渋谷 矯正 矯正の種類

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渋谷 矯正 矯正の種類

歯根膜にアプローチ!矯正治療に共通する歯が動く仕組み

インビザラインの仕組みを解説する前に、矯正治療で歯が動く共通原理について解説します。実は、インビザラインにしろ、ワイヤー矯正にしろ、歯が動く仕組みは同じです。

歯(の根)は、歯槽骨と呼ばれるあごの骨に埋まっています。通常、歯槽骨にガチっと埋まっている歯は、なんの力も加わらなければ動きません。しかし、歯に一定の力をかけると、歯根膜と呼ばれる歯根と歯槽骨の間にある歯周組織が伸縮します。

この歯根膜の伸縮が、歯が動くカギです。歯が特定の方向に押されると、押された側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は伸びます。面白いことに、歯根膜は元の厚みに戻ろうとする性質があるため、縮んだ方の歯根膜は骨を溶かして隙間を作り、伸びた方の歯根膜は新しい骨を作り出すのです。このように歯に一定の力をかけて、骨を溶かしたり作ったりすることで、徐々に歯は動いていきます。

マウスピースで歯が動くって本当?インビザラインで歯が動く仕組み

インビザラインでもワイヤー矯正でも、矯正治療で歯が動く仕組みは同じだと解説しました。インビザラインとワイヤー矯正で異なるのは、歯への力の加え方です。

ワイヤー矯正では、ワイヤーのしなりや、しなったワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯を動かしていきます。一方で、インビザラインでは、現在の歯並びとアライナーと呼ばれるマウスピース型矯正装置の間にわずかなズレを作ります。そして、そのズレに向かって歯に力が加わることで、歯を動かしていくのです。

1枚のアライナーで歯が動く量は、約0.25mm~0.35mmです。歯に少量の圧力をかけ続け、徐々に歯を動かしていくため、治療の痛みはほとんど感じません。

インビザラインの素材は弾性が強い特殊プラスチック

上記で解説したように、インビザラインで歯が動くカギは、歯とアライナーの間に作られたズレです。しかし、それだけではありません。

改良が重ねられたアライナーは、現在、特殊プラスチック素材(スマートトラック)で作られています。このスマートトラックと呼ばれる特殊素材が、インビザラインの効果をより強めているのです。

簡単にスマートトラックの特徴をご説明いたしますと、スマートトラックは高い弾性を持ち、元の形状に戻ろうとします。そして、この性質があることで、歯に持続的な圧力をかけられるのです。

インビザラインの効果について記載している記事もあるので、ぜひ併せてご覧ください。

インビザラインの効果を増強できる!?便利な2つの補助器具

インビザラインの効果を増強できる!?便利な2つの補助器具

インビザラインでは、歯とアライナーの間に作られたズレやアライナーの特殊素材が、歯を動かすカギであると解説しました。ここでは、そのインビザラインの効果をさらに増強できる2つの補助器具について解説します。

インビザラインの効果の増強に役立つ補助器具は、以下の2点です。

  • アタッチメント
  • 顎間ゴム

これら2つの補助器具について、以下でそれぞれ詳しく解説します。複雑な歯並びの方が、インビザライン治療を受ける場合は、これらの補助器具を使用することが多いです。ぜひ併せてご覧ください。

インビザラインの補助器具①:アタッチメント

インビザラインの効果を増強する補助器具の1つは、アタッチメントです。アタッチメントとは、歯の表面につける歯と同色の突起物で、歯を計画通りに動かしたり、歯並びを微調整したりすることに役立ちます。

いくらアライナーが歯にフィットするように作られていても、歯の表面はツルツルしているため、どうしてもアライナーが滑ってアンフィットを起こしてしまうことがあります。しかし、アンフィットの状態が続いてしまうと、歯はしっかり動いてくれません。

ここで、アタッチメントの登場です。アタッチメントを取り付けると、アライナーと歯が密着するため、アライナーがしっかりとフィットするようになります。その結果として、歯を計画通りに動かせるのです。

また、アタッチメントは、オープンバイト(開咬)用最適アタッチメントや回転用最適アタッチメントなど数種類あるため、患者さまの歯並びを微調整して理想の歯並びに近づけることができます。

当院でも、精密な検査を行ったうえで、患者さまにピッタリなアタッチメントを用意いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

インビザラインが浮くのはなぜ?装着し続けてはいけない理由と対処法

インビザラインは従来のワイヤー矯正と異なり、マウスピースを用いて歯を動かす治療です。インビザラインによる歯科矯正は、口元の見た目を気にせずに矯正できるため、接客業・営業職など人前に出る仕事に従事する方から非常に人気です。

しかし、インビザラインが浮く状態で装着を続けていると、理想どおりの歯列は手に入りません。矯正のやり直しが必要になり、時間や経済的な負担が増加することもあるでしょう。

今回は、インビザライン矯正の失敗を防ぐため、インビザラインが浮く理由や、浮いたまま装着するリスク、浮いたときの対処法を解説します。

インビザラインが浮くのはなぜ?

インビザラインの矯正効果を十分に得るためには、マウスピースを正しく装着しなければなりません。インビザラインに歯がしっかりフィットしていることが重要です。

インビザラインが浮く理由を確認しましょう。

歯の移動が進んでいない

一部だけが浮く場合は、該当部分の歯のみがうまく移動していない可能性が考えられます。口腔内の状態は人によって異なるため、予測どおりにすべての歯が移動するとは限りません。

インビザラインが歯から2mm以上浮く場合は、速やかに歯科医院に相談しましょう。

アタッチメントを装着していない

前歯は、インビザラインが浮きやすいです。理由としては、見た目が悪くならないように計画的にアタッチメントを装着しないことが挙げられます。アタッチメントによる固定がないため、安定しにくいのです。

前歯のインビザラインが浮く場合は、アタッチメントの装着を検討するとよいでしょう。必要に応じて前歯にアタッチメントを装着すると、浮きは改善されることが多いです。

マウスピースを交換した

新しいマウスピースに交換したタイミングは、浮きなどの違和感を覚えやすいでしょう。マウスピースは実際の歯列から少しずれて設計されているためです。

数日中に改善されますが、正しく装着しているのにずれが改善されないときは、歯科医院に相談してください。

また、歯を噛み締めた際に奥歯が沈み込み、インビザラインと歯の間にすき間が生じて浮くことがあります。奥歯は噛み合わせの際に強い負荷がかかるので、調整が必要になる場合もあるでしょう。

装着時間が足りていない

インビザラインの装着時間は、1日20〜22時間です。食事・歯磨きの時間以外は装着して過ごさなければなりません。

装着時間が歯科医師の指示より短い場合、計画どおりに歯が移動せず、インビザラインが浮く原因になるでしょう。インビザラインの浮きを改善するためには、装着時間の厳守が重要です。

装着時間が短いと、インビザラインが浮いて歯が計画どおりに移動せず、治療期間が延びる可能性もあります。指示された装着時間は必ず守りましょう。

変形・破損している

インビザラインは、基本的に弾力性のあるシリコン素材で作られています。1日に何度もインビザラインの着脱を繰り返すと、柔らかいシリコン素材が変形する可能性があるでしょう。

変形するとしっかり装着できなくなるので、インビザラインが浮く原因になります。

インビザラインは、歯ぎしりなどでも破損することがあります。完全に割れることは少ないですが、ひびが入ることはあるでしょう。

インビザラインが破損すると、口の中を傷つける可能性があるため注意してください。無理に再使用することは避けましょう。予定していない方向に力がかかり、歯が誤った位置に移動する可能性があります。

インビザラインが浮いたまま装着し続けてはいけない理由

インビザラインが浮いたまま装着し続けてはいけない理由は、以下のとおりです。

インビザラインが浮く状態が1週間以上続く場合は、歯科医院に相談しましょう。

計画どおりに歯が移動しない

インビザライン矯正では、1〜2週間に1回の頻度でマウスピースを交換します。インビザラインが浮くなど、しっかり圧力がかかっていなければ歯は移動しません。

歯が移動していない状態でマウスピースの交換を続けると、浮きが悪化します。最悪の場合、インビザライン矯正をやり直さなければならなくなるでしょう。

インビザラインが浮いたまま装着し続けると、理想の歯並びにならない可能性が高いです。

歯並びが悪くなる

インビザラインが浮いたまま装着し続けると、想定外の方向に歯が移動して歯並びが悪くなることがあります。治療計画の修正やマウスピースの追加が必要になり、経済的な負担が増加するかもしれません。

口腔内が傷つく

インビザラインが大きく浮く場合、インビザラインの縁が口腔内を傷つける恐れがあります。痛みを伴うだけでなく、炎症がひどい場合は矯正治療を中断しなければならないでしょう。

マウスピースを外している時間が長くなると、歯がもとの位置に戻る後戻りが起こります。後戻りが起こってマウスピースを装着できなくなると、再製作が必要になるでしょう。

インビザラインが浮くときの対処法

インビザラインが浮く場合、まずは原因を見極めることが重要です。軽い浮きであれば、歯の移動が進めば改善されるので過度な心配は必要ありません。

しかし、変形・破損などが原因である場合、矯正計画に支障をきたすので速やかに取り替える必要があります。リスクを最小限に留める対処法を確認しましょう。

チューイーを使用する

チューイーは、インビザラインをしっかり歯に装着するための補助具です。弾力性のある棒状のシリコンで、インビザライン装着後に噛むことで歯との密着度を高めます。

チューイーは使い捨てではなく、複数回使用できます。概ね7〜10日で交換するのが一般的です。

歯科医院やネット通販で数百円程度で購入できるので、使用を検討してください。

1枚前のマウスピースに戻す

歯の浮きが気になっても歯科医院をすぐに受診できない場合、1枚前のインビザラインを使用する方法があります。矯正計画どおりに歯が移動しない場合、新たなインビザラインを装着した際に浮きが悪化するためです。

浮きが大きく歯に圧がかかっていないようであれば、1枚前のインビザラインを使用してもよいかもしれません。歯科医師と相談して検討しましょう。

治療中の歯科医院に相談する

インビザラインそのものに問題がある場合は、作り直しが必要となります。正しい装着を続けても浮きが気になる際は、速やかに歯科医院に相談してください。

浮く部位のみをワイヤー矯正によって補強できる歯科医院もあります。一時的な審美性の問題など妥協できるのであれば、治療計画どおりの矯正に戻すことが可能です。

まとめ

歯科矯正は、長い時間・費用がかかるため、誰もが失敗したくないと考えるでしょう。

しかし、インビザラインを正しく使用していても、さまざまな原因で歯から浮く可能性があります。1mm程度の浮きであれば、過度に心配する必要はありません。

新しいインビザラインに交換したときは浮きやすいです。インビザラインが浮くときは、装着時にチューイーを使用する、1枚前のマウスピースに戻すなどして対処しましょう。1日20〜22時間装着していれば、数日で改善されることが多いです。

