渋谷 矯正 犬歯
犬歯とは、前歯から数えて3番目の歯であり、歯茎に埋まっている部分を含めひし形になっているのが特徴です。他の永久歯と比べて、もっとも歯根(歯の根っこ)が長いこともポイントです。上下左右合わせて4本あり、以前は「糸を切る」ために使われていたことによって「糸切り歯」とも呼ばれています。形が特徴的なのはもちろん、他の歯と比べて長いことで、非常に目立つ存在です。そのため頑丈で、噛む力が強くなっています。実際、他の歯と比べて寿命が長い歯であり、簡単に折れたり抜けたりすることはありません。
- 食べ物を噛み切ること
- 噛み合わせを安定させること
- 顎の骨を支えること
- 奥歯を守ること
食べ物を噛み切ること
犬歯の形は本来、食べ物を切り裂いたりする目的だと言われています。犬歯は非常に硬く、耐久性に優れた歯です。また「ひし形」で尖った形をしていることもあり、硬い食材や肉などを噛み切るのに適しています。そして、歯の頭の部分に関しても歯根部分に関しても、すべての歯の中で最も長く、また頑丈な作りをしているため、他の歯が抜けてしまっても、通常一番最後まで長持ちする歯です。
噛み合わせを安定させること
犬歯は、噛み合わせを安定させる役割も担っています。
上下の歯の咬合(こうごう)の調整を行い、犬歯同士が噛み合うことで、他の歯の噛み合わせも安定するのです。
顎の骨を支えること
犬歯には、顎の骨を支えるという役割もあります。他の歯と比較して歯根の長い犬歯は、顎の骨の中に深く食い込んでいるのが特徴。根っこが長くて丈夫なため、顎の骨を固定し、安定させる役割を果たしてくれるのです。
また、犬歯の位置も重要なポイント。犬歯は「前歯」と「奥歯」の間にある歯であるため、口の中心部にあります。顎全体を支える上で、大きな役割を果たしていると言えるでしょう。
奥歯を守ること
私たちは普段食事をするときに、歯を上下に動かしてものを噛んでいると思うかもしれませんが、実際には左右にも動かして食事をしています。
実際にどういうことかというと、カチッと顎をかみ合わせたときには上下の歯はすべて噛み合います。犬歯がしっかりと機能的に作用しており、犬歯誘導が作用している場合には、かみ合わせた状態で下の顎を左右に動かしたときには犬歯のみ接触し、他の歯は上下で接触していない状態になります。
この犬歯の作用の犬歯誘導によって、左右に歯を動かしたときに他の奥歯の負担を減らすことができるのです。
このように犬歯は頑丈で、他の歯と比べ、強い力にも耐えられる構造となっているため、噛む運動、特に顎を横方向に動かす際に、他の歯に異常な力がかからないように力を受け止めて、他の歯を保護する役割になっています。
普段ものを食べるときには奥歯を使うことが多いと思います。
奥歯はとてもしっかりとした歯で、縦方向の噛む力には強いのですが、横方向の噛む力には、比較的弱いという特性があります。
この横の動きから奥歯を守る働きをするのが前歯の犬歯なのです。

犬歯誘導咬合は、下顎を左右に動かしたときに犬歯が最初に接触するように調整された咬合です。この咬合により、臼歯への過剰な力を防ぎ、歯や顎関節を保護する役割があります。
臼歯の保護
犬歯が最初に接触することで、臼歯への過剰な側方力がかかるのを防ぎます。これにより、臼歯の損傷リスクが低減されます。
顎筋のコントロール
犬歯の歯根膜には自己受容器があり、顎筋の緊張をコントロールします。これにより、臼歯への過度の荷重が阻止されます。
機能分担の向上
犬歯が側方運動を誘導することで、切歯は切断、臼歯は粉砕という本来の機能を発揮できます。
犬歯誘導が行われない噛み合わせでは、奥歯に横方向からの力が強くかかってしまうことで、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼ばれる状態を引き起こし、次のような様々な症状が出てくることがあります。
臼歯の損傷リスク増加
犬歯誘導がない場合、側方運動時に臼歯に過剰な力がかかります。顎の力を斜めに受け止めてしまうため、知覚過敏や虫歯、歯の割れ、グラつき、歯周病、顎関節症のリスクが高まります。歯は垂直方向の力には強く、側方からの力には弱いのです。
歯の機能低下
犬歯の誘導がないため、切歯や臼歯が本来の機能を発揮しづらくなります。
早期磨耗と咬合平面の変形
歯の早期磨耗や咬合平面の変形が生じやすくなります。
その他
- 奥歯に亀裂が入ったり、割れたりする
- 奥歯に知覚過敏や痛みが起こる
- 奥歯の亀裂から細菌が入り、虫歯になりやすくなる
- 奥歯がグラグラしてくる
- 歯周病が進行しやすくなる
- 顎関節症を引き起こす
犬歯が歯列から大きく乱れてはみ出している状態を「八重歯」と呼んでいるわけではありません。八重歯は「前歯から数えて3番目の歯がはみ出している」と勘違いしてしまうことも多いですが、通常の位置からズレて生えている歯を「八重歯」と呼びます。犬歯に限ったことではなく、どの歯においても「八重歯」になる可能性があるということです。
犬歯とは「歯の名称」であり、八重歯とは「歯並びの状態(不正咬合)」を指した言葉です。
顎の骨が小さいから
永久歯に対して顎の骨が小さいと、歯並びが乱れやすくなります。顎の骨の大きさは遺伝の影響が大きいですが、小さい頃からの食生活も影響します。現代では固い食べ物をよく噛むことが少ないので、顎が大きく育ちにくいです。
