいです。しかし被せ物がある方などは引っかかりやすいため注意が必要です。
<ホルダータイプ(F字・Y字型どちらも同じ)の使用方法>
①ノコギリを引くように歯間部に入れる。
②歯の壁に添わせ、上下に動かす。(両方の歯行う)
③ノコギリを引くように動かしながらフロスを上に引き上げて抜く
④次の歯にいく前に、汚れを流水で流す。
※歯間部に出し入れする際に、ガッと入れたり抜いたりしない。歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
<ロールタイプの基本の持ち方>
①本体から指先から肘ぐらいの長さまで引っ張り出して切る。
②中指にフロスの両端から2周ほど巻き付けて、感覚は10〜15cmぐらいにする。
ぎゅっと巻き付けてしまうと指が痛くなるので、軽く巻き付けてください。
③人差し指と親指で持ちながら口の中に入れて操作する。
人差し指で抑えることで歯間部に入れやすくなります。
※使用した部分はそのまま次の歯間部に入れてしまうと、汚れがついてしまったり
汚れがとれないため、中指に巻ききれいな部分を使用していきます。
<朝の口臭の原因>
夜眠っている間は、唾液の量が減るため、口の中が乾燥します。そうすると、口の中の細菌が増殖します。その細菌が、口臭の原因でもある揮発性硫黄化合物を増やし、朝は口臭がひどい!ということになります。
口呼吸をすると余計に乾燥してしまうため、できれば日頃から鼻呼吸をするように心がけましょう。
<朝の歯磨きのタイミングは?>
みなさん朝は、起きてすぐに歯を磨きますか?それとも朝食後に磨いていますか?今回はそれぞれのメリットなどをお話ししていきたいと思います。
①起きてすぐに歯を磨くメリット
・細菌を体内に取り込まない
磨かないまま朝食を摂ると、睡眠中にお口の中で増殖した細菌も一緒に体内に入ってしまい、腸内環境が乱れることがあります。
それによって、身体の免疫力の働きも鈍るため、ウイルス感染のリスクも高めてしまう原因になります。
・口腔内環境がリセットされすっきり目覚める
就寝中は唾液の分泌が極端に減り、口腔内が乾燥しやすく、細菌数は一気に増殖してしまいます。朝起きてすぐに歯磨きをすることで、細菌を排出することができます。また、お口の中はさまざまな感覚を司る器官が集まっています。すぐに歯磨きをすると、歯ブラシで刺激された舌や頬を通じて、刺激が脳に伝達されて脳を活性化させてくれます。また、歯磨き粉やマウスウォッシュなどでお口の中がすっきりする効果もあります。
②朝食後に磨くメリット
・食べかすを落とし、細菌増殖を抑制する
食事後は歯のすきまに詰まったり、奥歯の噛み合わせの溝に残ります。歯の表面は、酸によって溶かされにくいように「ペリクル」という被膜で覆われています。歯を守ってくれるものですが、口腔内環境が悪くなってしまうと細菌が増殖してそれを巣にして、ペリクルと結びついて歯垢(プラーク)をつくります。歯磨きをしないと歯垢の形成が進み、細菌も増殖して虫歯になりやすい口腔内環境になってしまうので、食後は歯磨きをしてお口の中をきれいにする必要があります。
・口腔内を中性に保つ
普段は中性に保たれている口腔内は、食事をすると酸性に傾きます。食後歯磨きをしないと歯が酸にさらされている時間が長くなり、歯が溶けてしまいます。これを唾液の中和作用や歯磨きをすることでなるべく早く中性に戻し、酸で歯が溶かされることを予防します。
結果的にどちらが良いというよりも、まず朝起きて磨いて、朝食後また磨くことが1番だと思います。時間がない方は、どちらのタイミングでも構わないと思います。朝一度も磨かないというのが良くないと思うので必ず1回は磨いてすっきりした状態で外へ出ましょう。
<フッ素の効果>
定期検診の最後にフッ素をなぜ塗るの?と思ったことはありますか?まずフッ素とは、再石灰化、歯質の強化、虫歯の原因菌の活性化を阻害という効果があり、その結果、虫歯の発生を抑制するという働きがあります。
①再石灰化の促進
虫歯菌が出す酸が歯を溶かすことを、脱灰と言います。脱灰により、歯はカルシウムやリン酸などのミネラルを失い、歯のエナメル質の結晶構造が弱くなっていきます。脱灰が進んでいくと、虫歯へと進行していきます。その脱灰から歯を守る仕組みを再石灰化と言います。唾液中のミネラルを補給して、もろくなったエナメル質の結晶を補修する働きのことを言います。