浮きが極端に大きい場合は、無理に装着することは避けてください。歯に過度な負担がかかり、想定外の方向に移動する可能性があります。

1週間以上装着しているのに改善されない場合は、歯科医院に相談してください。

インビザラインが浮く場合は適切に対処し、理想の歯並びを手に入れましょう。

渋谷 矯正 アンカースクリュー

インビザラインのアンカースクリューの役割とは?埋め込む流れも解説

矯正治療では、歯を移動させたい方向に動かすために「アンカースクリュー」というネジを埋め込む処置を行うことがあります。アンカースクリューを歯槽骨に埋め込み、固定源を作ることで、歯を効率的に移動させることができるのです。

インビザラインでも、マウスピースだけでは治療が困難な場合にアンカースクリューを使用します。アンカースクリューを使用することで矯正治療の幅が広がるだけでなく、治療期間の短縮や抜歯の回避、患者さんへの負担軽減などさまざまなメリットがあります。

今回は、インビザラインのアンカースクリューの役割やメリット・デメリット、埋め込む流れについて解説します。

インビザラインのアンカースクリューとは?

アンカースクリューとは、医療用の小さなネジのことです。アンカースクリューを歯槽骨に埋め込み、固定源を作ることで、歯を効率的に動かすことができます。アンカースクリューと動かしたい歯にゴムをかけ、ゴムの張力を利用して歯を移動させるのです。

アンカースクリューは直径1~2mm、長さ6~10mm程度と非常に小さいネジで、アレルギーを引き起こしにくいチタンという素材でできています。

アンカースクリューは「インプラント矯正」とも呼ばれているため「インプラントのような大がかりな手術をするのではないか」と不安に思われる方もいますが、それほど大がかりなものではありません。アンカースクリューの埋入は1本5~10分程度で終了します。

また、局所麻酔を使用するため処置中の痛みはなく、出血や術後の腫れもほとんどありません。

アンカスクリューが必要な症例

2つの歯の模型

アンカースクリューが必要な症例は、以下のとおりです。

出っ歯

出っ歯とは、下の前歯よりも上の前歯が前方へ突出している歯並びです。出っ歯の矯正治療では、前歯を後方に下げるスペースを確保するために抜歯が必要になる場合があります。抜歯したスペースを利用して歯列をうしろに動かしたい場合、アンカースクリューを使用することがあるのです。

受け口

受け口とは、上顎よりも下顎のほうが前方へ突出している歯並びです。アンカースクリューを使用することで下の歯を後方に移動できるため、顎の位置や噛み合わせを改善できます。

叢生(そうせい)

叢生(そうせい)とは、ガタガタしている歯並びのことです。アンカースクリューを固定源に歯列全体を後方へ引っ張ることができるため、歯並びがきれいに整います。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)とは、奥歯で噛んだときに前歯が開いてしまう歯並びです。「オープンバイト」とも呼ばれます。アンカースクリューを使用することで奥歯を歯茎の方向へ押し込むことができるため、前歯の噛み合わせの改善が可能です。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)とは、噛み合わせが深い歯並びです。過蓋咬合の改善にもアンカースクリューが用いられます。アンカースクリューを使用することで上の前歯を歯茎の方向に押し込むことができるため、噛み合わせの改善が可能です。

インビザラインのアンカースクリューの役割

インビザラインのアンカースクリューの役割は、歯を動かすための固定源になることです。

マウスピース矯正やワイヤー矯正などの矯正装置のみを使用して歯を動かす場合は、歯を固定源にして歯並びを整えます。そのため、動かす必要のない固定源の歯にまで矯正力が加わり、望まない方向に歯が動くことがありました。

一方、アンカースクリューを動くことのない歯槽骨に埋め込むことで、動かしたい歯にだけピンポイントに矯正力を加えることができるのです。

インビザラインのアンカースクリューを使用するメリット

アンカースクリューを使用することで、矯正装置だけを使用した治療では難しい症例にも対応可能になりました。ほかにも、アンカースクリューには治療期間の短縮、患者さんの負担軽減など多くのメリットがあります。アンカースクリューを使用するメリットを詳しくみていきましょう。

インビザラインのアンカスクリューを使用するメリットは、以下の4つです。

難しい症例に対応できる

矯正装置を使用した治療にアンカースクリューを使用することで、難しい症例にも対応できるようになります。歯槽骨に埋め込んだアンカースクリューを固定源としてさまざまな方向から矯正力を加えられるため、歯の動きをより確実にコントロールできるのです。

アンカースクリューを使用することで、従来では動かせなかった方向に歯を動かすことや、大きく歯を移動させることもできます。

治療期間を短縮できる可能性がある

アンカースクリューを使用することで治療期間を短縮できる可能性があります。マウスピース矯正やワイヤー矯正などの矯正装置のみを使用した矯正よりも、効率的に歯を動かせるためです。

抜歯せずに矯正治療を行える可能性がある

矯正治療では、歯をきれいに並べるためのスペースが足りない場合、抜歯をしてスペースを確保する必要があります。

一方、アンカースクリューを使用すると奥歯を後方に移動できるため、抜歯をしなくても矯正治療ができる可能性があるのです。

ただし、親知らずがある場合は抜歯が必要になるでしょう。

患者さんの負担を軽減できる

従来の矯正治療では、動かしたくない歯が動くのを防ぐために、ヘッドギアやパラタルバーといった装置が必要でした。ヘッドギアなどの装置は決められた時間・方法で毎日使用する必要があり、患者さんの協力度によって治療結果が左右されるというデメリットがあります。

一方、アンカースクリューを使用すればヘッドギアなどの装置は必要ありません。歯槽骨に埋入するため、治療への協力度に関わらず治療を進められます。

インビザラインのアンカースクリューを使用するデメリット

アンカースクリューはメリットの多い治療法ですが、治療を検討する際はデメリットについても理解しておきましょう。

インビザラインにアンカースクリューを使用するデメリットは、以下の4つです。

歯根を傷付けることがある

アンカースクリューを埋め込む手術の際に、歯根を傷付ける可能性があります。アンカースクリューは歯根と歯根の間の歯槽骨に埋入しますが、歯根に近い部分に埋入すると歯根を傷付ける可能性があるのです。

ただし、治療前にCT撮影を行い、歯根の位置や形を確認することで、歯根を傷付けるリスクは大幅に軽減できます。

再び埋入が必要になることがある

骨や歯茎の状態、感染などによりアンカースクリューが脱落することがあります。アンカースクリューはインプラントのように骨と結合しないためです。

アンカースクリューが外れた場合は再び埋入する必要があります。また、治療が進むとアンカースクリューが歯の移動の邪魔になることもあるでしょう。アンカースクリューが歯の移動の邪魔になる場合は、別の部分に再び埋入します

細菌感染を起こす可能性がある

アンカースクリューの周囲に汚れがたまると、細菌感染を起こす可能性があります。

感染を防ぐためにはお口のケアをしっかりと行い、清潔に保つことが大切です。アンカースクリューを埋入したあとは、やわらかい歯ブラシやタフトブラシを使用してアンカースクリューの周囲を優しく磨きましょう。

費用が別途かかることがある

アンカースクリューを使用する場合、インビザラインの矯正費用とは別で費用がかかる可能性があります。アンカースクリューは適応になる症例が限られるため、一般的にはインビザライン治療の費用には含まれていません。

アンカースクリューを使用して治療を行う場合、1本あたり30,000〜50,000円程度、追加で費用が発生します。

インビザラインのアンカースクリューを埋め込む流れ

アンカースクリューはドライバーで歯槽骨に埋入します。局所麻酔を使用するため、処置の際の痛みはほとんどありません。

アンカースクリューを埋め込む流れを詳しくみていきましょう。

1.アンカースクリューを埋め込む部分・方向の検討

レントゲンやCT撮影、歯科医師による診察によってアンカースクリューを埋め込む部分・方向を検討します。

2. アンカースクリューの埋入

消毒して局所麻酔を行い、アンカースクリューをドライバーで埋め込みます。歯茎の切開は必要ありません。ドライバーで埋め込む際に抵抗が強く、破折する可能性がある場合は、ドリルで誘導孔を形成することがあります。

埋入にかかる時間は、1本あたり5~10分程度です。

3. 処置終了

アンカースクリューがしっかりと埋め込まれたことを確認して処置は終了です。埋め込んだアンカースクリューはすぐに使用する場合もありますが、通常は2週間~1か月程度様子をみてから使用します。

4. 痛み止めと抗生物質の処方

痛み止めと抗生物質の処方を行い、ゴムかけの方法や感染予防の指導を行います。

アンカースクリューは必要がなくなれば除去します。歯茎に麻酔を塗布して抜きますが、痛みは軽いことがほとんどです。歯茎の傷は2~3日で目立たなくなり、歯茎の骨も1か月程度で修復されます。

まとめ

今回は、インビザラインのアンカースクリューの役割やメリット・デメリット、埋め込む流れについて解説しました。

アンカースクリューを歯槽骨に埋め込み、固定源を作ることで、歯を効率的に移動させることが可能です。矯正装置のみを使用した治療では難しいとされていた症例でも治療可能となり、治療がスムーズに進むというメリットがあります。

また、ヘッドギアのような大がかりな装置が不要で、抜歯をせずに矯正ができる可能性もあります。アンカースクリューを歯槽骨に埋め込む処置は、局所麻酔を使用するため痛みはほとんどなく、短時間で終了します。出血や術後の腫れもほとんどないため、体への負担は非常に少ないです。

ただし、アンカースクリューには脱落や細菌感染などのリスク、別途費用がかかるなどのデメリットがあります。歯科医師のアドバイスを受けながら、メリット・デメリットを十分に理解したうえで治療を選択しましょう。

渋谷 矯正 八重歯の改善

インビザラインで八重歯のコンプレックスを解消!治療の流れや費用

「八重歯はかわいい」とされていたことがありますが、グローバル化が進んだ近年、八重歯をコンプレックスに感じて歯科矯正を検討する方が多増加しています。

今回は、インビザラインで八重歯を治療する際の流れや費用などを解説します。八重歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

八重歯をインビザラインで治療することはできる?