犬歯が生えてくるのが遅いから
犬歯は永久歯の中でもはえてくるのが遅いため、先にはえてきた他の永久歯に押し出されて八重歯になりやすいとされています。
犬歯を失ってしまう主な原因は以下の通りです。
- 虫歯、歯周病
- 不適切なブラッシング
- 先天性欠如歯
虫歯が重度にまで進行したり、歯周病になったりした場合、抜歯せざるを得なくなったり、自然と抜け落ちたりすることがあります。またブラッシングの方法が不適切である場合も、犬歯を失う可能性があります。こちらは、硬い歯ブラシや強い力でブラッシングをしたことにより、歯が摩耗して欠損するという仕組みです。
ちなみに、犬歯は生まれつき生えてこない先天性欠如歯となる場合もあります。通常永久歯は親知らずを含めて32本ありますが、何らかの理由で永久歯が形成されず、歯の本数が少なくなることがあります。特に下顎の第二小臼歯や側切歯でよく見られますが、稀に犬歯が生えてこないケースも見られます。
何らかの理由で犬歯を失ってしまった場合、以下のようなデメリットが生じます。
- うまく咀嚼できない
- 噛み合わせが定まらない
- 前歯や奥歯に負担がかかる
うまく咀嚼できない
犬歯を失ったままにしていると、食事の際にうまく咀嚼ができなくなります。犬歯には、食べ物を切り裂く牙に相当する歯です。肉食動物の犬歯は、獲物を突き刺して捕らえるために大きく発達しています。人間も同じであり、犬歯がなければうまく食べ物を小さくできないため、他の歯や顎、消化器官などの負担は大きくなります。
噛み合わせが定まらない
犬歯は噛み合わせを安定させたり、顎の動きを正常に行ったりする重要な役割があります。そのため犬歯を失うと、下顎の位置が不安定になり、顎の動きにも影響します。またこのような状態になると、食事や会話など日常生活のあらゆる場面で不便さを感じるようになります。
前歯や奥歯に負担がかかる
犬歯を失うと、前歯や奥歯に強い負担がかかります。こちらは、犬歯が負担を吸収する働きを持っているからです。犬歯は他の歯に比べて根が長く強度があるため、噛み合わせたときに前歯や奥歯に力がかかりすぎるのを防いでくれます。
仕組みとしては、力が直接伝わらないように、噛み合わせたときに上下の犬歯だけが噛み合うようになっています。しかし犬歯を失うと、前歯や奥歯へ負担がダイレクトに伝わるため、磨耗や破損などのリスクは高まります。もちろん、前歯や奥歯も噛み合わせや食事において大事な部分であるため、より日常生活への支障は大きくなります。
犬歯を失うと前歯を失うわけですから、外見に影響します。しかも、犬歯が担っていた噛み合わせや下顎の位置決めができなくなるので、顎の動きが不安定になってしまいます。犬歯がないままの状態にしておくことは、勧められません。保険診療でも犬歯を失った場合の治療法がカバーされています。ブリッジと部分入れ歯です。
ブリッジ
ブリッジとは固定式の人工歯のことです。後述する部分入れ歯と異なり、取り外して洗わなければならないといった手間がかかりません。部分入れ歯と比べてコンパクトに作ることが出来るので違和感も少ないというメリットもあります。
その反面、ブリッジを装着するためには喪失した歯の隣の歯を削らなくてはなりません。削られた歯はしみたり痛みを生じたりする可能性があります。削ったところからむし歯が生じるリスクもあります。通常、喪失した歯が1本だけの場合は、喪失歯の両隣の歯を1本ずつ削ればブリッジをつくることができます。しかし、犬歯の場合は異なります。たとえ1本だけの喪失であっても、犬歯の前側2本と犬歯の後側1本の合計3本の歯を削らなければブリッジを装着することが出来ません。
ブリッジは削って被せた歯を使って噛み合わせの力を負担する構造です。被せた歯には、本来その歯にかかっていた噛み合わせの力以上の力がかかるようになります。長期的にみれば、力の負担に耐えられない場合、歯根が割れてしまうこともあります。ブリッジには、このようなデメリットがあります。
部分入れ歯
部分入れ歯は取り外し式の人工歯です。部分入れ歯の場合は金具を使って装着します。ブリッジと異なり装着するために歯を削る必要がありません。ブリッジの人工歯部は外せないので、歯みがきが難しいことがあるのですが、部分入れ歯は取り外し式ですから外せば歯みがきが容易になります。障害があったりして歯みがきがしにくい場合でも、手入れがしやすいです。ブリッジのように隣の歯を使う必要がないので、隣の歯が歯周病などで弱っていても他の歯に金具をかけることで装着することが可能になります。部分入れ歯にはこのようなメリットがあります。
一方、部分入れ歯はブリッジよりも大きいので違和感が大きいです。食事の度に裏側に食べ物が入り込むので外して洗わなければならないという手間もかかります。これは部分入れ歯のデメリットといえます。犬歯の喪失に対して、部分入れ歯を作ることは可能です。ただし、それほど強く噛ませることはできません。しっかり噛ませるようにすると部分入れ歯が壊れてしまうことがあるからです。
周囲の歯を守れる
犬歯は、下顎の位置を決める役割を担っています。そのためにかかってくる強い力に耐えるために頑丈になっています。犬歯が喪失した場合にブリッジを装着することがありますが、その場合ブリッジの支えとなる歯に、犬歯が受け止めていた力がかかってきます。その力に耐えられなければ、支えとした歯が折れたり、ぐらついて抜けたりすることがあります。インプラントにすれば、ブリッジのように周囲の歯に力がかかってくることがありません。したがって、犬歯の周囲の歯を守ることができます。