②歯質の強化
歯質強化に繋がる再石灰化を促すだけではありません。歯の表面のエナメル質「ハイドロキシアパタイト」は、フッ素を取り込むことで酸に強いエナメル質「フルオロアパタイト」に変化します。また、酸で溶けかかった歯(脱灰している歯)に沈着し、歯の表面を修復する。
③虫歯菌の活動を抑制
虫歯菌は、糖を分解するために酵素(エノラーぜなど)が必要です。フッ素はこの酵素の働きを阻害して、虫歯菌の活動を弱めます。結果的に口腔内で酸が作られにくくなり、虫歯の予防につながります。
<効果的なフッ素の塗布時期>
フッ素は、小さいお子さんにも塗布可能です。乳歯や生えたばかりの永久歯は1番フッ素塗布の効果が高いです。生えたばかりの歯はエナメル質がやわらかく虫歯になりやすいですが、フッ素を取り込みやすくなっています。初めて乳歯が生えてくるのは、個人差はありますがだいたい生後6か月頃です。しかしまだ下の前歯が生えてくる程度で、食べ物を噛むこともできないためフッ素塗布は必要ありません。
ここから少しずつ前歯が生えそろい始めて、1歳半ごろまでに上下の前歯が4本生えてきます。このタイミングがフッ素塗布開始のおすすめの時期です。
また、永久歯が生えそろったあとの14~15歳程度まで続けることをお勧めします。生えたばかりの永久歯はまだ未完成な状態の為、効果が高いです。
定期健診を受ける際は、フッ素も一緒にするとより良いです。
当院ではクリーニング後にフッ素の塗布もしています。料金に含まれているので、大人の方もぜひ利用してください。
<歯磨き粉の選び方>
皆さんはどういう目的で、歯磨き粉を選んでいますか?歯がしみるのを防ぎたい、口臭予防したい、きれいに磨きたい、ホワイトニング効果を得たい、いろいろな目的があって、たくさん種類がある中で選んだものを使用していると思います。ありすぎてよくわからない方は、なんでもいいかと選んでいると思います。基本的に、歯ブラシによって汚れがきちんと落とせているのであれば、歯磨き粉は補助用品なので、主にこれがいい!というものはないと思います。
ただ、それぞれ薬用成分的に入っていたりするものが違ったりするので、少し気にしてもいいかなと思うことをお伝えします。
<歯磨剤>
研磨剤がなるべく入っていないほうが歯には優しいです。
研磨剤の成分『無水ケイ酸、リン酸カルシウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム』
清掃剤=研磨剤になります。悪いものではないですが、プラークやステイン(着色汚れ)を落とす成分になるため、着色汚れはつきにくくなります。しかし研磨剤ですので、微量ながらに表面は少し傷ついてしまうため、長期にわたって使用するのではなく、週に2.3回だけにするなどの工夫をお勧めします。
<歯磨き粉の成分>
歯磨き粉には、基本成分と薬用成分というのがあります。まず、基本成分についてお話をしていきます。
☆基本成分
・清掃剤 (研磨剤)
歯垢(プラーク)や着色(ステイン)などの、歯の表面の汚れを落とす。
リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム・無水ケイ酸・炭酸カルシウム
・湿潤剤
歯磨き粉に適度な湿り気を与える。
グリセリン・ソルビトール
・発泡剤
口の中に歯磨き粉を拡散させて洗浄をし、汚れを除去する。
ラウリル硫酸ナトリウム
・粘結剤
粉体と液体成分を結合させ、保型性を与えたり、適度な粘性を与える。
カルボキシメチルセルロスナトリウム・アルギン酸ナトリウム・カラギーナン
・香味剤
爽快感と香りを付けて、歯磨き粉を使いやすくする。
サッカリンナトリウム・メントール・ミント類
・保存料
変質を防ぐ。
安息香酸ナトリウム
これらが、基本成分の働きと主成分になります。歯磨き粉の裏をぜひ見てみてください。
<歯磨き粉の薬効成分>
歯磨き粉に含まれる、基本成分と薬用成分の、薬用成分の方の説明をしていきます。
薬用成分は、歯磨き粉に1つか2つ含まれていることが多いです。
☆薬用成分
・虫歯予防
モノフルオロリン酸ナトリウム・フッ化ナトリウム
・歯肉炎予防
塩化セチルピリジニウム・塩化ベンザルコニウム・トリクロサン
・歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防