八重歯をインビザラインで治療することは可能です。

インビザラインでは一人ひとりの歯並びに合わせて作成されたマウスピースを使用して歯並びを整えます。1日20〜22時間マウスピースを装着し、1〜2週間ごとに交換しながら理想の歯並びを目指します。

しかし、症例によってはインビザラインでは治療が難しい場合もあるでしょう。歯並びの乱れが重度な症例などは、ほかの矯正方法を併用することもあります。

また、インビザラインには全体矯正と部分矯正があります。費用や治療期間を考慮して部分矯正を希望する方もいますが、部分矯正で対応できるのは軽度な歯並びの乱れです。

全体的な歯並び・噛み合わせを整えなければならない症例や、前歯部分に八重歯を並べるための十分なスペースを確保できない症例は、部分矯正では対応できないでしょう。

そもそも八重歯とは?

八重歯とは、歯列の中央から数えて3番目の上の歯が歯並びから飛び出した状態です。八重歯になる主な原因は、顎の骨が小さく永久歯がきれいに並ぶスペースが足りないことです。

頬杖をつく、前歯を舌で押す癖がある、口呼吸をしているなどが原因で、歯並びが乱れることもあるでしょう。

八重歯のリスク

八重歯は虫歯や歯周炎になりやすいです。整った歯列とは異なり、多面的な歯磨きが必要となります。

通常歯列でも虫歯や歯周病になることがありますが、複雑な歯並びは虫歯や歯周炎のリスクが高まるでしょう。

八重歯が虫歯になった場合、整った歯列と比べて治療が難しいケースが多いです。歯列に収まっていれば残存できた場合でも、抜歯しなくてはならない可能性があります。

八重歯治療にインビザラインを選択するメリット

八重歯の治療にインビザラインを選択するメリットは、以下のとおりです。

抜歯せずに矯正できる可能性がある

従来の歯列矯正では、前歯を並べるスペースを確保できない場合、抜歯を行っていました。インビザラインでは、歯列を全体的に後方へ移動することで抜歯せずに八重歯を治療できる場合があります。

審美性に優れている

矯正治療を検討していても、金属のワイヤーやブラケットを装着することに抵抗があり、ためらっている方も多いでしょう。マウスピース矯正のインビザラインは、審美性に優れています。

透明なマウスピースを装着して治療を進めるので、目立ちにくいことは大きなメリットです。

粘膜を傷つけにくい

金属のワイヤーやブラケットを装着するワイヤー矯正では、口腔内の粘膜を傷つけることがありました。インビザラインのマウスピースは、ポリウレタンという合成樹脂で作られているため、粘膜を傷つける心配がありません。

口腔ケアがしやすい

インビザラインのアライナーは、食事や歯磨きの際に外すことが可能です。常時口腔内に装着される金属製の矯正装置に比べ、口腔ケアがしやすいことが大きなメリットです。

治療後の歯並びを確認できる

インビザラインでは、3Dスキャンを行って治療計画を立てます。治療開始前に、治療後の整った歯並びのイメージを確認することができるのです。

矯正治療は長期間にわたることが多く、モチベーションを保てなくなる方も少なくありません。治療後の整った歯並びを実際に確認できることは、モチベーション維持に大きく貢献するでしょう。

八重歯治療にインビザラインを選択するデメリット

八重歯治療にインビザラインを選択するデメリットは、以下のとおりです。

治療できない場合がある

インビザライン治療には、向いていない症例があります。ねじれが大きい、移動できるスペースが足りない、八重歯以外の問題があるなど、対象外となることがあります。

自己管理が必要になる

金属性の矯正装置の場合は必要ありませんが、インビザラインは自己管理が必須です。1日のマウスピースの装着時間や交換時期など、治療を受ける本人の取り組みが治療に大きく影響します。

歯科医師の技術に結果が左右される

治療をする歯科医師の経験や技術力によって、結果に大きな差が出ることがあります。インビザラインで八重歯を治療する際は、インビザラインの症例数が豊富な歯科医院を探しましょう。

インビザラインで八重歯を治療する流れ

インビザラインで八重歯を治療する流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

まずは、カウンセリングを行います。理想とする歯並びや現在抱えている悩みを相談しましょう。口腔内を確認し、インビザラインで治療可能かどうか確認します。

精密検査

レントゲンや口腔内写真を撮影します。虫歯や歯周病の有無も確認し、必要があれば治療するでしょう。

3Dスキャンによるシミュレーションで、治療後の歯並びを確認できます。「この歯をもう少し引っ込めたい」など、何か希望がある場合は遠慮せずに伝えてください。

マウスピースの作成

治療方針や内容、費用などに納得できたら、マウスピースを作成します。1か月程度で完成するので、来院して受け取りましょう。取り扱い方や着脱の方法など、指導を受けるのが一般的です。

定期検診

1〜2か月に一度の頻度で通院し、計画どおり歯が動いているか確認します。口腔内に問題が起きていないかも確認するでしょう。

リテーナーの装着

治療計画どおりに歯が移動したら、治療は終了です。治療後は、後戻りを防ぐためにリテーナーを装着します。リテーナーを装着して歯並びを固定させる期間を保定期間といいますが、保定期間中も定期的に通院しなければなりません。3〜6か月に一度の頻度で受診しましょう。

インビザラインでの八重歯治療にかかる期間

インビザラインでの八重歯治療にかかる期間は、矯正の範囲によって大きく異なります。八重歯は全体矯正で治療することが多いですが、乱れが軽度な場合、部分矯正でも治療できるでしょう。

治療期間の目安は、以下のとおりです。

・全体矯正:2〜2年半
・部分矯正:1年程度

インビザラインでの八重歯治療にかかる費用

インビザラインで八重歯を治療する際にかかる費用は、歯科医院によって異なります。歯科医師の技術力や経験、歯科医院の立地などが費用に影響するためです。

費用の目安は、以下のとおりです。

・全体矯正:800,000〜1,000,000円
・部分矯正:300,000〜600,000円

インビザラインで八重歯を治療する際の注意点

インビザラインで八重歯を治療する際の注意点を確認しましょう。

装着時間を守る必要がある

上述しましたが、インビザラインは1日20〜22時間マウスピースを装着しなければなりません。装着管理や交換時期の自己管理ができないと、計画どおりに治療が進まないのです。

装着時間や交換時期を守れる自信がない方は、ワイヤー矯正など取り外せない矯正方法のほうが適しているかもしれません。

口腔ケアを徹底する

インビザライン矯正では、透明なマウスピースを長時間装着し続けます。唾液には口内を清潔に保つための作用がありますが、歯にマウスピースを装着していると唾液の作用をうまく受けられないでしょう。

そのため、治療前よりも丁寧に口腔ケアを行う必要があります。歯磨きの際はマウスピースを外せるので、フロスや歯間ブラシも使用してしっかり汚れを除去してください。

インプラントは動かせない

インプラントでは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、矯正をしても動きません。インプラントの本数が多い場合は、矯正治療は難しいでしょう。

まとめ

インビザラインで八重歯のコンプレックスを解消するという願いは、多くの場合叶います。

しかし、歯科医師の技術力や自己管理によって、結果は大きく変わります。ご自身にとって適した治療法を選択し、整った歯並びを手に入れてください。

渋谷 矯正 抜歯のメリットデメリット

インビザラインの治療において抜歯が必要なケースと抜歯のメリット!


インビザラインでの矯正を検討しているけれど、ご自身の歯並びは抜歯する必要があるのかどうか気になる方もいるのではないでしょうか。矯正治療では、症例によって抜歯が必要なケースがあります。

今回は、インビザラインで抜歯が必要なケースと抜歯をするメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

インビザラインの治療において抜歯をするメリット

インビザラインで抜歯するメリットは、以下のとおりです。

・口元の突出感を軽減できる

・重度の叢生でも治療できる

・歯の移動がスムーズになる

抜歯すると、歯を移動させるスペースを十分に確保できます。そのため、スムーズに矯正治療を進めることが可能です。

抜歯は前歯を引き下げる際に有効で、出っ歯や口元の突出を修正し、理想的なEラインを作るために行われます。重度の叢生がある場合、抜歯によって歯のアーチ上に並ぶためのスペースを作り出すことが可能です。

また、歯並びや噛み合わせの改善も期待できます。抜歯は矯正治療のプランにおいて重要な選択肢の一つであり、治療の成果を最大化するために用いられます。

インビザラインの治療において抜歯をするデメリット

インビザラインで抜歯するデメリットは、以下のとおりです。

・健康な歯を抜く必要がある

・抜歯で生じたすき間が気になることがある

・歯の移動量が増えるため治療期間が長くなる

抜歯を伴う矯正治療は、健康な歯を抜くことへの抵抗感がデメリットとして挙げられます。抜歯はスペースを作り、矯正治療を効率よく進める目的で行われますが、総治療期間が延びる場合があります。

また、歯を抜いたあとは審美性に問題が生じる可能性もあるでしょう。すき間には食べ物が詰まりやすいため、ブラッシングにも注意が必要です。

デメリットも考慮して、患者様一人ひとりのニーズに合った治療計画を立てることが大切です。

インビザラインの治療において抜歯が必要なケース

インビザラインを用いた矯正治療では、抜歯しなければ歯並びを整えられない場合があります。抜歯矯正に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、抜歯によって歯を並べるスペースを確保でき、矯正治療をスムーズに進められるのです。

インビザラインで抜歯が必要なケースは、以下のとおりです。

・重度の口ゴボ・出っ歯

・重度の叢生

・悪い生え方の親知らず

・重度の虫歯や歯周病

それぞれ解説します。

重度の口ゴボ・出っ歯

口ゴボや出っ歯など、前歯が前方に突出している症例では、抜歯が有効なケースが多いです。口ゴボや出っ歯の方は、歯が適切にアーチ上に並ぶことができず、前方に突出して生えているためです。軽度の症例では、抜歯せずに矯正可能な場合もあるでしょう。

しかし、重度の口ゴボや出っ歯のケースでは、抜歯してスペースを確保した状態で前歯を適切な位置に移動させる必要があります。

重度の叢生

叢生は、歯が重なり合って不揃いに生えている状態です。八重歯も叢生の一例です。

軽度の叢生では、抜歯を行わずに歯並びを整えられることもあります。

しかし、重度の叢生の場合は、歯が適切に並ぶスペースが不足しています。スペースを確保するために抜歯を行い、続いて矯正治療を施すことで、整った歯並びを実現できるでしょう。