隣の歯を削らなくてもいい
ブリッジの場合は、支えとする歯を削らなければ装着することができません。インプラントであれば、隣の歯を削る必要がありません。削ることによって生じる、歯がしみたり、むし歯になりやすくなるリスクを避けることができます。
目立ちにくい
犬歯は前歯の一つですから、外見に大いに影響します。治療するなら自然な仕上がりにしたいところです。ブリッジは表側は白いレジンというプラスチックで覆うことで目立ちにくくしていますが、内側が金属なので、角度によっては銀色の部分が見えてしまいます。しかも、レジンは経年的に黄色くなるという性質を持っています。
部分入れ歯の場合は、入れ歯を引っ掛けている金具がどうしても見えてしまいます。インプラントであれば、金属も見えませんし金具も使いません。セラミックで作られたインプラントの歯は、本物と見間違うほどの自然な仕上がりになりますので、非常にきれいで目立ちにくく治療することができます。
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矯正治療とホワイトニングどちらが先がいいと言うのは決まりはありません。ただ、オフィスホワイトニング(クリニックで行うもの)は、薬剤を歯の表面に塗り、光を当てることでホワイトニング効果を得ることができます。しかし、歯が重なっているところには光が当たらなくなるため、効果を得ることがほかの歯に比べると難しいです。なので、矯正をしている最中、もしくは矯正後がいいのではないかと思います。
ワイヤー矯正ですと、歯に装置がつくため矯正期間中はホワイトニングはできなくなります。矯正前に歯を白くするか、矯正が終わり、装置が外れたらするという風になります。
マウスピース矯正ですと、オフィスホワイトニングもホームホワイトニングも可能です。矯正で使用するマウスピースにホワイトニングジェルをいれることで、矯正をしながらホームホワイトニングも行うことが可能です。
マウスピース矯正は、歯の表面にアタッチメントを付けます(歯を回転させたり、細かい動きをさせるために使用します)。アタッチメントは材料なので白くなりませんが、アタッチメント以外のところは白くなるため、矯正中でもホワイトニングは可能となっています。
材料や詰め物、被せものなどご自身の歯ではないものは白くなりません。そのためアタッチメント部分は白くならないけど、アタッチメントを外した後ムラができてしまうのではないかという心配もあると思います。
アタッチメントがついている歯に、ホワイトニングを行いましたが、特に大きなムラはできませんでした(個人差があります)。今回は大きなムラはできませんでしたが、ホワイトニングの効果が出やすい方はもしかしたら、もう少しムラができてしまうかもしれません。しかし、基本的にホワイトニング後にすぐにアタッチメントを外すようなことはないので目立たないと思います。ホワイトニングをするタイミングはいつがいいか話し合ったうえで進めていきましょう。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングどちらにも言えることですが、過酸化尿素・過酸化水素が歯に浸透すると一時的に歯の内部が脱水状態になります。外からの成分を吸収しやすくなり、施術直後の飲食の色がつきやすくなるという注意点があります。
また、歯の表面はペリクルという膜に覆われています。この膜は歯への着色をなるべく防いでくれたりしています。ホワイトニングを行うと、この膜はホワイトニング剤の作用によって剥がれてしまいます。( 時間が経つとペリクルの膜は再生します)ただ、ペリクルの膜がつくられるまでの間は着色がしやすい状態になります。ペリクルが作られる時間は、12時間〜24時間と言われています。
そのため、施術直後12〜24時間は、喫煙や飲食物に注意してください。日頃から喫煙をされる方、コーヒーや紅茶などよく飲まれる方は後戻りがしやすいです。
・色の濃い食べ物
→カレー、ソース系、トマトソース系、味噌、醤油など
調味料によって色が濃い食べ物は、気をつけてください。
あとチョコレートなどお菓子も同じです。色の薄い食べ物をおすすめします。
・色の濃い飲み物
→コーヒー、ココア、赤ワインなど
元々着色がしやすい、お茶や紅茶も控えてください。
・イソフラボンが含まれる大豆系
→豆腐、豆乳など
色は白いのになんで?と思う方が多いと思います。
ポリフェノールは着色がしやすいものになります。
大豆に含まれるイソフラボンは、ポリフェノールの一種になります。
・酸性度が高いもの
→レモン、お酢、香辛料など
ホワイトニング後はペリクルの膜が剥がれています。
酸性度が高いものは歯への刺激が強いため控えるようにしてください。
ヨーグルトも乳酸菌で酸性度が高いため注意です
たくさんありますが、少し気をつけてもらえるとホワイトニング効果も続きやすいです。
ホワイトニングは、本来あるご自身の歯のみ効果があります。下記の3つは効果がでません。
①虫歯などの治療で材料を詰めたところ
②被せ物
③神経のない歯(※方法を変えると白くできる可能性もあります。)
<ホワイトニングを控えた方が良い方>