塩化クロルヘキシジン・トラネキサム酸・グリチルリチン酸ジカリウム・β‐グリチルリチン酸・ビタミンE・塩化ナトリウム
・プラーク(歯垢)の分解
デキストラナーゼ
・歯石沈着予防
ポリリン酸ナトリウム
・知覚過敏抑制
硝酸カリウム・乳酸アルミニウム
・たばこのヤニなどの着色汚れ除去
ポリエチレングリコール
<歯茎が下がった方向けの歯磨き粉>
歯茎が下がってしまうと、歯やその周りにもさまざまな症状が出始めてしまいます。また、見た目も悪くなってしまいます。歯茎が下がってしまった原因によって、使い分けることが大切です。
・歯周病による歯肉退縮
殺菌効果成分:イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化セチルビリジニウム(CPC)、塩酸クロルヘキシジン、酢酸dl-α-トコフェロールなど
おすすめ歯磨剤:コンクールジェルコートF、システマSP-Tジェルなど
どちらも殺菌効果や抗炎症作用が入ったもので、研磨剤が無配合でおすすめです。
・ブラッシング圧などが理由で起こった歯肉退縮など
有効成分:硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
おすすめ歯磨剤:シュミテクト、チェックアップルートケアなど
成分も含まれた上に歯の根面をコーティングししみるのを防ぐのでおすすめです。(個人差あり)
これらが絶対に良い!と言うわけではありませんが、参考になると良いです。ご自身の状態をまず知ることが大切なので、歯科医院で何を使ったらいいかを聞くのが1番です。
以上が薬用成分になります。
ぜひいろいろ見ながら、自分に合った成分が入っている歯磨き粉を選んでみてください。
<歯ブラシの選び方>
皆さんどのように歯ブラシを選ばれていますか?歯ブラシは磨ければ何でもいいというわけではありません。人それぞれお口の中の形状は違うため、ご自身に合った歯ブラシを選びましょう。選ぶ際に大切なポイントがあるので、どれか一つでも気にして見てみてください。
細かく分けると6つあります。
①ヘッドの大きさ
②持つ部分の形
③毛のかたさ
④毛の形状と種類
⑤毛の長さと太さ
⑥植毛の種類
①ヘッドの大きさ
ヘッドとは歯ブラシのこの部分を指します。だいたいサイズは、歯を2歯磨けるぐらいの大きさがいいと思います。厚みは、厚いものよりも薄いもののほうがお口の中で動かしやすいためおすすです。
※お口の中が広い方や、手を動かしずらく細かく動かせない方は大きめでもいいと思います。
②持つ部分の形
持つ部分はまっすぐなものをおすすめします。
※高齢の方や手に力が入らない方は、持ちやすい太目のものがいいと思います。
③毛のかたさ
商品によって少し変わりますが、基本的なものになります。特に大きな問題がなければ、ふつうのかたさでいいと思います。
④毛の形状と種類
まず毛は2種類あります。
・ナイロン毛・・・吸水性が低く、菌が繁殖しにくい。歯に優しく当たるため多くの歯ブラシで使用されています。
やわらかめ~かためまで作れる素材。
・飽和ポリエステル樹脂(PBT毛)・・・ナイロン毛よりもさらに吸水性が低く、速乾性があります。
歯への刺激がナイロン毛よりも大きいため注意が必要です。
次に毛の形状です。2種類あります。
・テーパー毛
毛先が細くなっているため、歯間部や歯肉ポケットに入りやすいです。汚れが落としにくい可能性もあるため、ブラッシング圧が強くならないように気を付けてください。
・フラット毛(ラウンド加工)
歯面への接している部分が多いため、プラーク除去効率が良いです。
・フラット毛(加工なし)
加工されていないものは、歯や歯肉を痛めてしまう可能性が高いため当て方やブラッシング圧に気を付けたほうが良いです。
⑤毛の長さと太さ
基本的に7mmでカットされているという表記です。しかし商品によって毛の長さが同様でも毛の直径が太いと硬く感じ、細いと柔らかく感じます。
・短めの毛・・・毛がしなりにくいため硬く感じます。
お口が開きにくく奥まで磨けない方や、歯が小さい方などにおすすめです。
・長めの毛・・・しなりが大きいため柔らかく感じます。
歯と歯の間が磨けない方などにおすすめです。
⑥植毛の種類
④で説明した、3つの種類が組み合わさって植毛されているものがあるため、よく見てみてください。
植毛の組み合わせによって使用感も変わります。
それぞれ分けてお話ししましたがいかがでしょうか?