悪い生え方の親知らず

親知らずが斜めや横向きに生えると、周囲の歯に不適切な圧力をかけ、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。斜めや横向きに生えた親知らずは、矯正治療後に歯がもとの位置に戻る「後戻り」のリスクを高めるため、抜歯を行うケースが多いです。

また、歯を後方に移動させる必要がある症例では、親知らずが障害となることがあるでしょう。適切な歯並びを得るためには、抜歯が避けられない場合があります。

重度の虫歯や歯周病がある

インビザラインを含む矯正治療では、治療開始前に虫歯や歯周病の有無を確認します。虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に治療を行ってからインビザライン治療に入るのが一般的です。

ただし、重度の虫歯や歯周病で、治療しても改善できない場合は抜歯が必要になることがあります。特に、重度の歯周病に罹患している場合は、矯正治療による力に歯が耐えられず抜け落ちるリスクがあるため、治療が非常に重要です。

インビザラインの治療において抜歯が不要なケース

インビザラインを用いた矯正治療では、抜歯せずに歯並びを整えることができる症例もあります。

ただし、インビザラインで抜歯が必要かどうかは歯科医師が判断します。抜歯が必要な症例で抜歯せずに無理に歯並びを整えると、噛み合わせの問題や歯茎の退縮などを引き起こします。そのため、的確な診断が必要です。

抜歯不要で治療できる目安は、軽度の歯並びの乱れでスペースの不足が6mm程度である場合が挙げられます。インビザライン矯正で抜歯せずに歯並びを整えられる症例は、以下の3つです。

・ディスキングでスペースを確保できる

・側方拡大でスペースを確保できる

・奥歯の後方移動ができる

それぞれ解説します。

ディスキングでスペースを確保できる

ディスキングは、歯の表面のエナメル質を削って歯を並べるスペースを確保する処置です。歯を削るという点に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、ディスキングでは1本の歯につき最大で0.25mm程度しか削りません。

エナメル質の厚さは1.5〜2mm程度あるため、ディスキングが原因で問題が生じることはないでしょう。虫歯になりやすくなる、知覚過敏の症状を引き起こすなどのトラブルは少ないとされています。

ディスキングを行うと、最大で6mmほどのすき間を確保できるため、軽度の歯並びの問題に対処する際に有効です。適切に施術されるディスキングは、矯正治療において重要な選択肢の一つといえます。

側方拡大でスペースを確保できる

インビザライン矯正では、歯を側方に移動させて歯のアーチを広げることがあります。側方拡大によって歯と歯との間にすき間を作り出し、抜歯を避けながら歯並びを整えるスペースを確保するのです。歯科医師が側方拡大で十分なスペースを確保できると判断すれば、抜歯は不要となります。

ただし、側方拡大を行う際は、両方の顎を均等に拡大する必要があります。片側の顎だけを広げると、噛み合わせに影響を与える可能性があるでしょう。

上下の噛み合わせのバランスを考慮して、適切な方法で拡大する必要があります。バランスよくアーチを広げることで、噛み合わせの問題を避け、美しい歯並びを実現することが可能です。

奥歯の後方移動ができる

インビザラインを用いた矯正治療では、歯を後ろに後退させる後方移動を行うことがあります。奥歯を後退させることで、歯を並べるスペースを確保するのです。

ただし、後方移動は親知らずが残っている方や、後方移動させるスペースがない方は行うことができません。親知らずを抜歯すればスペースを確保できる場合は、親知らずを抜歯して奥歯を後方移動させます。

インビザライン治療のどのタイミングで抜歯をする?

インビザライン治療において、抜歯するタイミングは個人差があります。治療前、または治療が進行したあとに行うのが一般的です。

虫歯・歯周病で抜歯が必要な歯、または親知らずは、インビザライン治療前に抜歯することが多いです。

しかし、小臼歯を抜歯する場合は、症例によってタイミングが異なります。治療開始前だけでなく、歯が少し移動したタイミングで抜歯するケースも少なくありません。

どのタイミングで抜歯になるか気になる方は、歯科医師に確認しましょう。

まとめ

インビザラインで抜歯が必要と判断された場合、抜歯するタイミングは治療前と治療が進んだあとのケースが多いです。軽度の歯の乱れやすきっ歯の場合は、抜歯の必要がないこともあります。

抜歯に対する不安や抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、整った歯並びや噛み合わせにするためには抜歯が必要なケースもあります。ご自身の歯並びが抜歯対象なのか気になる方は、歯科医院を受診して確認しましょう。

渋谷 矯正 歯ぎしりの影響

歯ぎしり癖があるとインビザラインはできない?影響と対策を解説!

インビザラインは、世界中で使用されているマウスピース矯正のブランドです。透明なマウスピースを使用した歯列矯正方法の一つです。

日本でも、多くの歯科医院がインビザラインを使用して歯列矯正を行っています。矯正していることが周囲に気づかれにくいことから、インビザラインを選ぶ方が増えているのです。

しかし、インビザラインは歯ぎしりの癖があると使用が難しいと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯ぎしりの癖があるとインビザラインはできないのか解説します。歯ぎしりがインビザライン治療に与える影響や対策方法もご紹介します。インビザラインを検討している方や、歯ぎしりの癖があってお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

歯ぎしりとは?

歯ぎしりとは、強い力で上下の歯を横にすり合わることです。カチカチと噛み合わせる場合もあるでしょう。

睡眠中に、部屋に音が響き渡るほどの歯ぎしりをする方もいます。歯がすれて消耗し、ひび割れや折れる原因になります。

歯ぎしりは睡眠中や何かに集中しているときなど、無意識に行うことが多いため、指摘されるまで気がつかないことが多いです。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因には、さまざまな要素が関係しています。主な原因は、以下の4つです

  • ・噛み合わせや歯並びの乱れ
  • ・ストレスや疲れ
  • ・睡眠時の環境
  • ・生活習慣

噛み合わせや歯並びの乱れ

歯並びの悪さが原因で、歯ぎしりをすることがあります。歯並びが悪いと噛み合わせも悪い場合が多く、噛み合わせのバランスを保つために歯を強くすり合わせるのです。

虫歯の治療中や、歯の詰め物の高さが合っていない場合、歯を抜いたあと放置している場合も、左右の噛み合わせのバランスが取れないでしょう。顎の筋肉が緊張した状態が続くため、歯ぎしりの原因になります。

ストレスや疲れ

人は、ストレスを感じているときに無意識に歯ぎしりをすることがあります。環境の変化や日々の疲れが溜まっていることも、ストレスとなり歯ぎしりを誘発するでしょう。

何らかのストレスを抱えながら生活している方は多いですが、ストレスをうまく発散できずに溜め込むと、歯ぎしりとして現れることがあります。歯ぎしりの原因の多くは、ストレスといえます。

睡眠時の環境

睡眠時の環境も、歯ぎしりを引き起こす原因です。寝具や枕が合っておらず、不快な寝姿勢が続くとストレスを感じるでしょう。

眠りが浅くなり、歯ぎしりをする可能性が高まります。睡眠中の歯ぎしりは、眠りが浅いときに起きることが多いので、快適な睡眠環境を整えることが大切です。

生活習慣

さまざまな生活習慣も、歯ぎしりの原因です。ふだんから力仕事やスポーツをしている方は、瞬間的に歯を食いしばることがあります。最初は瞬間的なものでも、癖となって現れて私生活や睡眠中に歯ぎしりをすることがあるのです。

飲酒や喫煙の習慣がある方は、歯ぎしりがひどくなるケースがあります。健康的な生活を心がけることが、歯や体、心の健康につながるといえるでしょう。

歯ぎしりは歯並びに影響を与える?

歯ぎしりは、以下の影響を与えます。

  • ・歯がすり減り、破折につながる
  • ・歯が移動する
  • ・歯周病になりやすい
  • ・顎関節症の原因になる

歯がすり減り、破折につながる

歯ぎしりの癖があると、歯がすり減って噛み合わせの部分が平らになることがあります。歯の形や噛み合わせも変化するでしょう。歯ぎしりによって歯に強い力が加わるため、歯がひび割れる、折れる原因になります。

歯が欠けると、歯と歯の間にすき間が生まれるかもしれません。歯が抜けた場合も同様ですが、すき間が生じると周囲の歯がすき間に倒れる場合や、移動する場合があります。歯が移動すると、歯並びが乱れるでしょう。

歯が移動する

歯ぎしりの力は非常に強いです。無意識下で行われる歯ぎしりでは、通常の噛む力の5〜15倍の負荷を歯にかけるとされています。

毎晩睡眠時に歯ぎしりをしている場合、大きな負荷が歯にかかり続けることになります。長期にわたって大きな力をかけられると、歯が移動する可能性があるでしょう。

歯周病になりやすい

歯ぎしりは、歯を支えている歯茎や骨にも影響を与えます。歯に強い力がかかり続けると、歯を支えている骨が徐々に溶かされます。歯と歯茎の間にすき間が生まれ、細菌が入り込みやすくなるでしょう。

歯周病は、細菌によって歯茎が炎症を起こす病気です。進行すると顎の骨が溶かされ、最終的には歯が抜けます。歯ぎしりによって歯に負担がかかると、歯を支えている骨の吸収が急激に進むでしょう。

歯は顎の骨や歯茎に支えられているので、顎の骨が溶かされると移動しやすくなります。移動しやすくなった歯に、歯ぎしりによる強い負荷がかかると歯並びが乱れるでしょう。

顎関節症の原因になる

歯ぎしりは、顎にも負担をかけます。顎関節症では、顎の関節や筋肉に痛みを感じ、口を大きく開けられない、口を開くときにカクカクと音が鳴るなどの症状を引き起こします。症状が悪化すると、顎の痛みで食事が自由にできなくなる場合もあるでしょう。

顎関節症の方は、噛み合わせが乱れることも多いです。噛み合わせが乱れると歯並びにも悪影響を与えます。

歯ぎしり癖があるとインビザラインはできない?