・妊娠中や授乳中の女性
まだ妊婦や胎児へのホワイトニングが与える効果や影響の研究が十分ではなく、安全性が保障されていないため。
・無カタラーゼ症
カタラーゼは、過酸化水素を分解する働きがあります。カタラーゼがない方は、過酸化水素を分解することができないため、過酸化水素が体内に残ります。過酸化水素は体内でも作られているため、通常はカタラーゼがすぐに分解するため、無害です。ただ、分解されずに残ってしまった場合は体内に長時間、高濃度で残ると組織を壊死させてしまうこともあります。
・18歳未満
一般的に18歳未満の方はホワイトニングはお断りしているところが多いです。顎の骨が完成して、歯は乳歯から大人の歯に完全に生え変わる18歳頃からがおすすめと言われています。上の年齢にはとくに何歳までという制限はありません。実際に60代の方もホワイトニングを受けに来られています。
まず、どうして歯が白くなるのかというと。ホワイトニングの薬剤は、過酸化尿素や過酸化水素が含まれています。この2つは歯の着色物質を分解して、無色の物質にする作用があるため、漂白作用が起こります。
そのため、薬剤を歯に塗り処置を行うことで、歯が白くなる効果を得ることができます。濃度の高いホワイトニング剤は、歯にしみやすくなっています。そのため痛みを感じやすいと言われています。なので、濃度の低いものを利用すると歯がしみるのを防ぐことができます。あと、虫歯や歯が削れているところ、ひびがはいっている、歯周病になっている歯にホワイトニングをすると痛みが出ます。
ホワイトニングは着色汚れを落とすのではなく、歯そのものを内面から白くする処置になります。歯が白いと笑顔が素敵に見えたり、清潔感がありそうなどの良い印象を感じます。実際の研究で白い歯の人の方が、好印象を受けるというデータがでています。歯が黄ばんでいる人の印象は、老けて見えたり、不潔そうなどイメージダウンするようです。同じ顔でも歯の色が白い方と、黄ばんでいる方ではかなりイメージが変わります。
ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングというものがあります。オフィスホワイトニングはクリニックで行うものになります。ホームホワイトニングは専用のマウスピースを作成し、ジェルを使用するやり方になります。
また、デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行うホワイトニングです。オフィスホワイトニングで短期間で白くし、ホームホワイトニングはその効果を長持ちさせる目的で併用します。
基本的には、2週間毎日行うことをお勧めします。少なくても週4、5日はしていただいたほうがいいです。使用時間は、基本的には2時間です。(薬剤の濃度によっては、30分~1時間もあります。ご相談ください。)オフィスホワイトニングに比べると、ホームホワイトニングの薬剤の濃度は低いです。そのため、継続して使用してもらうことでら効果を実感することができます。
ホームホワイトニングを開始するにあたり行うことは、マウスピースを作成するための、柔らかい材料で上下の歯の型取り、マウスピースのお渡し。合計2回になります。マウスピース矯正のマウスピースでも代用可能です。
オフィスホワイトニングは1回で可能です。ただホワイトニングは1回したからといって、真っ白になるものではありません。数回行うことで理想の白さに近づくため、継続がとても大切です。2、3回、回数を重ねることで、より白くなったと効果を感じることができるかと思います。もしくは、少し黄ばんできたかなというタイミングで再度ホワイトニングをしていただくと、白さを保つことが可能です。
オフィスホワイトニングの費用の相場は、2万〜高いところだと、7万円程度です。
ホームホワイトニングの費用の相場は、マウスピース作成費を含めると、15000円〜4万円程度かと思われます。
人それぞれ、歯の性質や状態、生活習慣が違うため、一概にここまで白くなるとは言い切れません。また、ホワイトニングの方法や種類によって違いもあるからです。さらにホワイトニングをしても白くなりにくい人もいます。クリニックで行うホワイトニングは、ホームホワイトニングよりも濃度の高い薬剤を使用するため、1度に感じる効果が、ホームホワイトニングに比べると高いです。
だいたい1回のオフィスホワイトニングで1、2トーン変わります。人によっては、3トーンほどあがる方もいらっしゃいます。ホームホワイトニングは、1度で効果を実感するものではなく、継続することで効果を感じてくるというものになります。だいたい2週間ほど毎日続けていただくとより効果を感じることができます。
だいたい3ヶ月〜半年持つと言われています。しかし生活習慣は人それぞれ違うため、やはり個人差があります。
歯科医院でのクリーニングやPMTCの歯面清掃を行っている場合は、ホワイトニングの効果が長持ちしやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、大きないびきが特徴で、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気です。睡眠中に呼吸が停止したり弱くなることで、十分な酸素を取り込めなくなったり、熟睡できなくなったりしてしまいます。