たくさんあって全部覚えられなくても、これは気になる!というものだけでも気にして選ぶと今までよりもご自身に合ったものを選ぶことができると思います。ぜひ見てみてください。
<歯間ブラシの種類>
歯間ブラシはナイロン毛のもの、ゴムタイプの歯間ブラシがあります。さらに2種類の形があります。
おすすめは奥歯にも入れやすいL字型のものです。
<歯間ブラシの選び方>
歯間ブラシには色々な太さのものがあります。隙間に合わせてサイズを選びますが、自分でも分からないという方はまずは歯医者で見て教えてもらうことをおすすめします。
・歯間に無理なく挿入ができる太さのものを選ぶ
・隙間が広すぎるところに、細すぎるものは汚れを取りずらい
・隙間が広くないところに大きいものを使用すると、歯肉を傷つける
・隙間の広さがさまざまな場合は部位によって使い分ける
この4つに注意して歯間ブラシを選ぶと良いと思います。初心者の方は、細めのものから始めるとだんだんこのくらいの太さが良いかもと気づけると思います。
<歯間ブラシの使用方法>
今回は、歯間ブラシの細かい挿入方法・清掃方法をお話ししていきます!
①ほっぺたを内側から歯間ブラシの柄の部分で引っ張り挿入しやすい状態にする
しっかり排除をしないと奥は特に挿入しにくいです。
②歯に対して垂直(少し斜め上)に挿入する
歯茎側にむけて挿入すると、うまく入らないことが多く、さらに歯茎に刺さり歯茎を傷つけてしまいます。
③2、3回歯に添わせて出し入れする
角度を変えながら歯茎の際もお掃除しましょう。ゴシゴシしすぎると歯茎を傷めるため優しくしてください。
④一度歯間ブラシをゆすぎ、次の歯間部に挿入する
汚れがついた状態で次のところに挿入すると、汚れがついたり汚れを落とすことができません。
⑤表側が終わったら、裏側からも挿入し清掃
裏側からも挿入する事でお掃除できなかった部分もすることができます。
やってみるとすごく簡単なので、ぜひやってみてください。
<歯間ブラシとフロスの使い分け>
よく「歯磨きだけでは汚れは取りきれないため、フロスや歯間ブラシを使用しましょう!」というのを聞きます。実際歯ブラシでは、歯と歯の間の細かいところまでお掃除できないため歯と歯の間が虫歯になる方が多いです。その際に、自分はフロスと歯間ブラシのどちらを使えばいいのだろうと思う方も多いと思います。
・フロスは、歯間部が狭い方
さらに、歯と歯がくっついているところをお掃除できるものになります。
・歯間ブラシは、歯間部が広い方
歯と歯がくっついているところはお掃除できないため、フロスの併用をおすすめします。
<MIペースト>
MIペーストを聞いたこと、見たことはありますか?
MIペーストとは、牛乳由来成分を使ったペーストで、歯磨きをした後に塗るだけ。簡単な方法で虫歯予防できるペーストになります。
※牛乳由来の成分を使用している為、乳製品アレルギーの方は使用することができません。
MIペーストは、歯の構成成分であるカルシウムやリンのミネラルを豊富に含む薬用ペーストで、これにより、歯の再石灰化を促進させ、歯を強化する働きがあります。また、MIペーストに含まれるCPP-ACP(リカルデント)と呼ばれる成分は、酸性になった口腔内を中性に戻す中和作用、酸性になりにくい状態に維持する緩衝(かんしょう)作用に加えて、虫歯予防作用もあります。
<MIペーストを使用していただきたい方>
・虫歯になりやすい方
エナメル質を強くする働きがあるため、虫歯予防に効果があります。
・知覚過敏の方
MIペーストには、カルシウムやリンのミネラルによって歯質を強化し、知覚過敏を緩和させる効果があります。
・口腔乾燥症 (ドライマウス)
MIペーストには、唾液の分泌を助ける効果があるため、ドライマウスを緩和する効果が期待できます。
また、唾液に含まれる成分のカルシウムやリンのミネラルによって口腔内の状態を整えて、ドライマウスによって起こる虫歯から
歯を守る効果があります。
・ホワイトニング中の方
MIペーストには、ホワイトニング中のしみる症状を緩和させる効果があります。
また、ホワイトニングで歯に白い抜けが出来てしまうホワイトスポットの予防にも効果があります。
・乳歯から永久歯に生え変わり途中のお子様