インビザラインでは、マウスピースを上下の歯に1日20〜22時間装着します。インビザラインのマウスピースは薄く作られているので、強い歯ぎしりの癖がある方はマウスピースの破損につながるかもしれません。

歯ぎしりの度合いによっては、インビザライン矯正ができない場合があります。インビザラインができない場合、歯ぎしりの影響を受けないワイヤー矯正を選択する必要があるでしょう。

インビザライン矯正が可能かどうかは、歯科医師が判断します。気になる方は、一度歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。

歯ぎしり癖はインビザライン治療に影響を与える?

歯ぎしりの癖は、インビザラインに影響を与えます。歯ぎしりを一時的に少しする程度ではインビザラインのマウスピースは破損しません。

しかし、継続的に強く歯ぎしりをする癖があると、マウスピースの変形・破損につながるでしょう。マウスピースが口の中で割れると、口の中を傷つける危険性もあります。

また、歯ぎしりによって歯の移動が妨げられ、適切な歯の移動が困難になる可能性もあります。動いた歯も安定しづらいので、矯正治療が長引く原因となるでしょう。

インビザライン治療中の歯ぎしり対策

歯ぎしりを根本的に改善するのは難しいですが、歯ぎしりはストレスが関係していることが多いです。インビザライン治療中は、なるべくストレスを取り除くことが大切です。

適度な運動やマッサージなど、自分なりのリラックス方法を見つけて実践することで、ストレスを解消しましょう。睡眠中以外に歯ぎしりをしていないか意識することも効果的です。

意識しながら生活し、気がついたときに治すように注意してください。

歯ぎしりによってインビザラインが割れてしまったら

マウスピース

どんなに歯ぎしりに気をつけていても、インビザラインが割れることもあるでしょう。インビザラインが破損した場合は、すぐに歯科医院に相談してください。

ご自身で修理することや、割れたインビザラインを装着し続けることは避けましょう。インビザラインは精密に作られているので、わずかにずれただけでも計画どおりに歯が動かなくなります。

ひび割れなど、破損が軽度の場合は歯科医院で補修し、使い続けられることが多いです。補修した部分は耐久性が低くなるので、歯ぎしりによって再度割れるリスクがあることは覚えておきましょう。

破損がひどい場合は、作り直すのが一般的です。

しかし、インビザラインのマウスピースは海外で作られるため、発注してから届くまでに時間がかかります。新しいマウスピースが届くまでは矯正治療が中断されるため、治療期間が長引くでしょう。

まとめ

歯ぎしりの癖があると、インビザライン矯正にさまざまな影響を与えます。インビザラインで使用するマウスピースは非常に薄いため、歯ぎしりや食いしばりで破損することがあるでしょう。

インビザライン治療中は、なるべくストレスを取り除いて過ごしてください。自分なりのリラックス方法を見つけることで、ストレスは軽減されます。

歯ぎしりの度合いによっては、インビザライン治療を選択できない可能性もあります。歯科医師が判断するので、歯科医院を受診して相談しましょう。

歯ぎしりの癖は、歯や顎に負担をかけるため歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があります。顎関節症や頭痛・肩こりを引き起こす可能性もあるでしょう。

インビザライン矯正をスムーズに進めるためにも、歯ぎしりの癖を改善できるように心がけてください。

渋谷 矯正 保険適用について

歯列矯正は保険適用になるのか

歯列矯正治療が保険適用になる場合とは

歯列矯正治療は、ほとんどの場合が保険適用外になります。
しかし、3症例の場合に限り保険診療の対象となるのでご紹介いたします。

  1. ① 【別に厚生労働大臣が定める疾患】に起因した咬合異常に対する歯列矯正治療。
  2. ② 前歯及び小臼歯の永久歯(大人の歯)のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常に対する歯列矯正治療。(※埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)
  3. ③ 顎変形症の手術前・後の歯列矯正治療。(※顎離断等の手術を必要とするものに限る)

上記の保険診療の対象になる歯列矯正治療を行える医療機関は、
厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみになります。
引用:公益社団法人日本矯正歯科学会(https://www.jos.gr.jp/facility

【別に厚生労働大臣が定める疾患】の種類

  1. 1.唇顎口蓋裂
    2.ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
    3.鎖骨頭蓋骨異形成
    4.トリーチャ・コリンズ症候群
    5.ピエール・ロバン症候群
    6.ダウン症候群
    7.ラッセル・シルバー症候群
    8.ターナー症候群
    9.ベックウィズ・ウイーデマン症候群
    10.顔面半側萎縮症
    11.先天性ミオパチー
    12.筋ジストロフィー
    13.脊髄性筋萎縮症
    14.顔面半側肥大症
    15.エリス・ヴァンクレベルド症候群
    16.軟骨形成不全症
    17.外胚葉異形成症
    18.神経線維腫症
    19.基底細胞母斑症候群
    20.ヌーナン症候群
    21.マルファン症候群
    22.プラダー・ウィリー症候群
    23.顔面裂(横顔裂・斜顔裂及び正中顔裂を含む。)
    24.大理石骨病
    25.色素失調症
    26.口腔・顔面・指趾症候群
    27.メビウス症候群
    28.歌舞伎症候群
    29.クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
    30.ウイリアムズ症候群
    31.ビンダー症候群
    32.スティックラー症候群
    33.小舌症
    34.頭蓋骨癒合症(クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。)
    35.骨形成不全症
    36.フリーマン・シェルドン症候群
    37.ルビンスタイン・ティビ症候群
    38.染色体欠失症候群
    39.ラーセン症候群
    40.濃化異骨症
    41.6歯以上の先天性部分無歯症
    42.CHARGE症候群
    43.マーシャル症候群
    44.成長ホルモン分泌不全性低身長症
    45.ポリエックス症候群(XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。)
    46.リング18症候群
    47.リンパ管腫
    48.全前脳胞症
    49.クラインフェルター症候群
    50.偽性低アルドステロン症
    51.ソトス症候群
    52.グリコサミノグリカン代謝障害(ムコ多糖症)
    53.線維性骨異形成症
    54.スタージ・ウェーバ症候群
    55.ケルビズム
    56.偽性副甲状腺機能低下症
    57.Ekman-Westborg-Julin症候群
    58.常染色体重複症候群
    59.巨大静脈奇形(頸部口腔咽頭びまん性病変)
    60.毛 ・鼻・指節症候群(Tricho Rhino Phalangeal症候群)
    61.その他顎・口腔の先天異常
    引用:公益社団法人日本矯正歯科学会(https://www.jos.gr.jp/facility

ほとんどの歯列矯正治療は保険適用外

● 基本的に歯列矯正治療は、保険適用にはならない!

歯列矯正治療が保険適用になる場合は、非常に限られています。
先天性の疾患による噛み合わせの異常などで歯列矯正を行う場合以外は、
基本的に保険適用にはなりません。
なぜ歯列矯正治療が保険適用外になるのかというと、
矯正治療は、日々更新・改善されていく技術や材料などが多く、承認をされるのを待っていては新しい高度な技術や材料を取り入れることができないため自由診療として提供されています。
これらの事は、歯列矯正治療に限ったことではありません。
一般歯科でも同様に、最新の材料や薬が開発された時には保険適用外の治療として取り入れられています。

●民間保険も適用外になる!

歯列矯正治療は、民間保険(医療保険や生命保険)も保証されません。
なぜかというと、病気に対する治療ではないと位置付けされているためです。

歯列矯正治療で保険適用になる場合の症例

●顎変形症

上下の顎骨の大きさや顎骨の異常や噛み合わせの異常、
顔の変形などの症状があります。
歯列矯正治療だけでは治療が出来ず、顎骨の手術が必要とする場合に保険が適用となります。

●唇顎口蓋裂による歯ならびの異常

先天性の病気の一つです。
歯を支えている骨(歯槽骨)と口唇、上顎の天井の部分(口蓋)が
裂けている症状があります。
口唇裂・口蓋裂・顎裂は合併することが多いため、
複数の手術が必要となるので保険が適用となります。

●筋ジストロフィーによる歯ならびの異常

骨格筋の壊死・再生を主病変とする遺伝性筋疾患の総称です。
筋ジストロフィーの中には多数の疾患が含まれますが、いずれも筋肉の機能となる遺伝子に変異が生じて起こる病気です。
お口の中には、巨舌や舌萎縮・高口蓋・開咬・歯列不正などの症状が現れやすくなります。

●ダウン症候群による歯ならびの異常

染色体の突然変異が原因で、ダウン症の子どもには筋肉が弱い・発育のスピードがゆっくりなどの特徴があり、合併症を生じることが多いです。
歯の先天的欠如(生まれつき歯の数が少ない)・歯の形の異常・口唇乾燥・受け口(交叉咬合)などお口の中にも症状が現れやすいです。

保険以外で矯正費を抑える方法

①医療費控除を利用する

医療費控除とは、毎年1月1日から12月31日までの1年間を対象期間として、支払った医療費の合計額が10万円(総所得金額が200万円未満の場合は総所得金額の5%)を超えた場合に受けることが出来る所得控除制度の一つになります。
翌年2月16日から3月15日までに確定申告をするか、対象となる年の翌年1月1日から5年間の間に還付申告することで税金が安くなります。

  • ・歯列矯正治療で医療費控除が対象となる例
    ・発育段階の子どもの歯列矯正治療
    ・機能に問題がある場合の歯列矯正治療
    ・通院及び子どもに付き添いが必要な場合の交通機関の交通費(自家用車は含まない)
    ・デンタルローンやクレジットによる支払い

などになります。

②高額療養費制度を利用する

1ヶ月間に支払った医療費の自己負担額が一定の金額(自己負担限度額)を超える医療費を支払った場合、申請を行うことで、超えた分を払い戻される制度になります。
申請の方法などは、加入している医療保険によって異なります。

③デンタルローンを利用する

治療費自体を抑えるのではなく、1回の支払額を抑える方法です。
デンタルローンを利用するには安定した収入が必要になります。
歯科医院が申し込み窓口となっている場合が多く、住宅ローン等と同様に審査があり、審査を通過した場合に利用することができます。

指定医療機関でのみ保険適用の歯列矯正治療を受けることができる

健康保険が適用となる歯列矯正治療は、厚生労働省から認定を受けた『指定自立支援医療機関』 『顎口腔機能診断施設』 と呼ばれる医療機関でのみ治療を受けることが出来ます。
施設の設備や人材のレベル等、厚生労働省が定めた様々な基準を満たしている医院のみに認定され、限られた医療機関のことを指します。
保険が適用となる歯列矯正治療の装置は、ブラケット装置のみの対応となり、マウスピース矯正は保険適用にならないことがあります。