主な原因は、舌などが喉の奥に落ち込み気道を塞いでしまうことにあります。正常時では、睡眠中に舌の根本が気道に落ち込むことはありませんが、SASに罹患していると、寝ている間に中~下咽頭部が気道に落ち込み気道が閉塞して呼吸が止まりやすくなります。
これにより睡眠中に本人が気付かない覚醒(目覚め)が頻繁に起きて、睡眠が中断され睡眠の質が悪化し、昼間の眠気や朝の頭痛を生じる原因となります。寝ている間のことなので自分では気づきにくい病気ですが、日中の強い眠気が交通事故や労働災害の原因となるだけでなく、重症化すると脳梗塞や心不全などの循環器疾患、高血圧・糖尿病などの生活習慣病を合併するリスクが高まります。
SASの治療に使用される、睡眠時無呼吸症候群用マウスピース (ソムノデント)ソムノデントは国内で登録されている歯科材料で製作された製品で、欧米を始め、世界30ケ国以上で使用されています。これは主にいびきおよび軽度から中程度の、SASの症状改善を目的として用いられるのが一般的になります。
睡眠には、記憶の整理のほか、脳や体の疲れをとり、傷ついた細胞を修復し、体の修復や回復をするという大切な役割があります。健康面はもちろんのこと、仕事、運動、プライベート全てのパフォーマンスを上げるために、少しでも気になる症状がある方は当院までご相談ください
また、SASの持病がある人は、新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象です。SASではCOVID-19感染リスクが約8倍高く、重症化(呼吸不全の発症)リスクが2倍になる、という調査報告も出ています。米国での調査によると、SAS患者の交通事故発生率は通常の人の約7倍というデータが出ており、またウィスコンシン大学の調査では、重症SAS患者は通常の人に比べて死亡率は約4倍、脳卒中・心筋梗塞を発症する確率は約5倍にのぼると報告されています。
熱中症の症状といえばめまい、頭痛、倦怠感、吐き気などが思い浮かびますが、実は口腔内にも影響が出るのをご存知ですか?
熱中症になると体温調整してくれる汗が出にくくなります。それと同時に口の中では唾液が出にくくなってしまいます。唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用、細菌の繁殖を防ぐ抗菌作用、脱灰した歯を再石灰化させるなどの働きがあります。その唾液が減少した状態が続くと虫歯や歯周病、口臭の原因になってしまいます。
脱水状態時に水だけ飲むのはあまり良くないです。脱水は体から水分と一緒に塩分も失われています。電解質(特に塩分)を適切な量含んでいる飲料でないと、脱水状態をうまく改善することができません。経口補水液やスポーツ飲料などを、喉の渇きを感じる前にこまめに飲むようにしましょう。スポーツ飲料は汗の成分に近い濃度の塩分等を含むので,発汗過多により失われた水と電解質を補充するのに適していますが、糖質の濃度が高いため,糖尿病や肥満の方の過剰摂取は注意が必要です。
また、スポーツ飲料など糖分を多く含む物を摂取した際は口腔内が酸性に傾き、虫歯になりやすくなるため、後でしっかり歯磨きをする必要があります。夏に虫歯が増えやすい原因の一つにこれがあります。これからどんどん暑くなってきますが、水分補給をこまめにすることと、虫歯にならないようにきちんと歯磨きもしてください。
ある行動が増えることで、夏は虫歯になりやすい季節と言われています。それは水分補給です。
みなさん水分補給をする時に何を飲みますか?
汗にはナトリウムが含まれています。大量の汗をかくと体内のナトリウムが失われていきます。水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まってしまいます。そうすると運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。そのため、塩分が含まれている水分を摂取することが大切になります。また、糖分は腸管の水分補給を促進する働きがあるため、糖分を一緒に摂取するとナトリウムが素早く吸収されます。そしてそれに伴い、水分も吸収されます。
脱水症状になりやすい季節になるので、スポーツドリンクなどを飲むことも増えると思います。しかしスポーツドリンクや炭酸飲料はお砂糖を多く含んでいるため、ダラダラ飲むことはおすすめしません。時間を決めて飲むことなどの工夫をしましょう。
私たちのお口の中には、pH (酸性度) という基準があります。お口の中のpHは普段はpH7(中性)です。糖分を含むものを食べたり飲んだりすると酸性に変わりますが、唾液の働きで少し経つと元のpHに戻ります。しかし、1日に糖分を含むものをダラダラ食べたり飲んでいると酸性になっている時間が長く、虫歯になりやすくなります。
酸性が強い飲み物はエナメル質を溶かしやすいと言われています。pHは値が高くなれば中性に近づき、低くなるほど酸性に近づき、pH5.5以下になると歯の表面のエナメル質が溶け始めて、これが繰り返されることによって虫歯が発生します。
pHが高い順番でいくと、、、
・水 pH7.0→・お茶 pH6.0前後→・ビール pH4.0前後→・経口補水液 pH3.9
→・スポーツドリンク pH3.5→・栄養ドリンク pH2.5
になります。
じゃあ水分補給は虫歯のリスクがあるけどどうすれば良いのか?
