学校歯科検診で指摘された方は
ご相談ください
4月~6月に行われる学校歯科検診では、虫歯の有無だけでなく、歯並びについても検査があります。「0」異常なし、「1」要観察、「2」要精検の3評価がありますが、「1」と「2」に該当する症状があった場合は、一度当院までご相談ください。当院では学校歯科検診の観察、精密検査も対応しております。
子どもの成長はお口の中も目まぐるしく、早い段階で歯科医師のチェックを受けておけば手遅れを防ぐことができ、選択肢も広がります。お子さまが学校歯科検診票を持ってきたら、まずは一度当院までお気軽にご連絡下さい。
学校歯科検診で指摘される
6つの不正咬合

叢生(ガタガタ)
歯並びがガタガタしている。傾いていたり、重なっている歯がある。将来、永久歯が生えてくるスペースが足りずに、がたつきが解消されない、もしくはさらにがたついてしまう可能性があります。

出っ歯(上顎前突)
上の前歯が出ている。下顎の成長前は、上の前歯が出ていることは正常ですが、8㎜以上下の前歯より前に出ている場合は、将来出っ歯になったり、奥歯のかみ合わせが前後的にずれて噛みづらい歯並びになってしまう可能性があります。

受け口(下顎前突)
子どもは上顎の成長後に下顎が成長します。下顎の成長前にも関わらず下の前歯が上の前歯より前に出ている場合は、早急に矯正しないと将来さらに重度の受け口になる可能性が極めて高くなります。

正中離開(すきっ歯)
上の前歯の真ん中が6㎜以上開いている場合、将来すきっ歯になる可能性があります。舌を前歯に押し当ててしまう癖があるケースも多いため、矯正と同時に舌のトレーニングを行うと後戻りも防げます。

開咬(オープンバイト)
噛み合わせた時に上下の前歯が届かず6mm以上開いている。前歯で食べ物を噛むことができず、機能面でのストレスが非常に大きくなります。奥歯の負担も大きく、口呼吸や、舌の癖があるお子さまに多く見られます。

過蓋咬合(ディープバイト)
前歯のかみ合わせが深く、下の前歯のほとんどを上の前歯が覆ってしまい見えない状態です。噛み込みすぎてしまうため奥歯の負担が大きく、また、下の前歯が上の前歯を押してしまい出っ歯になっていくケースもあります。
こどもの矯正
いつから始める?
お子様の矯正治療には、混合歯列期に行うⅠ期治療と、永久歯が生え揃ってから行うⅡ期治療があります。
Ⅰ期治療
5~11歳くらいの混合歯列期に行う小児矯正です。この時期は、乳歯から永久歯への生え替わりの時期であると同時に、顎の成長が著しい時期でもあります。この顎の成長する力を利用し、お子様用のマウスピース型矯正装置(インビザライン・ファースト)により、顎を拡大しながら歯列を整えていきます。これから生えてくる永久歯がきれいに並ぶことができるよう、土台となるスペースを確保しておくことを大きな目的としています。Ⅰ期治療を受けておくことで、Ⅱ期治療、また、将来的な成人矯正が不要になる可能性が高くなります。
Ⅱ期治療
おおよそ12歳以降の、永久歯列期に行う小児矯正です。マウスピース型矯正装置(インビザライン)を使用し、歯を適切な位置へと直接的に動かしていきます。理想的な歯並び、噛み合わせを整えることを目的とした本格的な治療です。Ⅰ期治療を受けておくことで、もしⅡ期治療が必要になったときも、歯の移動距離が少なくて済んだり、治療期間が短くなったりといったことが期待できます。

こどもの矯正
早期に治療を始めるメリット
永久歯を抜かずに矯正できる
顎が成長の途中にあるお子様の場合、まだこれからスペースを作り出すことができます。そのため、抜歯をせずに治療を終えられる可能性が高くなります。また、小児矯正を受けておくことで、将来的な成人矯正の際にも、抜歯が不要になることが多くなります。
虫歯や歯周病を防げる
歯並びが乱れていると、汚れが溜まりやすく、且つ、磨きづらいため、どうしても口内の細菌の量が多くなってしまいます。きれいな歯並びは、虫歯、歯周病の予防という意味でも重要です。
見た目のコンプレックスが解消する
お子様は成長するに従い、自然に自分の見た目を気にするようになります。そのときに、歯並びの乱れがコンプレックスになり、さらにそのことで自信が持てない、積極的になれないと言うことが起こります。歯並びの改善により、そういったコンプレックスを解消、あるいは予防することができます。
正しい呼吸や発音ができるようになる
歯並びは、呼吸のしやすさ、発音のしやすさにも影響します。歯並びを改善することで、正しい呼吸法、発音を身につけやすくなります。小児矯正ではまた、口呼吸を改善し、鼻呼吸への移行を目指します。
怪我のリスクを減らすことができる
出っ歯をはじめとする歯並びの乱れは、転倒したときなどに歯の怪我(破折、脱落)を起こしやすくなります。転んだりすることが日常茶飯事なお子様にとって、歯並びの改善はこういった怪我のリスクの低減にも有効です。