まとめ

歯列矯正治療が保険適用となる場合は、一部の先天的な疾患や外科手術が必要な顎変形症など非常に限られた症例のみになります。
保険適用外でも、医療費控除や高額療養費制度・デンタルローンなどは利用することが可能なのでぜひ検討してみてください。

渋谷 矯正 矯正の費用について

インビザライン矯正にかかる費用はいくら?美しい歯並びのための投資

インビザラインは、歯並びの矯正方法の一つとして注目されています。まだ歴史が浅いインビザラインについて、詳しくない方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、インビザラインがどのような矯正方法なのか、どのくらいの費用がかかるのかを詳しく解説します。治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインは、カスタマイズ可能なマウスピース型の矯正装置です。

ご自身の歯並びに合わせて作られたマウスピースを1日20〜22時間装着し、定期的に交換しながら歯並びを整えます。

インビザラインは、1997年にアメリカで開発され、日本では2005年より利用が始まりました。2023年時点で世界100か国以上で採用され、1500万人以上が治療を受けています。

2022年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、非常に注目されている治療です。

インビザラインの特徴を、以下にご紹介します。

周りから気づかれることがない

従来の矯正、特にワイヤー矯正は、歯の表面に矯正器具が露出するため非常に目立ちました。

しかし、インビザラインのマウスピースは透明なので、よく見ないとわからないほど目立ちにくいです。口元を見られる機会が多い接客業などに従事している方でも、気兼ねなく治療を受けられるでしょう。

着け心地がよい

インビザラインは、患者さまの口内にフィットするよう設計されます。装着時の違和感が少なく、快適に使用できるでしょう。

快適なので、大人だけでなくこどもにも適しています。長時間の装着が容易なため、こどもの矯正治療にも利用されています。

食事の際の負担が少ない

歯科矯正をしている際の大きな悩みは、食事の制限や不便さです。従来の矯正器具では、食べ物が挟まることがありました。硬いものを食べる際は、破損することもあったでしょう。

インビザラインは取り外しが簡単にできるため、外してふだんどおりの食事を楽しむことができます。

インビザライン矯正にかかる費用

インビザラインをしようと考えたときに気になるのは、費用でしょう。インビザライン矯正の治療開始前から治療終了後までの各プロセスでの費用について、詳しく解説します。

ただし、費用は歯科医院や症状によって変動します。一括払いや分割払いの選択肢もあるため、具体的な金額を知りたい場合は、直接通う予定の歯科医院に確認しましょう。

治療前

インビザライン治療前にかかる費用は、以下のとおりです。

カウンセリング

治療を開始する前には、通常カウンセリングが行われます。カウンセリングでは、インビザラインができるのかを確認し、費用などを説明するのが一般的です。患者さまの疑問への回答なども行われるでしょう。

カウンセリングの費用は歯科医院によって異なり、10,000円程度かかる場合もあれば無料で行っている場合もあります。

検査

説明に納得したうえでインビザラインの治療を受けることを決意した場合、精密検査を行って治療計画を立てます。検査では、レントゲン撮影やCT撮影を行うほか、顔や歯並びの写真撮影、CTスキャンを活用した歯型採取が行われるのが一般的です。

検査の内容にもよりますが、費用の相場は10,000~50,000円程度です。

歯のトラブルの治療

インビザラインは、健康な歯でないと施術できません。例えば、虫歯や歯周病などのトラブルがある場合は、まず治療を行う必要があります。虫歯などの治療には保険が適用されるため、数千円程度でしょう。

歯に問題がなければ虫歯治療などの費用はかからず、すぐにインビザラインの治療を開始できます。

治療中

インビザライン治療中にかかる費用は、以下のとおりです。

診察

治療が開始すると経過観察目的で1~2か月に1回の頻度で診察を受ける必要があります。治療中の平均的な診察費用は、3,000~10,000円程度です。

マウスピース

インビザラインの治療に使うマウスピースの枚数に応じて、費用が変動します。600,000~1,000,000円ほどかかるでしょう。

保定期間

インビザラインの治療が終了したあと何も装着せずに過ごすと、歯が徐々にもとの位置に戻るリスクがあります。歯の位置を維持するために、リテーナーという保定装置を装着しましょう。

リテーナーの費用は10,000~60,000円程度で、保定期間中も定期的な診察が必要です。診察費用は1回につき3,000~5,000円程度となります。

保定期間は、インビザラインでの矯正期間と同程度とする歯科医院が多いです。

ほかの矯正方法の費用と比較

歯科矯正の費用は、歯を動かす期間や矯正を行う歯の本数、部位などによって大きく変わります。矯正期間が長い場合や、多くの歯を矯正する場合は、費用も高くなる傾向があります。使用する素材によっても費用が変わるでしょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にワイヤーを取り付けて行う方法です。全体的に歯を動かす治療が多いので、費用も高くなることが多いです。

ワイヤーを歯の表面に取り付ける場合は500,000~900,000円程度、裏側に取り付ける場合は900,000~1,400,000円程度が相場となっています。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、全体の歯を矯正する場合は400,000~10,00,000円程度の費用がかかることが多いです。

しかし、上下の前歯を中心に矯正する部分矯正の場合、200,000~450,000円程度で治療が受けられる場合もあります。

インビザライン矯正は保険が適用される?

インビザライン矯正は自費診療となり、保険が適用されません。

また、インビザラインで使うマウスピースは、日本国内においては薬機法未承認の矯正装置です。何らかのトラブルがあった場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があるため注意してください。

治療を受ける前に、医療機関でのカウンセリングを受けて、リスクや費用についての情報を十分に確認することが重要です。

インビザライン矯正にかかる費用を安くする方法はある?

インビザライン矯正の費用は、治療を提供する医療機関や地域、治療内容によって異なります。インビザラインの矯正にかかる費用を安くするための方法は、以下のとおりです。

複数の歯科医院で見積もり比較する

歯科医院によって、治療費用は大きく異なります。一般的に都心部の医院は、便利な立地から治療費が高く設定されることが多いですが、高度な技術や最新の設備を持つ医院も多く存在します。

一方、郊外の医院は、土地や家賃のコストが低いことから治療費を抑えられる可能性があります。

ただし、安さのみに惹かれて医療機関を決めた結果、医師の技量が不十分で希望どおりの治療が受けられないケースもあります。インビザラインは、歯科矯正に関する高度な技術と知識、経験が治療結果に大きな影響を与えるのです。

矯正認定医や臨床士が在籍する医院は、専門的な矯正治療に関する知識や技術を持っているため、信頼性が高いといえます。治療費用のみを考慮するのではなく、医師の技量や経験、施設の設備など、多くの要素をバランスよく評価することが必要です。

医療費控除を申請する

医療費控除とは、1年間にかかった医療費が100,000円(総所得金額等が2,000,000円未満の人は総所得金額等の5%)を超えたときに受けられる、所得控除制度のことです。

インビザラインを審美目的で行った場合は医療費控除の対象になりませんが、歯並びが悪いことで日常生活、あるいは歯の機能に悪影響が出ている場合は医療費控除の対象になります。また、審美目的でもインビザラインの治療費を医療ローンで支払った場合は、ローン契約が成立した年のみ医療費控除の対象となります。

モニターになる

インビザラインの矯正治療を検討している方に、モニター制度や割引キャンペーンを用意している歯科医院もあります。活用すれば、安くインビザラインができるでしょう。

ただし、割引やモニターは、治療時間や治療のタイミングなどに条件を設けていることが多いです。症例写真として顔出しが必要なケースもあります。

複数の歯科医院を比較検討してご自身に合う制度やキャンペーンを見つけたうえで、活用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

インビザライン矯正は、ほかの矯正治療と比べると費用が高額になることが多いです。

しかし、患者さまの負担がなく治療できるという点から考えると、コストパフォーマンスがよい治療といえるかもしれません。

インビザライン矯正は、さまざまな方法を活用すれば費用を抑えて治療を受けられます。インビザライン矯正の費用について悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

渋谷 矯正 矯正と寿命

歯ならびと寿命の関係

歯ならびが美しいと見た目が良くなることはもちろんですが、歯の健康寿命が長くなるというメリットもあります。
歯列矯正で歯ならびを美しくすることで、なぜ歯の健康寿命が長くなるのでしょう。

歯ならびと歯の寿命の関係

高齢になるにつれて歯が失われていく多くの原因は、むし歯や歯周病にあります。適切な治療を行った場合でも、むし歯や歯周病等の症状の進行具合によっては、歯の寿命が短くなってしまうことがあります。
そのため、歯の健康寿命を長くしたい!とお考えの方はむし歯や歯周病のリスクを下げるために、普段の歯みがきや歯の定期健診、早期に治療を受けるという事を徹底的に行う必要があります。
その時に、歯ならびが悪い状態だと丁寧にブラッシングを行っていてもむし歯や歯周病になるリスクを下げることが出来ません。
歯ならびが悪い状態だと歯ブラシが届きにくい所だと、プラーク(歯垢)や食べかすを全て取り除くことは難しくなってしまいます。
そのため、歯ならびが悪いと歯のトラブルが起こりやすいリスクが高くなると言えるでしょう。
このようなことを防ぐためには、歯ならびを整えて磨き残しがなくなるようなお口の環境にすることが、歯の寿命を長くするために求められます。
歯列矯正は、見た目をよくすることだけではなく、日頃のブラッシングを行いやすくするためにも重要な治療になります。

歯ならびを整えて歯の負担を軽減することで、歯の寿命を伸ばすことができる?!