スポーツドリンクや炭酸飲料などを飲んだあと、お水やお茶を飲むことで、お口の中のpHは少し戻ります。
飲んだからと言ってすぐに虫歯になるわけではないので、気をつけられる時に気をつけましょう。
口腔乾燥症とは、唾液の減少などによって口の中が乾く症状が出るものです。
原因はストレス、不規則な生活、老化、食生活、薬の副作用、全身の病気など様々です。
高齢者では、さまざまな全身の病気や、飲んでいる薬の副作用によっても、口が渇いてしまうことがあります。口の渇きの副作用がある薬には、降圧剤、抗ヒスタミン剤、尿失禁治療薬、抗うつ薬、睡眠導入薬があります。服用を中断することは難しいと思うので、お口が乾いてしまわないように予防をしましょう。
初めは口の中が渇く、口がねばねばするなどの症状がでてきます。
次第に舌のざらつき感や舌の痛み、入れ歯の装着不良、味覚異常などが出てきます。また、口腔乾燥症が進行すると舌のブツブツが目立たなくなったり、口腔粘膜の赤みや口角が赤くなったりするようになります。さらに虫歯や歯周炎の増加、進行することで口臭が悪化することも起きてしまいます。
治療では、食生活や生活習慣の改善、唾液を出す訓練、薬の服用などがあります。
お口の渇きを予防する方法はいくつかあります。特に日頃から実践しやすいものは、以下のことになるかなと思います。
①室内の湿度を上げる
→冬は暖房によっても乾燥しやすいので、加湿器を利用したりなど工夫しましょう。
数時間に一度は窓を開けて、空気を入れ換えることも効果的です。
②マスクを着用する
→若者もそうですが、特に高齢者は口の周りの筋力が弱まり、口が開いたままの状態になりがちなので、マスクを着用して乾燥を防ぐことも有効です。
また、唇の乾燥を防ぐことも有効です。リップクリームやワセリンを塗ったりして保護しましょう。
③刺激のある食べ物を控える
→塩分、香辛料、カフェインを含むコーヒーは、摂取しすぎてしまうとお口の渇きの原因になります。
お口の中が渇くことはあると思います。
少し気になった段階で受診をすることで早期発見ができ、重症化を防ぐことができるので、定期的に歯医者を受診することをお勧めします。
小学校中学年~高学年は生え変わってきています。その際に保護者の方に確認してほしいところがあります。
前から4、5番目の歯は、それぞれ第一小臼歯、第二小臼歯と言われています。ここの歯の噛み合わせの部分にツノのような突起はありませんか?
これが中心結節と言われるものになります。これは放置しておいて良いものではないので見つけたらなるべく早めに歯科医院に行ってください。中心結節は、先ほどの第二小臼歯に多く見られます。まれに様々な小臼歯や奥歯に見られることもあります。このまま歯が伸びてくると上の歯と当たって、気づかないうちに中心結節が折れてしまうことがあります。
この中心結節の内側に歯の神経が入り込んでいることが多くあるため、折れてしまうと歯の神経が表面にさらされ、歯髄が感染してしまい、歯髄炎や骨膜炎などを引き起こしてしまい、痛みや顔の腫れなどの症状がでることがあります。症状が出た場合は歯髄の処置が必要になります。
しかし生えたばかりの永久歯は、歯根がまだ完成しておらず治療が難しいため、処置後も経過観察が必要になります。中心結節の破折を防ぐために行われる予防法は、突起の周囲をプラスチックの材料などで補強する処置などがあります。歯科医院によって処置の仕方が少し変わるかもしれないので、先生と話し合って決めてください。
骨隆起とは、歯茎にできるコブのようなボコッとしたでっぱりのことをいいます。骨隆起は全て骨なので触ると硬いです。これは歯茎の炎症や、腫瘍などではないので痛みは基本的にありません。場所や大きさによって喋りづらいといった、発音障害にも関わってきます。
骨隆起ができてしまう原因は、はっきりとしたことは不明です。主な理由として言われているのは、噛む時の強い力によって顎の骨に負担がかかり、その刺激によって骨が肥大し、盛り上がっているということです。歯ぎしりや食いしばりをよくする方などは骨隆起ができやすいです。
骨隆起は、上顎・下顎どちらにもできる可能性があります。
・下顎隆起
下顎の舌の近くにある骨の膨らみです。
これが大きくなると舌の邪魔をして、舌が上に持ち上がるような形になり、喋りにくくなってしまいます。
→正常な状態
・口蓋隆起
上顎の真ん中にある骨の膨らみです。
上顎は特に自分で見ることがないため、気づかないうちに大きくなっている事が多いです。
口蓋隆起も大きくなることで発音障害がでたり、食べ物が食べにくくなったりします。
→正常な状態
骨隆起の予防方法