歯が生え変わる時期は、口の中の環境が変わりやすいため、ご自宅でのケアが必要です。
・矯正治療中の方
矯正治療中の方はそれぞれの矯正装置をつけているため、歯磨きがしずらく、虫歯になるリスクも高くなります。
<MIペーストの使用方法>
①歯磨きを丁寧に行う (フッ素配合の歯磨き粉だと尚良いです。)
②MIペーストを歯ブラシもしくは綿棒などで歯に塗布する
③塗布後、3分程度そのまま (長いほど効果がある為超えても大丈夫です)
唾液が溜まっていてもそのまま。
④3分程度後、はき出す (うがいはしない)
⑤その後30分は飲食を控えてください。
夜寝る前にするとより良いと思います。
<電動歯ブラシ>
電動歯ブラシは、電気によってブラシの部分が振動することで、効率よく汚れを落とすことができるものになります。メリット、デメリットは全てのことにおいてあることです。なので電動歯ブラシの使用方法・効果などを理解した上で使用することをおすすめします。
<電動歯ブラシの種類>
・振動式歯ブラシ・・・ヘッド部分が振動して歯垢を落とす。
・高速回転歯ブラシ・・・ヘッド部分が高速回転して歯垢を落とす。
・音波歯ブラシ・・・音波の高速振動でブラシの毛先が接していない周囲2mmまで汚れを落とす。
・超音波歯ブラシ・・・口の中の水分を利用して振動を起こし、超音波で歯垢の一部を破壊して汚れを落とす。
<電動歯ブラシのメリット>
・手動に比べると、清掃効率が高い
・手指の力が弱い方、高齢者の方は力を入れずに済むため疲れにくい
・軽く支えるように持つだけで一定の圧力をかけて磨くことができる
<電動歯ブラシのデメリット>
・物によっては高いものもあるため費用がかかる
・力を入れると、歯の表面が削れたり歯茎に傷ができたりする場合がある
・電池や充電器が必要
電動歯ブラシは正しい使用方法であれば、手動では落としきれない汚れも落とせるため、短時間でしっかり汚れを落としたいという方にはお薦めです。
<洗口液と液体歯磨きの違い>
クリーニングをされる患者さんにお話を伺うと、今までよりも洗口液を使用されている方が増えたなと感じています。皆さんはどんな目的で洗口液を使用されていますか?今回は間違えやすい、洗口液と液体歯磨きについてお話をしていきます。
・洗口液
歯磨き後に適量をお口に含み、20〜30秒間ゆすぐだけで、歯垢や口臭といったお口の中のトラブルの原因となる汚れや、お口の中のねばつきを洗い流してくれます。歯磨きをしなくて良いものではないので、歯磨き後の仕上げとして使ってください。
また、歯磨きができない時など不快感を感じた時に使用するのも良いです。洗口液でゆすいだ後、水でゆすぐ必要はありません。薬用成分の効果が続きやすくなるため、そのままにしておいてください。
・液体歯磨き
液体歯磨きは、液体タイプの歯磨き剤です。ペーストタイプの歯磨き粉と同じように、お口に含んでゆすいだ後に歯磨きをすることで効果を得ることができます。研磨剤を含まないので歯を傷つけにくい歯磨き剤ですが、ゴシゴシ強くこすりすぎると歯ブラシで歯が傷ついてしまうので気をつけましょう。
ペーストタイプの歯磨き粉のように歯磨き後、お口をゆすぐ必要はありません。しかし気になる場合はゆすいでも問題ありません。ただし、医薬部外品の場合は薬用成分を洗い流してしまうので、軽くゆすぐ程度にしてください。
一見、2つとも商品が似ているので、間違えて購入することがあります。裏面の商品名を確認してから購入するようにしてください。
<フロス・歯間ブラシと歯ブラシの順番>
『フロス・歯間ブラシ ⇒ 歯ブラシ』の手順での清掃をおすすめします。フロスや歯間ブラシは、歯と歯の間の汚れや歯周ポケットの浅い部分の汚れを落とすことができます。
そのため、先に歯と歯の間の汚れを落とし、歯ブラシでしっかり磨くことで、毛先もしっかり歯と歯の間に入りますし、歯磨き粉に含まれているフッ素もすきまに行き渡ります。歯ブラシだけでは約60%の汚れしか落ちていないと言いますが、フロスや歯間ブラシを使用すると、約80%の汚れを落とすことができると言われています。そのため、使用していないという方は、夜1回でも十分なので、取り入れて清潔なお口の中を保ちましょう。