歯ならびを整え、噛み合わせによる歯の負担を軽減することで歯の寿命を伸ばすことができます。
実際に歯列矯正をお悩みの患者様の中には、歯ならびの見た目の問題だけではなく、噛み合わせのことでお悩みを抱えている方もいらっしゃいます。
噛み合わせが悪い状態のままだと、食べ物を噛むときに力のかかる歯が固定してしまうので負担がかかる歯が極端になってしまいます。これは、歯の寿命が短くなってしまう原因の一つになります。
そのため、特定した歯だけに負担をかけないようにするには、歯列矯正で歯ならびを整える必要があります。

歯ならびの悪さと歯の寿命の関係

①  むし歯や歯周病のリスクが高くなる

歯ならびが悪いと歯磨きがしづらく、むし歯や歯周病になるリスクが上がるため、歯を早期に失う可能性があります。
歯が重なっていたり、歯の向きが傾いて生えていると、きれいに磨いたつもりでも磨き残しが残ってしまいます。
磨き残しが溜まっていくと、むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)と言われる細菌のかたまりになってしまいます。
むし歯や歯周病のリスクを避けるためには、毎日の歯ブラシでプラークを落とすことが大切になります。そのため、歯ならびが整っている方が歯磨きを行いやすくなります。

② 歯や歯肉に負担がかかる

歯ならびが悪いと、噛み合わせも悪くなることがあります。
噛む時に力が均等に伝わるのではなく、一部の歯だけに力がかかり負担が大きく変わってきます。
また、噛み合わせが安定していないことで、歯ぎしりや食いしばりの原因にもなります。
そうすると、負担の大きい歯の根にヒビが入ったり、割れてしまうリスクが高くなります。
歯ならびが悪いことで健康な歯を傷つけてしまい、歯を失う可能性があります。また、噛み合わせが悪いと歯だけではなく、歯肉にも負担がかかります。場合によっては、歯周病発症している方は歯周病の進行を早めてしまうリスクがあります。

③  しっかりと噛むことができない

歯ならびが悪いと食べ物を前歯で噛みちぎったりすることや、奥歯ですりつぶすことが困難になることがあります。
何歳になっても自分の歯でしっかりと噛むためには、普段のブラッシングはもちろんですが、歯ならびを整えてくことも重要になります。

予防歯科と治療の重要性

歯の予防歯科について

歯の予防歯科とは、定期的に一般歯科(患者さまのかかりつけ歯医者)に行っていただき、むし歯や歯周病などの病気が発症していないか、悪化していないかなどを検査・治療・指導を行うことです。
普段からお口の環境を整えておくことで、歯の寿命を長くさせることにも繋がります。皆様の大切な歯が失うリスクを低くするためには、定期的にかかりつけの歯医者さんに通うことを当院ではおすすめしています。

歯の予防歯科の重要性

歯の予防歯科を行うことで、むし歯や歯周病のリスクを下げることができます。
定期的にかかりつけの歯医者さんに通うことで、むし歯が出来ていたとしても、早くに発見することができます。なので、悪化してしまう前に治療することができます。
歯の予防歯科を受けていることで、普段から自分のお口の環境や状況を知ることができます。なので、歯科医師や歯科衛生士から適切な歯磨きの方法などを教えてもらうことで、将来的に歯を失うリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

皆さん、8020運動をご存知ですか?

80歳で自分の歯を20本以上残そう!という運動です。
この運動は、厚生労働省や日本歯科医師から推進されています。
大人の歯は全部で、28本(親知らずは含みません)あります。
自分の歯(天然歯)が20本残っているとおいしく食事をすることができ、さらに全身の健康にも繋がります。

歯の予防歯科のメリット

①  むし歯や歯周病を早期発見、防ぐことができる

初期のむし歯は痛みがなく、自分では気付きにくいことがほとんどです。
むし歯で歯に痛みを感じた時には、かなり進行していることが多いです。
歯周病は、痛みを感じることなく進行します。
気が付いたころには歯がグラグラしているということも珍しくありません。
ですが、定期的に予防歯科に通うことでむし歯や歯周病を早期に発見することができ、早期に治療することが可能です。
また、歯周病の主な原因である歯石を定期健診で取ることにより、歯周病が進行しにくい状態を作ります。

②  健康な歯を維持することができる

歯は一度失ってしまうと、二度と元に戻ることはありません。
歯を健康な状態で長持ちさせるためには、歯を削らない・詰め物が入っていないということも大事なことです。
歯を失ってしまうと、食べることができる食べ物が減り、食事の楽しみも失ってしまいます。食事はQOL(生活の質)の向上にもつながるので、自分の歯を健康に保ちましょう。

③  見た目が美しくなる

歯科医院でブラッシングや歯石除去を行うことで、歯に付着しているプラークや歯石を取り除くことができます。
そのため、歯の表面の汚れが落ちて見た目も美しくきれいになります。

④  歯に痛みを感じて苦しむことが少なくなる

定期的にかかりつけの歯医者さんに通うことで、早期にむし歯を発見することができます。
そのため、むし歯で歯が痛くなってから気が付くのではなくて済みます。

⑤  全身の病気の予防につながる

むし歯や歯周病はお口の中だけではなく、全身の病気にも関わります。
特に、高齢者の方に多い誤嚥性肺炎は、歯周病と大きな関係があります。
さらに、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼすことが分かっています。
このように、お口の中の菌は全身の病気と関わりがあるので、お口の中をきれいに保つ必要があります。

歯科治療について

歯科の治療は主に、
1, むし歯に対する治療
2, 歯の周りの組織の炎症(歯肉炎、歯周炎)に対する治療
3, 喪失した歯を補う治療(補綴)に分かれます

歯科治療の重要性

これからの歯科医療では、歯が痛くなってから治療するのではなく、お口の中の病気をあらかじめ予防することが重要視されています。
将来的なお口のトラブルを未然に防ぐことによって、生涯にわたり健康な状態を保つことができると考えられています。
生涯にわたって自分の歯で噛むことが出来るという状況が健康寿命を達成するひとつの要因になると考えられていますが、歯科治療の重要性はまだまだ認知されていないのが現状です。

渋谷 矯正 後悔したケース

インビザライン治療をして後悔した例!治療開始前に知っておくこと

インビザライン矯正は透明なマウスピースを使用するため人気がありますが、後悔する方もいます。インビザライン矯正を始める前に、あらかじめ後悔する原因やリスクを知るとよいでしょう。

今回は、インビザライン治療をして実際に後悔した6例と原因をご紹介します。デメリットやリスクについても言及しますので、インビザラインを検討中の方はぜひ参考にしてください。

インビザライン治療をして後悔した例

インビザライン治療をして後悔した6例と、原因をご紹介します。

予定よりも治療期間が長くなった

インビザラインは、専用のソフト「クリンチェック」を使用することで、歯並びがどのように整うのか3Dのシミュレーションで確認できます。精密な治療計画が立てられるので、治療開始前に治療期間も確認できるのです。

ただし、シミュレーションどおりにインビザライン治療を進めるには、マウスピースの装着時間や装着方法をしっかりと守らなければいけません。治療前に治療期間や費用を把握できても、装着時間や装着方法を守らないと予定よりも治療期間が延びるのです。

治療期間が延びると、診察回数やマウスピースの枚数が増加します。予定していたよりも費用がかかり、後悔するかもしれません。

噛み合わせが悪くなった

矯正治療の途中で、噛み合わせが悪くなったと感じることがあります。矯正治療を進めて予定していた位置に歯が動けば、噛み合わせの悪さは改善されるでしょう。

インビザライン治療は、マウスピースを装着して歯に矯正力をかけることで、歯並びを整える治療法です。

しかし、マウスピースの装着時間が短すぎる場合や、マウスピースの装着が不適切な場合、予定していない位置に歯が動くことがあります。誤った方向に歯が動くと、噛み合わせが悪くなるでしょう。

噛み合わせの悪さを改善するために追加でマウスピースが必要になると、治療期間と費用が余分にかかります。インビザライン治療を後悔することがないよう、マウスピースの装着時間だけでなく、装着方法も守ることが大切です。

歯並びの中心がズレた

マウスピースの装着方法が間違っていることや、インビザライン治療後にリテーナーをつける時間が短いことが原因で、歯並びの中心(正中)がズレることがあります。

インビザライン治療後、歯並びが整ったからと自己判断でリテーナーの装着を中断してはいけません。リテーナーは、矯正治療直後の歯列を固定するための重要な装置です。

矯正治療が終わった直後の歯は不安定な状態のため、歯科医師に指示されたとおりにリテーナーを装着しなければなりません。リテーナの装着を怠ると、歯がもとの位置に戻る後戻りが起きます。

インビザライン治療中は、歯科医師の判断に従うことはもちろん、定期的に歯科医院を受診して問題がないか確認してもらう必要があるでしょう。

歯茎が下がった

インビザラインのマウスピースによる矯正力が強すぎた場合、歯に大きな負担がかかって歯茎が下がることがあります。インビザライン治療は、マウスピースの装着時間を守ることを前提に計画が立てられます。

しかし、マウスピースの装着時間が短く、歯が適切な位置に移動していない状態で新しいマウスピースに交換すると、過度な矯正力が歯にかかって歯茎が下がるのです。

歯茎が下がると、知覚過敏になりやすいだけでなく、歯の根が露出することで虫歯のリスクも上がります。歯が長く見えて、見た目も悪くなるでしょう。

歯並びや噛み合わせに満足できなかった

インビザラインで治療したものの、歯並びや噛み合わせの仕上がりに満足できず後悔することもあります。

マウスピースを自由に取り外せることから装着時間が短かった場合や、間違った方法でマウスピースを装着していた場合、歯が正しい位置に動きません。理想としていた歯並び・噛み合わせにならなかったと後悔する可能性があるでしょう。

インビザラインでは、クリンチェックによるシミュレーションを患者様と歯科医師が一緒に確認できます。

しかし、理想とする歯並びのイメージを共有できていなければ、歯並びや噛み合わせに納得できず後悔するでしょう。カウンセリングや精密検査、クリンチェックによるシミュレーションなど、歯を動かす治療に入る前に歯科医師と密にコミュニケーションを取ることが重要です。仕上がりのイメージをしっかり共有しましょう。

特に、細かな要望がある方は、歯科医師に任せっきりにせずシミュレーションの段階で遠慮なく伝えてください。

治療後に歯が後戻りした

インビザラインを含めた矯正治療は、歯を動かす期間だけでなく、歯の後戻りを防ぐ保定期間も大切です。保定期間中は、インビザラインのマウスピースとは異なるリテーナーとよばれる保定装置を装着します。

しかし、インビザラインの矯正治療が終わって歯並びが整ったからと、自己判断でリテーナーの装着を中断する方がいます。保定期間中も通院する必要がありますが、通院を怠る方もいるでしょう。

リテーナーの装着を中断する、定期的な通院を怠るなどすると、歯が後戻りする可能性があります。矯正治療で整った歯並びを安定させるには、保定期間が重要です。リテーナーの装着時間も守って、しっかりと歯の位置を固定しましょう。

インビザライン治療をして後悔しないためには

インビザラインはワイヤー矯正と異なり、患者様が主体となって治療を進める必要があります。患者様の努力次第で治療の仕上がりに差が生まれるといっても過言ではありません。