極度にかかる噛む力のコントロールが必要になります。しかし就寝時の歯ぎしりや食いしばりは、自分で意図的に行っているものではないためどうすることもできません。そういった方は、ナイトガードと言った就寝中に装着するマウスピースを作成することをおすすめします。歯医者で型取りをするだけなのでとても簡単に作ることができます。
骨隆起は炎症や腫瘍、癌でもなく、体に害のあるものではないため、基本的に治療は必要ありません。ですが、骨隆起があることによって喋りにくい、食べ物で傷がつきやすい、入れ歯をいれたいけど骨隆起が邪魔をしてきちんとしたものが作れないという方は治療が必要になります。
基本的に乳歯は全部で20本、永久歯は28〜32本(親知らず4本ある場合)あります。歯が出来上がっていく段階で、顎の骨の中の歯胚 (歯の卵のようなもの)が余分に多くつくられてしまったり2つに分かれてしまうことで、過剰歯ができることが考えられています。
過剰歯には、順性過剰歯(じゅんせい)と逆性過剰歯(ぎゃくせい)があります。
・順性過剰歯
→通常の歯と同じ向きで生えている過剰歯。
・逆性過剰歯
→顎の骨の中に埋まっており、通常の歯の生える方向とは逆向きに存在しています。
他の歯に影響がない場合は様子を見ますが、影響が出そうなものは抜歯をします。
過剰歯によって引き起こされる問題は、5つあります。
①永久歯がうまく生えてこない
②歯列不正につながる可能性がある
③歯根への影響
④神経が痛む可能性
⑤嚢胞や細菌感染を引き起こす可能性
それぞれについて説明していきます。
まず①永久歯がうまく生えてこない
乳歯が抜けた後、永久歯が生えてきます。しかし、永久歯が生えてくる位置に過剰歯があったら永久歯がうまく生えることができなくなってしまいます。また、隣や他の歯を圧迫してしまう可能性もあるので痛みが出る場合もあります。
②歯列不正につながる可能性がある
過剰歯によって他の歯が圧迫されることによって、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。過剰歯が上の前歯の間にある場合、歯と歯の間で邪魔になっているので、隙間ができてしまい、すきっ歯になる可能性もあります。歯並びが悪いと歯磨きもしづらくなるので、虫歯や口臭の原因になります。
③歯根への影響
歯茎の中にある過剰歯が骨の中で成長すると、永久歯の歯根を溶かしてしまうことがあります。永久歯の根元にあるセメント質が傷つくと、内側にある象牙質にもダメージがでてしまい、さらに内側にある、神経にも影響を与えます。重症化すると永久歯に様々な問題を引き起こしてしまいます。
④神経が痛む可能性
埋まっている過剰歯が歯の神経を圧迫して、痛みを引き起こすことがあります。神経が傷つくことで、神経が死んでしまうこともあります。過剰歯は埋まっていることが多く、レントゲンでの確認になるため、痛みがある場合は早めに歯科医院に行きましょう。
⑤嚢胞や細菌感染を引き起こす可能性
嚢胞とは、膿が溜まった袋のことで、過剰歯の周りにできやすいです。歯周炎や腫れてくる原因になります。虫歯などが原因で神経が壊死した場合、その根元に過剰歯が埋まっていると細菌感染を起こしてしまうことがあります。腫れや痛みが出たりしてしまうので、はやめに過剰歯を抜歯する必要が出てきます。
歯科医院で過剰歯が見つかった場合、今後どのようにするか先生としっかり話し合っておくと安心です。
子供に顔や、目、髪の毛が遺伝するのと同じで、歯並びも遺伝的要素はあります。顎の形や顔と顎のバランスといった、歯並びに影響を与える骨格の遺伝子情報が子供に受け継がれて結果的に親と似ている歯並びが形成されることはよくあるそうです。
しかし、食事内容や癖などの生活習慣が原因となっている歯並びもあります。一般的に、遺伝が歯並びに影響を及ぼす割合は3割程度、生活習慣など後天的な要因が7割と言われています。そのため、まずは歯並びに悪影響を及ぼす生活習慣ではないかを確認しましょう。
骨格の遺伝が大きく関係している歯並びは3つほどあります。
①叢生(そうせい)
八重歯など歯が前後に並んでいる歯並びのことです。顎の骨が小さい方は、歯がきれいに並ぶことができずにはみ出てしまいます。これは骨格の遺伝による影響が大きく関係してると思われます。
②上顎前突(じょうがくぜんとつ)
出っ歯と言われるものです。上の前歯が出ている歯並びです。骨格に原因が多いとされています。
③反対咬合(はんたいこうごう)
受け口と言われるものです。上の歯よりも下の歯が前に出ている歯並びです。骨格が原因で受け口になっている場合は、矯正だけで治すことが難しい場合もあります。
歯並びを悪くする生活習慣についてお話していきます。
骨格の遺伝だけではなく、日々の生活習慣も歯並びに影響する要因と言われています。
①柔らかいものばかり食べる
柔らかいものばかりだと、噛む回数が減ります。さらに顎の力も弱くなってしまうため成長が不十分になってしまいます。顎が小さいままだと歯が並ぶスペースを十分に確保できないので、歯並びにも悪影響を及ぼします。
②指しゃぶり・爪を噛む
指しゃぶりが癖になってしまうと、前歯に常にグッと力が加わってしまうため、出っ歯になる可能性が高いです。爪は固いためグッと噛んでしまいます。全体に負荷がかかるため、歯並びに影響しやすいです。
③頬杖をつく
頬に手をついているところは外から力が加わっています。そのため歯が傾いてきたりしてしまうので気を付けましょう。
④口呼吸
口で呼吸する癖がついていると、下あごは常に下がっています。そうすると無意識に舌の位置も下になってしまい、舌が常にだらんとなった状態のため、口周りの筋肉が発達できません。そのため、出っ歯や受け口といった歯並びになる可能性があります。
遺伝も要因はありますが、それよりも生活習慣が影響があるため、日ごろから少しずつ気を付けましょう。
①虫歯や歯周病になりやすい
※2019年の文献では矯正治療と齲蝕予防に相関関係無しとの報告あり
歯が前後しているとどうしても歯ブラシが当たらないところができてしまい、歯垢や歯石が溜まりやすくなってしまうため、虫歯や歯周病になりやすいです。タフトブラシを使用することで歯ブラシでは当たらないところも磨けるのでおすすめします。
②口臭の悪化
唾液には口の中の汚れを洗い流す自浄作用や、細菌の繁殖を抑える働きがあるため、口の中が乾燥していると口臭が悪化してしまいます。特に上顎前突(出っ歯)の方は、口を閉じることが難しいため口呼吸になってしまい、常に口の中が乾燥状態となってしまいます。
③特定の歯に負担がかかり、欠けたり、割れてしまう
不正咬合によって噛み合う歯が限られてしまうと、特定の歯への負担が大きくなります。さらに就寝中など歯ぎしりや食いしばりをしている人はさらに負担がかかってしまいます。負担が蓄積されていくと、歯にヒビが入ったり割れたりしてしまいます。
④滑舌・発音への影響
歯の隙間から空気が漏れてしまいうまく発音ができない場合があります。特に、サ・タ・ナ・ラ行は発音しずらいと言われています。
⑤胃への負担
食べ物をよく咬むことで細かくなり、さらに唾液と混ざり合うことで消化がされやすくなります。噛み合わせが悪いとよく咬むことができず、唾液の分泌量も減り、消化しずらい状態になってしまいます。
⑥顔貌の変化によるコンプレックス
歯並びが悪いと噛み合わせに問題が出てきてしまうため、片方だけで噛んでしまうことがあります。そうすると左右の筋肉をバランス良く使えないので、左右非対称や歪みなどの影響を与える可能性があります。
⑦顎関節症のリスクを高める
顎関節症とは、顎関節や顎の筋肉に異変がでてきて、口を開ける時にカクッとした音や痛みが出たり、大きく口を開けるのが難しくなってしまうものです。顎関節症の原因は様々ですが、歯並びや噛み合わせもその1つとして言われています。
顔の輪郭とは無関係なケースもありますが、多くの場合は顔貌などに何らかの影響を与えています。
・歯並びで出っ歯・受け口になる
出っ歯や受け口は、歯並びだけの問題ではなく、顔の輪郭にまで影響を与えています。出っ歯は上唇の周囲が膨らんでいたり、受け口は顎がしゃくれています。こうした症状は状態によりますが、矯正治療によって改善することが可能です。
・口腔周囲筋への影響
歯並びと噛み合わせが悪いと、効率良く咀嚼をすることができなくなってしまいます。そうすると硬いものが噛めず、口腔周囲の筋肉も衰えていってしまいます。その結果、老人様顔貌といった老けた顔の輪郭になることもあります。矯正治療によって歯並びが改善されれば、色々な性状の食べ物を効率良く噛めるようになり、口腔周囲筋も発達します。
・発育期に歯並びを治療することの重要性
発育期の子供に与える影響はとても大きいです。小児期の歯並び・嚙み合わせの異常をそのまま放置すると、問題のある顔の輪郭に成長していってしまう可能性が高いです。
歯並びが綺麗になると、見た目では第一印象がとても変わります。
歯並びが良くないことをコンプレックスと思われている方も、自信を持つことができると思います。しかし歯並びをよくするためには矯正が必要なので、矯正期間はどうしてもできてしまい大変だと思います。矯正期間を乗り越えたら良いことがたくさん待っているので、気になる方はぜひいらしてください。