インビザライン治療を後悔しないためには、以下の4つのポイントに気をつけましょう。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正で使用するマウスピースは、自由に取り外せます。患者様自身で装着時間を意識しなければ、定められた装着時間よりも短くなるでしょう。

インビザラインは1日20〜22時間と、1日のほとんどの時間をマウスピースを装着して過ごさなければいけません。装着時間が20時間よりも短い日が続くと、噛み合わせが悪くなる、治療の仕上がりに満足できないなど、後悔につながります。

インビザライン治療中は、歯磨きや食事のとき以外は極力マウスピースを外さないようにしましょう。

適切にマウスピースを装着する

マウスピースを適切に装着することも大切です。マウスピースが歯の根元まで装着できていない場合や、ズレた状態で装着している場合、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えます。インビザラインの治療を後悔するかもしれません。

マウスピースがズレていないか・浮いていないか確認する、チューイーを使用するなど、ご自身でマウスピースの装着方法を見直しましょう。

治療中は決められた頻度で通院する

インビザラインは、患者様自身でマウスピースを交換しながら治療を進めます。

しかし、1~2か月に一度程度は、治療の進行度を確認するために通院しなければなりません。口内の状態によっては、マウスピースの調整や追加が必要になることもあるでしょう。

特に、マウスピースの調整や追加をしたあとは、指示された通院頻度を守ってください。歯科医師に経過を確認してもらわなければ、治療がうまく進まない可能性があります。

インビザラインを後悔しないためには定期的な通院も重要なので、歯科医師の指示に従ってください。

保定期間をおろそかにしない

インビザライン治療は、定められた期間リテーナーを装着することも重要です。リテーナーを装着する期間は、矯正治療にかかった期間と同程度とする歯科医院が多く、保定期間が長ければ長いほど歯が後戻りしにくいといわれています。

インビザラインで歯並びが整っても、後戻りしては後悔するでしょう。歯科医師の指示に従って、きちんとリテーナーを装着してください。

インビザライン治療のデメリット・リスクを知ろう!

インビザラインで後悔しないためには、デメリットとリスクも知ることが重要です。

インビザライン治療のデメリットとリスクは、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間や装着方法に仕上がりが左右される

インビザラインは、自由にマウスピースを取り外せることがメリットです。

しかし、マウスピースの装着時間など自己管理ができなければ、予定していた期間で治療が終わりません。マウスピースが浮いている・ズレている場合は、最適な位置に歯が動かず、歯並びや噛み合わせが整わないでしょう。

インビザラインは、患者様の努力次第で治療の仕上がりに差が生まれるのです。

治療できない症例がある

インビザラインは、マウスピースを交換しながら徐々に歯を動かす治療です。歯を大きく動かす必要がある場合、対応できないかもしれません。

重度の叢生や出っ歯など、ワイヤー矯正のほうが適していることがあります。

インビザライン治療のメリット

インビザラインは、矯正治療中であることを知られたくない方や、痛みを避けたい方、虫歯や歯周病が気になる方に適した治療といえるでしょう。

インビザライン治療のメリットは、以下のとおりです。

透明なマウスピースを使用するので目立たない

インビザラインでは、薄く透明なマウスピースを使用します。歯茎のラインに沿ったデザインなので、治療中であることに気づかれる可能性が低いです。

虫歯や歯周病のリスクが低い

インビザラインは、歯磨きや食事の際に取り外せます。

ふだんどおりに歯磨きできるので、ワイヤー矯正よりも虫歯や歯周病になるリスクが低いでしょう。

違和感や痛みが少ない

インビザラインは、マウスピースを1~2週間ごとに交換して治療を進めます。マウスピースを清潔に保ちやすく、少しずつ歯を動かすので違和感や痛みが少ないです。

まとめ

インビザライン矯正は、患者様自身でマウスピースを管理する必要があります。マウスピースの装着時間が短いと、治療期間が延びる、仕上がりに満足できないなど、後悔することがあるでしょう。

しかし、インビザライン治療を後悔する原因は、患者様の努力次第で解消できます。インビザライン治療を後悔しないためには、きちんとマウスピースを管理し、定期的に通院することが大切です。

渋谷 矯正 治療中の音楽演奏

歯列矯正治療と楽器(吹奏楽)

今回は、歯列矯正治療をしながらでも楽器の演奏や、吹奏楽部に入っても問題ないか?についてお話していきます。つい先日も、歯並びの相談に来院された小学高学年の保護者の方が「中学で吹奏楽部に入部したいと言っているので矯正しながらでもできるか聞きたい」とおっしゃっていました。文化部の中でも最近は特に、吹奏楽部が人気なようで当院に通われている方の中でも吹奏楽部に入部して楽器を演奏しておられる方が多くいます。そして必ず聞かれるのが、楽器の演奏は可能ですか?中学生や高校生になったら吹奏楽部に入部をしたいと思っていますが、矯正の装置が入っていても演奏できますか?吹奏楽部の顧問の先生に、歯並びの矯正治療中なら矯正の先生に楽器の相談をするように言われましたが大丈夫ですか?止めておいたほうが楽器はありますか?など聞かれることがあります。吹奏楽部に入ると学校に置いてある楽器ではなく、新しく自分専用の楽器を購入するご家庭も多いので、事前にしっかり確認をする必要があります。私の家族も吹奏楽部に入っていましたが、入部後に楽器を購入しました。かなり高額なお買い物になりました。今、歯列矯正治療中の方や、これから治療をお考えの方で楽器(吹奏楽)を演奏される方の参考になればと思います。

吹奏楽部でも装置はできる?


基本的には、矯正の装置がついていても問題ないと思います。とくにお口を使って演奏をしない楽器(ドラム・ピアノ・ギター・ベースなど)は、歯並びの治療をしていても問題なく演奏できます。問題が出るとしたらお口をつかって演奏する楽器(トランペット・トロンボーン・サックス・クラリネット・フルート・ホルン・オーボエなど)は、矯正の装置があたって口内炎になってしまい、音が上手く出せないこともあります。また、お口と楽器が触れない楽器(バイオリン・ビオラ)などは、楽器を顎に挟んで演奏するため、顎の噛み合わせに影響が出てしまい、顎関節症になる可能性もあります。歯並びの不正咬合の種類によって避けておいたほうがいい楽器もあります。

吹奏楽部に入部するとき


中学や高校に進学してから、部活動で吹奏楽部を希望されるときは、まず矯正の主治医にご相談をお願いします。また、吹奏楽部の顧問の先生にも、歯並びの矯正をしているとお伝えください。主治医に相談し顧問の先生にお伝えしてから希望する楽器を演奏できるか確認をとることがとても大切です。最近は、希望の楽器を事前に3つほど候補をあげてから決まるみたいですが、矯正の装置がついていると演奏に影響がでることがありますので注意が必要です。

装置をつけることで影響があること

①音が出しにくい

お口を使う楽器の演奏は、楽器を吹くときの舌の動き・唇の動き・頬の動きなどとても繊細な動きをして音を奏でます。歯並びの矯正の様々な装置は、お口の中につきますので慣れるまでは音(特に高音)が出しにくくなります。楽器によって慣れる間隔は変わります。また、矯正の為に抜歯をした場合は、抜いたところから空気が漏れてしまい音が出しにくくなることがあります。

②装置があたって口内炎になる

ワイヤー治療をしている場合は、唇に楽器を押し付けて吹くような楽器(トランペットやトロンボーンなど)を吹くときに、唇を強く楽器のマウスピースに押し付けるため、口内炎になりやすくなります。お渡ししている透明のワックスをつけることで口内炎は防ぐことが出来ます。

③装置を外したあとも影響がでる

矯正の装置をつけての演奏に慣れていると、今度は装置を外した時に違和感があり演奏に影響がでることもあります。また、矯正の装置が外れても保定装置をつけないといけません。装置を外したあともしばらく慣れるまでは、演奏に影響がでることがあります。

不正咬合の種類と楽器の種類


吹奏楽で使われる楽器には、木管楽器と金管楽器がありそれぞれにシングルリード・ダブルリード・リップリードなどがあり、不正咬合の種類によっては避けたほうがよいものがあります。
例えば、吹奏楽部で人気の楽器のクラリネットやサックスは、シングルリードの木管楽器ですが、吹くときに下の唇を軽く巻き込むようにして下の歯の上にかぶせ楽器のマウスピースを置き上の前歯にあて上の唇をさらに覆いかぶせるようにして演奏します。上顎前突(出っ歯)や開咬の不正咬合があると歯並びを悪化させるうえ、矯正治療中の場合は治療の妨げになることもあります。また、トランペット・トロンボーンは、リップリードの金管楽器ですが、吹くときには、楽器のマウスピースを唇に強く押し当てるため、叢生(歯並びがガタガタ)や過蓋咬合(噛み合わせが深い)の不正咬合の場合は、口内炎になりやすいうえにうまく楽器が吹きにくいなど影響がでることがあります。

矯正装置で楽器が吹けない?


当院の患者さんのお話ですが、「ワイヤー治療を始めた後に吹奏楽部に入部しトロンボーンを吹いているが部活動に支障がでる。装置にあたって血がでて口内炎になってしまう。装置を一旦取れないか?」と、おっしゃる患者さんが一人だけおられました。保護者同伴で相談をしこの患者さんは、ワイヤー治療からマウスピースでの治療を選択しその後は問題なく部活動が出来ていました。楽器や付けている装置によって、支障がでることがありますので、矯正治療の主治医にご相談をお願いします。

マウスピースでの治療なら影響がない?


歯の表側に装置がつくワイヤー治療よりも、取り外しが可能なマウスピースでの治療のほうが、楽器を演奏するのは影響がないようです。矯正の装置と楽器があたってできる口内炎のリスクも少なく、舌・唇・頬の動きにも影響が少ないと思います。ただし、マウスピースでの治療は全ての方の不正咬合に適応していないため、マウスピース治療が行えない場合があります。

こんな時はお知らせください!


歯並びの矯正治療中でも、楽器を演奏することは問題ありませんが、ワイヤー治療中にワイヤーを交換したときの痛みがでてしまう、新しい装置をつけると違和感がさらに増してしまうことがあります。コンクールなどの大会の前や、定期演奏家などの発表会の前などはさけて治療することは可能なので、お気軽に矯正治療の主治医やスタッフにご相談ください。

渋谷東京矯正歯科
マウスピース型矯正装置(インビザライン)専門クリニック

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